日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

発想を変えることが先決

2009-09-08 13:38:59 | ビジネス
昨夜、鳩山民主党代表が「温暖化ガスの削減」について「1990年よりも25%削減」という内容の話をされた。
そして今日、様々な意見が出ているようだ。
日経新聞のWEBサイトには、温暖化ガス25%削減、経産相「極めて難しい」 環境相「高く評価」 と言う記事が掲載されている。

しかし、産業界からはとても評判が悪いようだ。
「信じがたい」「荒唐無稽」=鳩山代表の「25%減」に産業界と、手厳しい意見が続出しているようだ(紹介記事は時事通信)。

というものの、世界的には「地球温暖化ガス大幅削減」への動きは、加速することはあっても、見直されるような状況ではない。
とすれば、この機に発想を変える必要があるはずだ。
そしてこの鳩山さんの発表を受けるかのように、昭和シェルが太陽電池で国内最大、日立の工場買収を発表したり、工場を買収された日立が日本風力開発と技術協力をし次世代送電網を検討したりしている(紹介記事はいずれも日経新聞)。

確かに、「温暖化ガス」を25%削減するためには、現在のガソリン車から電気自動車やその他の乗り物へシフトする必要があるだろう。
ガソリン車総てを止め、電気自動車などにするには時間もかかるだろうし、企業側としては新たな投資も必要となってくるはずだ。
そのリスクは計り知れないモノがあるだろう。

しかし考えてみれば、1960年代後半~1970年代大きな社会的問題となった「公害」も、厳しい規制がされ、その基準を満たすために企業は様々な研究・技術開発をし、それが現在のハイブリッド車へと繋がっているのではないだろうか?
それはクルマだけではなく、様々な産業についてもいえることなのでは?

先日紹介した「千年働いてきました」という本の中にも、その地域における「公害認定企業」とされた中小企業が、その対策のために様々な技術開発をし、それが現在の大きな事業の柱ともなっている企業があった。

今あるコトだけを、永続的に続けていくのではなく、「環境技術大国・日本」を様々な業種の企業が目指す時機に来ているのではないだろうか?
そして、それらの技術が「世界基準」となれば、日本の産業界にとっては大きなプラスだと考えるのだ。
産業界、経済界の重鎮たる人たちこそ、その気概を見せて欲しいのだが・・・。