Huffpostを見ていたら、東京の神宮外苑の樹木伐採の記事があった。
Huffpost:神宮外苑で伐採される樹木は約3000本。それを大きく上回る可能性も
私は東京都民ではないので、東京都の都市計画について口をはさむような立場ではない。
ただ、神宮外苑そのものはとても広く様々な樹木に囲まれた、自然豊かな場所である、ということは知っている。
その場所を「エコ・環境問題」に積極的な、小池東京都知事が伐採するような開発計画にOKをしたのか、解せないところもある。
というのも、都市部における夏のヒートアイランド現象は、年々酷くなるばかりで、効果的な対策として考えられているのが「都市部の緑化」だからだ。
「都市部のヒートアイランド現象」について、問題になった頃「新宿御苑」周辺は他のビル街よりも夜の気温が低かった、という話題があったような記憶がおぼろげながらにある。
おそらく神宮外苑でも同じような「ヒートアイランド対策」のような役割を、果たしているのではないだろうか?
とすれば、既に効果があると判明している「ヒートアイランド対策」としての、神宮外苑の樹木を伐採するのは決してメリットがあるとは思えないのだ。
東京は、大都市の割には「皇居」をはじめ「大きな森をもつ公園」が、いくつもある。
今ではすっかり聞かなくなった感があるが、このような場所にホームレスと呼ばれる人たちが集まり、生活をしているという状況もあるかもしれない。
その意味視点で考えれば「都市の衛生生活環境」を低下させる要因と言えるかもしれない。
ただ視点を変えると、そのような「職と住居を失い、その日暮らし」に陥っていしまった人たちに対する、福祉的なサポートをすることで解決できる部分もあるような気がする。
本来であれば、無視できない話ではあるのだが、「都市部におけるヒートアイランド現象対策」としての、緑地公園の役割はとても大きいのではないだろうか?
とすれば、地方都市であっても街中に大きな森のような緑地公園をつくる、という考えもアリなのでは?ということなのだ。
これまで「合理性」とか「効率」という言葉で、がむしゃらに突き進んできたがバブル経済我崩壊し、その後の長期にわたる経済の低迷が続いているのが、日本の現状だろう。
その結果、地方都市では「シャッター街」と呼ばれる、旧商店街が駅からのプロムナードとして存在をしている。
今では「広葉樹」は秋になると落葉してしまうので、落ち葉掃除が大変だから、木を植えるということもしなくなっているような気がしている。
「シャッター街」となっている商店街を緑化公園にする、というのではなく。かつての賑わいを取り戻すための「街中緑地公園」という、発想も必要なのでは?という、ことなのだ。
その周辺に広葉樹を植えたり、川沿いに柳を植えたりする事で、街中の生活スピードを少し落とし、人と出会うような環境づくりを考えてみてはどうだろうか?という、妄想にも似た考えなのだ。
「ヒートアイランド現象」については、都市中心部に様々な種類の樹木のある緑化公園が事で、ある程度解消される、ということが分かっているのだ。
樹木が育つには、時間がかかるし、手もかかる。
「合理性」や「効率」とは相反するものだ。
だからこそ、手をかける人の雇用が生まれ、人が集まる事で起きる「新たなコミュニケーションスタイル」が、新しい都市の魅力となっていく
のではないだろうか?