日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

発想を変えるコト

2011-09-16 19:44:43 | アラカルト
仕事をしていると、考えに煮詰まるコトが多い。
そんな思いをしていらっしゃる方は、決して私だけではないと思う。
それだけではなく、「柔軟な発想で・・・」と周囲から言われる方も少なくないだろう。
場合によっては、周囲に「柔軟な発想で・・・」と言っている立場かもしれない。
とは言うモノの、なかなか「柔軟な発想」というモノが生まれる訳ではない。
時には過去の自分の成功体験が、邪魔をするコトもある。

今日、チョットおもしろい記事を見かけた。
朝日新聞のWEBサイトにあった、【鳥取】真っ白な「黄身」の卵 えさはお米という記事だ。

確かに写真で見る限り、「真っ白な卵黄」だ。
実は、3,4年ほど前にも「お米のえさの鶏卵」というのが、話題になった。
日本人の好きな「たまごかけご飯」などにピッタリ!と、評判だった。
残念なコトに、その後「お米の鶏卵」はヒットすることなく、話を聞くこともなかった。
この時の卵黄は、レモンイエローの様な色だったと思う。
ところが、今回の様に「真っ白」となると、「どんな料理に使うコトができるの?」と、まず躊躇してしまう。

と言うのも、多くのお料理は「たまごの黄色い色」を生かしたモノが多いからだ。
想像していただきたいのだが、「真っ白いふわトロオムライス」や、ラーメンに添えられる煮卵。何より、子供から大人まで大好き(だと思われる)「卵焼き」が白かったら?
おそらく「食べたい!」という気にはなかなかなれない様に思う。

反面、最近ずいぶん増えてきた「米粉スィーツ」などには、真っ白な生地ができあがるだろうし、使われる果物の色を邪魔するコトがないだろう。
真っ白なカルボナーラもアリかもしれない。
茶碗蒸しなども、野菜などの具材が引き立つかもしれない。

「たまごの黄身は、黄色(橙色)」と言う、常識から逃れるコトは難しい。
でも、このように具体的なモノを見ると、そこからアイディアが生まれることもある。
たとえそれが無理でも、ノートなどに「もし、○○が△△だったら?」とテーマを作り、そこから「本当に、○○でなくてはいけないのか?」と、考えることで意外な発想が生まれてくるのではないだろうか?