日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

コラボ商品とCM

2006-03-07 22:55:29 | CMウォッチ
最近サントリーのCMが、気になっている。
ひとつはウーロン茶のCM。
30代以上の人たちには、なんとも懐かしい「ペッパー警部(中国語)」のリズムに乗って、アニメの孫悟空と三蔵法師が軽やかに踊っている。
これまでのゆったりとした雰囲気から、軽やかなCMへと変化している。
「ペッパー警部」が大ヒットした頃、ヒットしたドラマ「西遊記」が再びテレビドラマ化されていると言うのが、理由だとは思わないが。
それにこちらは、「ipodnanoプレゼントキャンペーン」のCM。
時代の重なりを感じるのは、深読みのし過ぎかも知れない。

もうひとつは、ゲームの「ファイナルファンタジー」とのコラボ商品。
その名もFINAL FANTASY®XIIポーション
プレスリリースを見ると、ファイナルファンタジー関連のカードなどの特典があるようだが、これはいわゆる「オトナ買い」の特典。
ゲームソフトのメイン購入者は、子供ではなくある一定年齢以上のようだ。
テレビCMも、それに合わせた内容となっている。
ゲームに縁のない私でも、なんとなくゲームの雰囲気が分かる。
ただ一番困るのは、ファイナルファンタジーのCMの直後に「ポーション」のCMが流れること。
CMが一続きに見えて、「あれ?このCMはゲームの??それともソフトドリンク?」となってしまうことだ。
その意味では、コラボ商品CMとしては成功しているのかも知れない。

サントリーのCMは、壽屋の頃からどこかオシャレな雰囲気があった。
こういう企業のDNAは、企業にとってはひとつの無形の財産と言える。