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おめでとう、澤さん

2012-01-10 20:15:49 | スポーツ
年が明けて最初のおめでたいニュースが、飛び込んできた。
サッカー日本女子代表の澤穂希選手が、FIFA年間最優秀選手を受賞したのだ。
昨年のW杯女子大会での活躍が認められてのコトだが、このFIFA年間最優秀選手というのは、サッカー関係者の投票で選出される。
プロがプロを選ぶという意味では、本当に名誉ある受賞というコトになる。
もちろん、男女初の快挙だ。
日本サッカー協会公式HP トピックス

今回、澤さんが受賞した「年間最優秀選手賞(通称:バロンドール)」を受賞すると男子の場合、様々なメディアが注目し、CMなどでも引っ張りだこになる。
サッカーの場合、CMなどで使われる対象国は全世界になるので、当然のことながら1本のCMなどに出演すると、チームとの契約金以上の出演料というコトもままとしてある。
今回男子で受賞したメッシ選手などは、過去何度か受賞しているのでチームとの契約金よりもCMなどの出演料のほうが高いかもしれない。

ただ残念なことに、これはあくまでも男子の話。
女子の場合、これほど恵まれた環境には無い。
その中でも、FIFAランキングに似合わないほどの環境の中で、プレーしているのが日本の女子選手たちだ。

昨年のW杯優勝で、日本中が湧き注目されるようにはなったが、それでも大きな環境の変化は彼女たちには無い。
もう一つ女子の場合W杯よりも、注目されるのが「オリンピック」という舞台だ。
というのも、FIFAに加盟している国や地域はオリンピック参加国(地域を含む)よりも多いのだが、女子サッカーとなるとその数が大きく減ってしまう。
世界中に配信されるという意味では、むしろオリンピックなのだ。
だからこそ、「なでしこジャパン」の選手たちが帰国直後から「ロンドンでも金を獲らないと」と、言い続けているのだ。

今年はそのオリンピックイヤー。
日本女子サッカーにとっても、より厳しい戦いが始まる年だ。
そんな中、澤さんのこの受賞は大きな励みになるだろう。
そして、未だ震災からの復興の光が見えにくい被災地にも、大きな勇気を与えるのではないだろうか。

とにかく、おめでとう!澤さん。

もう一つ付け加えるなら、最優秀監督を受賞した佐々木監督にもおめでとうございますなのだが、日本が「フェアプレー賞」を受賞したことも、書いておきたい。
「フェアプレー賞」は、警告や退場者数だけではなくプレーそのものも、受賞の大切な要素となっている。
だからこそ、この賞を受賞するということは、日本の選手たちの精神的な「フェアさ」だけではなく、相手チームに対する敬意という点もプレーの中で認められたというコトだ。
どんな場面であって、フェアな気持ちと相手に対する敬意・・・とても大切なコトだと思う。
サッカーだけではなく、日本の企業も国内外を問わず常に「フェアプレー」であって欲しい、という願いをこめて。