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「過剰」かな~?普通だと思うけど-ライス国務長官発言-

2006-03-19 12:18:48 | アラカルト
今日の新聞各社に、昨夜のアメリカ・ライス国務長官の発言が掲載されている。
BSE問題に関する発言なのだが、現在の日本の対応は「過剰」らしい。
この発言を知って多くの日本人は、「普通だと思うけど」と思っているのではないだろうか?
むしろ「BSE問題を甘く見ている米国政府は、(米国)国民のことをどう考えているんだろう?」と、疑問に思っているのではないだろうか?

BSEで問題になったとき、「日本人(などのアジア系民族)は、欧米人よりも発症率が高い」ということを言われた。
「人種の坩堝(るつぼ)」と言われるアメリカでも、日本と同じ問題となっているはずなのだが、アメリカ国内におけるBSEに関する消費者運動的なモノを耳にすることがない。
「大本営発表」のような、メディア操作が行われているのだろうか?と、勘ぐりたくなるほどだ。

確かに、日本の生活者は「食の安全」に対してデリケートだと言うのは、本当だろう。
食品の安全基準となる「賞味期限」や「消費期限」に対して、過剰に反応する傾向は強いだろう。
実際、食べられず「期限切れ」となった食品が、捨てられることが当たり前になっている。
「新鮮」「フレッシュ」という言葉に、過剰と言われれば「そうだ」と頷く。
テレビの「食」を取り上げた番組を見ると、出演者のコメントは「美味しい」以外は「フレッシュ」とか「新鮮」という言葉ばかりだ。
でも、それと今回のBSEはまったく別の「食の安全」だと言うことを、アメリカの畜産業界(加工業も含む)も、アメリカ政府も理解する努力が必要だと思う。

それにしても、自分の都合とエゴを平気で押し付けてくる国ですね~。
野球然り、ですか?