日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

独自路線を行く「ホッピー」

2008-07-31 07:08:47 | マーケティング
実家からのエントリです。
今では、80歳近いおじいちゃんも、ネットの時代となったようです。

全国紙では既に、全面広告として掲載されたのだろうか?
今日、実家で購読している地方紙に「ホッピー」の全面広告が掲載されていた。

初めて知ったことなのだが、ホッピーは「発砲麦芽発酵飲料」という種類の「飲料水」だ。
一般的な「発泡酒」や「第三のビール」とも違う、「飲料水」ということになる。
「飲料水」だからといって、子供が飲めるモノではない。
焼酎と同程度のアルコールが、含まれているようだ(HPを見ても具体的なアルコール度数の表示はないように見えるのだが・・・)。

ホッピーの魅力となっているのは、創業当時から変わらない地味(といっては失礼だが)な宣伝だったように思う。
というよりも、「下町の飲み屋さんにある」=親しみのある場所且つ特定の場所にしかない飲み物というイメージで、テレビや新聞などでの積極的な広告活動というのを、見たことがなかったような気がする。
そこに、地方紙での全面広告だったのだ。

その内容も、大手ビール会社のようなオシャレさはなく、あくまでも「下町の飲み屋さん」的だ。
ホッピーのイラストに付いているキャッチコピーは「この街の味がする。ホッピー。」
「どの街でも飲める」のではない。
「この街」=親しみのある特定の場所で(しか)飲めないのだ。

もうひとつこの広告には、大手ビール会社と大きく違うトコロがある。
それは、イラストの下に「価格表示」をするスペースがあることだ。
広告の一番下(=ポスターの下)には
「HOPPYを扱っていただいているお店のみなさん。(←「みなさま」ではなく、「みなさん」というコトバ使いも独特)新しいHOPPYのポスターができましたので、新聞を使ってみまさまにお届けいたします。お手数ですが金額の部分のみにご記入をよろしくお願いいたします。(以下省略)」 
とある。
この全面広告は、生活者に訴える広告ということはもちろん、取り扱い店への販促物(=ポスター)でもあるのだ。
通常であれば、企業の営業社員がポスターを持参し、店頭にポスターを張るのに、営業社員を使うのではなく、新聞の広告を営業社員の代わりにしているのである。
確かにHPを見る限り、大手メーカーほどの社員数がいるようには思えないのだが、それにしても、ユニークで面白い「経費削減策」のようにも思える。
なぜなら、ホッピーファンだけではなくホッピーを知らない生活者(消費者)にアピールをしながら、取扱店の店頭ポスターという販促ツールとなっているからだ。

これまでも、大手とは違う独自路線をいっていた「ホッピー」だが、これから先どのような販促策を打ち出していくのだろうか?
ちょっと、楽しみだ。




最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (道鏡)
2008-08-03 14:26:48
http://www.hoppy-happy.com/faq/index.html
こちらにアルコール度数が書いてありますよ。

ホッピーはアルコールが微量で、焼酎とかと混ぜて飲むものです。
返信する
ご指摘ありがとうございます (管理人です)
2008-08-03 17:35:47
道鏡さん
コメントありがとうございます。
アルコール度数については、私の見落としでした。
飲み方についても、飲む機会に恵まれず(?)よく理解していないところがありました。
ご指摘ありがとうございました。
また、お越しください。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。