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国立公園から「ナショナルジオパーク」へ

2011-09-18 20:45:23 | ビジネス
今日の新聞各紙のWEBサイトには、「室戸岬・ナショナルジオパークに認定」という内容の記事が掲載されている。

以前、拙ブログでも「ナショナルジオパーク」についてのエントリをさせていただいた。
このときは、私の実家がある山陰海岸(京都府・兵庫県・鳥取県の山陰海岸が対象)が「ナショナルジオパーク」に認定された時だった。
それから、あまり時間がたたない間に室戸岬が認定された、と言う印象がある。
「ユネスコの世界遺産」などもそうなのだと思うのだが、このような国際的な機関での認定となると、どうも日本は遅れがちの様な気がする。
アピール不足というべきなのか?

しかし考え方によっては、私たち日本人が見落としている「豊かな自然」が、多いのかもしれない。
とすれば、発掘(と言うとおかしいのだが)するチャンスが、まだまだあるのではないだろうか?
何よりも、すでに5つの「ナショナルジオパーク」がこの日本にあるのだ。
決して大きいとはいえない国土に、「ナショナルジオパーク」が5つあるというのは、それだけ豊かな自然が比較的身近な所にある、と言うことにもなるのだ。

それだけではない。
その「豊かな自然」を日本の新たな観光資源として、考える必要があるのではないだろうか?
「観光」というとどうしても、ホテルの建設やアクセスのための道路建設に目が行きがちだが、決してそのようなハードな面での整備ではない。
むしろ「不便さ」という売りもあるはずなのだ。
「不便さを売る」というと、観光客には不親切のような印象があるかもしれないが、「不便である」ことで発生することの一つに「長期滞在」というメリットもあるはずなのだ。
旅慣れた欧米の人たちにとって、「長期滞在型の旅行」というのはごく当たり前のことのはずだ。
短い時間で、あれこれ見て回る観光旅行ではなく、不便だからこそ味わえる「日本の原風景」というモノもあるはずだ。
そこをもっとキチンとPRしても良いのではないだろうか?

確かに、欧米の経済状況から言えば決して気軽に日本に観光に来る、と言う状況ではないかもしれない。
とすれば、今から「種まき」のつもりで地元の人たちと行政、国が一緒になって考えるチャンスだと思うのだ。
何より、先進工業技術が発達した国でありながら、豊かな自然や伝統的な文化の数々がそのまま残って居ると言う、世界でも希な国なのだ。
「クールジャパン」は、アニメや映画だけではない。
伝統的工芸品も「クール」だと思うし、何より「豊かな自然」そのものが「クールジャパン」なのではないだろうか。