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本当に、大丈夫?2020年東京オリンピック

2016-10-11 20:06:43 | 徒然

最近、Yahoo!独自の記事が面白い。
今日の「東京五輪に責任者はいなかった」都政改革ブレーンに聞くを読んで「本当に、オリンピックを開催するの?」という、気がしてきた。
Yahoo!トピックス:「東京五輪に責任者はいなかった」都政改革ブレーンに聞く

2020年東京オリンピックというと、何かと組織委員長の森さんが話題になる。
森さんは「組織委員長」という肩書だけではなく、「元総理」という肩書も持っていらっしゃる。
記事を読むと、オリンピック開催に向け「組織委員」と「東京都」の関係は、「下請けと元請け」のような関係にあるようだ。

オリンピックそのものが、「都市開催」のスポーツイベントということを考えれば、確かに主導権があるのは東京都ということになるはずだ。
ところが、様々な問題が起きるたびに登場して口をはさんできたのは、組織委員長である森さんだった。
しかも森さんの発言は、的がズレているというか「口を挟むだけで、何もしない人が何を言う」印象が強かった。
特に費用についての発言は、なんとも無責任というか、お金をかければ素晴らしい(何をもって素晴らしいのかは不明だが)オリンピックが開催できる、という趣旨の内容が多かった。

1964年の東京オリンピックは、日本が高度成長期であったこともあり「国を挙げてオリンピックを成功させよう」という、社会的雰囲気があったと思う。
当然、東京都だけでは賄えない部分を国が補てんしたこともあっただろう。
特に高速道路などのインフラに関しては、東京都だけの問題ではないので、国が積極的に関わり建設をしてきたはずだ。
しかし、2020年の東京オリンピックは、事情が違う。
日本は高度成長が、見込めるような状況ではない。
何より、人口そのものが減少傾向にあり、社会が高齢者社会に向かっている。
だからこそ、有効なお金の使い方をする必要があるはずなのだが、責任を取るはずの社長もお金の管理をする財務担当者も不在であった、というのは「どんぶり勘定」にもほどがある、という気がするのだ。

私は東京都民ではないので、東京都がどれだけ「どんぶり勘定」で財政を賄っていても関係ないのだが、日本の顔ともいえる都市が、このような「どんぶり勘定」で都政を行っていたとすると、やはり恥ずかしさを感じるのだ。

「無責任体制=誰も責任を取らない体制」というのは、様々な失敗を繰り返している。
企業でいえば、東芝や三菱自動車などだろうか?
確かに、社長をはじめ会社幹部が並んで「申し訳ありませんでした」と、謝罪記者会見をしているが、その実当人たちは「何も自分が役員の時に、こんな事件が発覚しなくても・・・」と、思っているような気がするのだ。
特に同じ過ちを繰り返している三菱自動車は、そのような「企業体質」だと思われても仕方ないような気がする。

企業の場合、上述したように会社幹部が謝罪をする、という方法があるが、東京都のような行政ではそのようなことは、まず行われない。
だからこそ「無責任体制」に陥りやすいのかも知れないのだが、こんなことで本当に2020年のオリンピック、開催できるの?と、思ってしまうのだ。



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