日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

たかがダイエット、されどダイエット

2017-09-23 20:45:32 | ライフスタイル

Huffpostに「『ブタ』と罵られたアイドル・・・」という、やや過激?なタイトルの記事が掲載されている。
Huffpost:「ブタ」と罵られたアイドル、ダイエット失敗で活動休止に 摂食障害の研究者「危険な演出」と指摘

「ブタ」と罵られたと言われるアイドルと彼女が在籍をしている、アイドルグループを知らないので、罵られた女性が、どのような体格なのかは知らないが、罵った相手がアイドルグループのマネージャーというのは、どうなのだろう?
マネージャーという立場は、アイドル達が十分に活躍できるように様々な面でサポートをするのが、役割だと思っているのだが、違うのだろうか?
解散したSMAPのように、メンバー個々の才能や得意分野で活動の幅を広げ、人気を獲得するようにするのが、アイドルのマネージャーの仕事のような気がするのだが、女性アイドルグループの場合違うということだろうか?
普段からマネージャーとアイドルグループのメンバーとの関係が、そのような「罵ることが当たり前」のような関係であった、ということなのだろか?

そしてこの記事にある通り、「ダイエット失敗で活動休止」というのも、一つの「話題づくり」だとしても、余り筋のよい「話題づくり」とは思えない。
というのも、このような企画は随分前からテレビのバラエティ番組などで、見たような企画のような気がするからだ。
しかも、「活動停止」というペナルティーでは、笑えない。
バラエティ番組であれば、どこか「笑いを誘う」ような「オチ」があると思うのだが、「活動中止」というのは「オチ」にも何にもならないからだ。

そもそも「ダイエット=痩せる」と認識されがちだが、本来の意味は「健康の為、病気にならないように、体重管理をする(=適正体重を維持すること)」ということだったと、記憶している。
闇雲に痩せることが、ダイエットというわけではないはずなのだ。
最近では、二十歳の頃(あるいは20代前半)の体重からどのくらい体重が増えたか?で、生活習慣病のリスクが高くなる、とも言われている。
二十歳の頃、ガリガリに痩せていると中年期以降の体重増加は、がんや生活習慣病のリスクを上げるということになるのだ。
乳がんの場合、20歳の頃よりも8㎏以上増加すると、乳がんリスクは3倍になるといも言われている。
もちろん、それだけで乳がんになるわけではないが、リスクとしては高くなり、私の場合も、このケースに当てはまっていた。
最近の健康診断では、二十歳の頃の体重を聞くケースが増えてきているのは、このような病気リスクの傾向が分かってきたからなのだ。

そしてHuffpostの記事が指摘しているように、若い女性の場合「摂食障害」の危険性がある。
最近の海外のファッションショーで「痩せすぎたモデルの起用禁止」が、言われるようになってきた背景には、現実に服を買う人と、モデルが違い過ぎることで起きるイメージギャップの懸念もあるだろうが、多くのモデルたちが若くして摂食障害に悩まされている、という健康面での問題もクローズアップされてきたからだろう。
パリコレクションなどで活躍するモデルたちは、10代半ばからステージに立つモデルたちも多い。
本来であれば、女性らしい体つきにならなくてはならない時期に、体形維持のため過激なダイエットをし、摂食障害に陥る若いモデルたちもいるのは事実だろう。
ファッションアイコンである彼女たちの姿は、同世代の女の子たちへの影響も大きい。そのような社会的懸念もあってのことなのだ。

そして今は「(ガリガリに)痩せた女性」よりも、もしかしたら渡辺直美さんのような女性の魅力が認知され始めているのでは?という、気がしている。
渡辺さんが、ガリガリに痩せてしまったら、キュートではないだろうし、明るいパワフルさも感じられないと思う。
体形ではなく、その人自身の魅力で人気になるタレントさんが、増えてきているのでは?
だから、必要以上に「ダイエット!!」と、騒ぐ必要はないような気がする。

私の場合は、担当主治医から「痩せなさい」と言われているので、食欲の秋を前に、我慢の日々を過ごさなくてはならないのだが・・・。