日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

既成概念という枠を外そう-桜は薄ピンクとは限らない-

2007-04-20 21:52:12 | アラカルト
2日ほどお休みをしてしまいました。
やはり、長崎市長銃撃だとかアメリカでの乱射事件などがあると、気持ちはもちろんですが、明るいテーマを見つけにくくなってしまうようです。

実は昨日、知人女性4人で京都に行ってきた。
既に染井吉野のシーズンは終わり、遅咲きの桜を見に行った。
そこで初めて、「黄色の桜(正しくは、薄緑~黄色~濃ピンクへと色が変わる)」を見た。
桜といっても染井吉野ばかりではない。
枝垂桜もあれば山桜や緋寒桜など、イロイロある。
この「黄色の桜」は、「御衣黄(ぎょいこう)」と呼ばれる種類らしい。
他にも「鬱金桜(うこんさくら)」なども、黄色い桜の種類と言うことだ。

今では、全国の植物公園などで見ることができるらしいのだが、初めて「御衣黄」という桜を見たときには、「これが桜???」としばし見入ってしまった。
それくらい「桜らしくない桜」だったのだ。
周囲には、遅咲きの枝垂桜などが咲いているのに、木々につけた黄緑色の花は花らしいとは言いがたい。
しかし近くによって見ると、その黄緑色の花弁が季節の力強さを蓄えているように感じるのだ。

考えてみれば、桜といえば薄ピンクの花びらがハラハラと風に舞う風景ばかりを見てきたような気がする。
それがいつのまにか「桜=薄ピンク」という、既成概念を私に植え付けてしまっていたのかも知れない。
ところが「御衣黄」や「鬱金桜」などは、「桜といっても、薄ピンクだけじゃないんだよ。そんな枠にとらわれていると、見落とすことだってたくさんあるんじゃない?」といっているかのように、咲き誇っている。

「違うコト」を認識し、それまでの枠を外すモノの見方というのは、案外こんなところから教えてもらっているような気がした。
黄緑色の桜もまた、春の柔らかな陽射しに映え心落ち着くモノを、私にくれたような気がする。
時々はPCの前から離れ、季節を体全体で感じることが大切だな~と、改めて知った一日だった。
今週末にでも、出かけてみてはいかが。