1955年 北海道の旭川署は、
スリを繰り返していた35歳の男を逮捕しました。
この35歳の男は、小学校教頭で
学校が終わると函館本線に乗ってスリをして
稼ぎまくっていたとのこと。
2016年度の調査では、
全国の小学校の副校長(教頭)の年齢構成別割合は、
45歳未満が2.7%のようなので
70年近く前ということを考慮しても
35歳の若さで学校管理職の試験に合格して
教頭先生になっているのですから
優秀な先生だったように思えます。
教頭の仕事は激務とのことなので
想像以上の仕事によるストレスから
スリルと興奮を求めて
スリを働くようになったのかも知れませんし、
あるいは、激務の教頭先生の立場から
無意識に逃げ出したいと思う気持ちが
「早く俺を逮捕してくれ!」
と犯罪行為に走らせたのかも知れません。
何にせよ被害者にとっては
男が仕事でストレスを溜め込んでいようがいまいが
全く関係のない話です。
その人間の本質は、
黒か白かの判断が難しい時にこそ
現れるなんて言われたりします。
私は、逮捕された教頭の男の本質が
現れたとまでは言いませんが、
自分中心、自分勝手な行動へと向かわせたり、
自爆的な方向へと向かわせる種が心の中にあり
普段は自然と自制出来ていたものが
心に余裕をなくした時に………
思わぬ別の自分が顔を出すことも。