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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

松坂投手とライオンズ

2007-04-06 20:41:59 | 徒然
昨日のエントリ「頑張らなくていいから、顔晴って」に、トラックバックを頂きました「大西宏のマーケティングエッセンス」さん、ありがとうございました。

今日のお昼から夜にかけてのテレビニュースのトップ扱いとなったのは、今シーズンからメジャーリーグ・ボストンレッドソックスに移籍した、松坂大輔投手だった。
移籍金額でも話題になったが、それ以上に鮮烈なデビューとなったようだ。
日本時間午前3時過ぎという“早朝”だったにも関わらず、BSなどでテレビ観戦した方も少なくなかったのではないだろうか?
その松坂投手の出身チーム「西武ライオンズ」が、裏金問題でまだゆれている。
と言うよりも、新たな問題を提議している。

裏金が渡っていたのは、高校・大学・社会人などの監督や関係者170人にも上る、と言う調査内容が発表されたからだ。
これでは「知らなかった」のではなく、「知っていたけど、誰でも裏でやっていることだから黙っていた」ということになる。
今日になって170名の名前を公表をする・しないで、プロ・アマの間で揉めているようなのだ。
これまでアマチュア側は、このような問題があると「金品を渡していた、プロ側に問題がある」という態度をとってきた。
むしろこのようなことが起きるたびに、プロとアマチュアの関係は悪化していったような印象すらあった。
それは表向きなだけで、根っこでは繋がっていたようなのだ。

今シーズン、メジャーリーグに移籍した日本人選手は過去最高となった。
それだけ日本人選手がメジャーと言う場所で、十分活躍できる力のある選手が増えてきたと言うことなのだろう。
その底辺を支えてきている、リトルリーグ~高校・大学の監督さんたちだったはずだ。
彼らが、プロ野球から「裏金」として得た報酬は決してよいことではない。
であれば、何らかの方法で「選手を育成する人たち」に対する報酬を含めた、システム作りをするべきなのではないだろうか?

この問題を調査している慶応大学の池井優先生は、野茂投手がメジャーへ移籍する前からメジャーリーグの魅力を様々なメディアを通じて伝えてきた人でもある。
そしてこの問題が公表された日、春の選抜高校野球の優勝が決まった。
大会前の下馬評を覆し、目立ったスター選手のいないチームが優勝した。
プロもアマも目先のことばかりにとらわれず、世界の舞台で活躍できる選手を育てていくことをもっと考えてほしい。
メジャーに行くことが、日本球界のマイナスではなくプラスとするためにも。