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「新型コロナウイルス対策」がチグハグな理由が分かった!気がする

2020-11-27 20:43:25 | 徒然

Yahoo!のトピックスには、「東京都では過去最多570人の感染者」などの記事が取り上げられている。
確かに、570人という数字は「新型コロナウイルス」の感染拡大としては、最多の数字だと思う。
東京都に限らず、全国自治体での感染者数も増加することは目に見えている。
にもかかわらず、政府は「緊急事態宣言を出す予定はない」のようだ。
ロイター:ステージ4と自治体が判断しても、機械的な緊急事態宣言ない=官房長官

官房長官の言葉のいくつかに、疑問を感じてしまうのは私だけではないはずだ。
一つは「自治体の判断」を尊重しない、という点だ。
今回の「新型コロナウイルス」の感染拡大で、社会に対して大きな影響を与えてきたのは、感染者が多い自治体の首長さん達の発言だった。
各自治体の現状を発信することで「不要不急の来訪者の制限」という目的もあったと思うし、何より首長さんたちの発言がその自治体で生活をしている人たちに危機感を与え、生活者に自主的な行動の見直しや制限をすることになったはずだ。
何故なら、「新型コロナウイルス」に関しては、各自治体で対策を取るようになっていたからだ。

そして「機械的な」という表現にも、引っ掛かりを感じてしまうのだ。
どうやら、感染者数や重症者数などの数値ではない判断材料によって「緊急事態宣言」を検討する、ということのように思える。
上述した通り「新型コロナウイルス感染拡大」についての対策の中心は、各自治体であって国ではない、ということを考えれば、政府として「新型コロナウイルス対策」は、特別に何かをするわけではありません、だから「緊急事態宣言」も政府はよほどのことが起きない限りしませんよ、と言いたいのでは?という気がしている。

そのように考えれば、一連の政府が行ってきた(そして行っている)「新型コロナウイルス対策」が、どこかチグハグで他人事のような印象になるのは当然だろう。
自治体の首長さんは「感染拡大を防ぐ(あるいは抑制させる)」責任を持っているが、政府はそのような責任を持ってはいないからだ。

しかし「Go Toキャンペーン」に関しては、国が決めたことなので国が判断をしなくてはならない。
その判断材料となるのが、各自治体の感染状況だと思うのだが、「機械的判断はしない」と断言してしまっていることが、問題なのだと思う。
確かに、国会議員さんが「新型コロナウイルス」に感染し、重症化しているという話は聞かない。
だからこそ余計に、現実感が無いのかもしれない。
そのような要因も含め、政府が現実感を持って「新型コロナウイルス対策」を考えず、各自治体に丸投げをし、肝心要となる「お金」の使い方が間違っている、というのが悲しいかな日本の状況なのだ。

東京を中心に感染者が爆発的に増え、感染状態によって治療の為の病床を振り分けたくても、そのような指示が厚労省からされず、各自治体でがんばれ!では、医療崩壊の日は近いだろう。