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「東京オリンピック2020」を本気で開催したいのだろうか?

2020-11-25 18:55:55 | アラカルト

今月に入り、「新型コロナウイルス」の感染者が急激に増えている。
新聞に掲載される都道府県別の新規感染者数も、第一波の時には1~2人位だったのが、10人を超すことが当たり前のようになってきた。
このような状況になって初めて、国が推し進めていた「Go Toキャンペーン」の見直しを発表した。
この見直しについても、感染者が急増している自治体の首長さん達の言葉があったからだろう。

ところで、政府は「感染拡大第2波」ということを、認めたのだろうか?
今は「第3波だろう!」と思われる方も多いと思うのだが、今ではなく「第2波」の時の対応が万全であったのか?という点に、注目すべきだと思ったからだ。
というのもGoogleの「新型コロナウイルス」の情報サイトなどを見ると分かるのだが、これまで感染者数の波が3回あり、今まさに第3波の真っ最中ということがわかる。
Google:新型コロナウイルス感染者数統計

Googleのサイトで発表しているグラフを見ると、第1波が4月21日ごろ。
次ぎが8月1日あたりで急激に数字が伸びているということがわかる。
4月21日ごろというのは、小中高の一斉休校になったが、その後(何故か?)一旦解除となり丁度お花見シーズンと重なったことで、都市部では出かける人達が急激に増えた直後位だろうか。
そして8月初めは「Go Toキャンペーン」そのものが開始される前ではあるが、「GO Toキャンペーン」が発表され、3月半ばから始まった「自粛生活」が解除された頃だったからだ。
とはいうものの、この段階では自治体が「極力県外に行ったり・県外から来たりしないでください」というメッセージが盛んに出されていた頃でもある。

もしこの8月初旬に「第2波」として、政府も積極的に対策を取っていたら、今のような状況ではなかったのでは?という、気がしている。
しかし政府側は、発表したばかりの「Go Toキャンペーン」に水を差すようなことをしたくなかったのか?東京都以外に関しては「Go Toトラベル」の対象地域とした、という記憶がある。

「新型コロナウイルス」に限ったことではないが、感染症は「第1波よりも第2波、第2波よりも第3波のほうが、感染者数が増える」のでは?と、考えている。
何故なら、第1波の時に「新型コロナウイルス」に感染した潜在的感染者は、第2波が起きる前に自粛期間の要請がなくなったことで、それまでよりも行動範囲を広げ第2波を引き起こす要因になったのでは?と、考えるからだ。
同様に第3波も、第2波の潜在的感染者が「Go ToトラベルやGo Toイート」を利用することで、広い範囲でその行動範囲も広げた、と考えられるからだ。
とすると、第2波の時に封じ込めるなどの政策を打ち出す必要があったはずだと思うのだが、政府が「第2波」を正式に発表した記憶が無く(だからこそ、政府は現状が「第3波である」と発表しないのだと考えている)、それは「Go Toキャンペーン」実施を念頭に置いた為ではなかったのでは?と、考えている。

確かに「経済を動かす」という名目の「Go Toキャンペーン」ではあるが、運用そのものを、複数の仮説に立って対応策を考えなくては、ズルズルと感染拡大という状況が続いて言ってしまうのでは?という、疑念がある。
そして後手後手になっている対策を見ていると、政府は本気で来年「東京オリンピック」開催を目指しているのだろうか?という、気すらしてくるのだ。