日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

自民党、大丈夫?

2023-08-07 19:37:57 | 徒然

先週、一足早いお盆休みを頂きました。
と言っても、独居老人状態の実家の父の様子見だったので、「お盆休み」と言えるのか?でしたが…。

その間にも、様々なニュースがあった。
丁度帰省していた頃、岸田総理が鳥取県に来県したニュースがあったのだが、ニュースの内容を見ていると「本当に問題の本質が分かっているのだろうか?」と、不安になってしまった。
来県の目的は「少子化対策」だったと思う。
確かに、鳥取県は人口減少と高齢化が著しく進んでいる地域だ。
その意味では、先日岸田総理が掲げた「異次元的少子化対策」をアピールするには、良い場所だったと思う。
問題なのは、小中学生の歓迎に笑顔で応対し、歓迎した小中学生と一緒に何やら話し、写真を撮るという話題に終始していたことだ。
インタビューに答えた小中学生たちは「総理にあえて、良かった」という趣旨のコメントをテレビ記者に応えていたが、「まぁ、そんなコメントになるよね~」という、印象しかなかった。
まるで「地方に行ったアピール」のようにしか、思えなかったのだ。

そして、研修旅行と称して自民党の女性議員さんたちが大挙して、フランス旅行を満喫したという話題だ。
これまでも、夏休みシーズンになると、国会議員のみならず「議員」と肩書を持つ人達が、海外へ「視察・研修旅行」と称して、出かけることが「慣例」のようになっていた。
今までと大きく違うのは、議員自らSNSのアカウントを持ち、自分たちの「視察・研修旅行」をSNS上でアップすることが可能になった、という点だろう。
もちろん、SNSアカウントを持たない議員さん達も多いと思うので、「視察・研修旅行」と称する「夏休み旅行」の実態が分からない議員さん達も数多くいるだろう。
バブルの頃のように、日本の社会全体がどこか浮足だち、ブランド品を買い求めるOLの姿が、パリの街中で数多く見かけられる時代であれば、これほどまでに注目もされなかっただろうし、話題になることもなかっただろう。

しかし、日本経済が落ち込んでいる中パリの有名観光地で、楽し気にポーズをとり、はしゃいでる姿は「今の国会議員としてどうなの?」と、疑問を呈されても致し方ないはずだ。
なぜなら、国会議員の給与となるモノは全て税金で賄われているからだ。
納税者が、経済が落ち込む中厳しい生活を強いられているにも関わらず、その納税された税金で楽し気にパリではしゃがれては、納得がいかないと感じる生活者は多いだろう。
「時代の風」を敏感にキャッチし、それを「政策」として国会に提案をし、生活者の生活を安全に豊かにするために働くべき議員が、今という時代の風が分からない、ということでは厳しい意見や指摘がされるのも当然だろう。
その意味では「職務に対する緊張感が希薄」ということになるのかもしれない。

そのような話題の直後には、秋本議員の贈収賄だ。
贈った相手は、今時らしく風力発電会社の社長らしい。
時代と共に、現金を贈る相手は変わってきているが、議員の意識は変わらないようだ。
もしかしたら、「特定業者から金品を贈られるようになった=自分も議員として偉くなった」という、認識を未だに持っているということなのだろうか?
これほどのトラブルが続く自民党でありながら、何故か選挙では勝ってしまうという、不思議な現象を享受している自民党、ということなのだろか?