新聞社各社のWEBサイトをチェックしていたら、「これが上級国民」ということなのか?という記事の並びを見た。
それは、「新型コロナウイルス」関連の朝日新聞の記事の並びだった。
自宅療養中に亡くなられた方の記事の下には、国会議員の石原伸晃氏の新型コロナに感染、既往症があるため入院という記事。
さらにその下には国立国際医療研究センター忽那医師の自宅療養中の死亡者が増える可能性という趣旨の記事だ。
朝日新聞側は何か意図した訳ではなく、単に記事をアップした時間によってその掲載順になるようだが、岐阜では自宅療養中の「新型コロナウイルス感染」の方が亡くなり、石原氏は既往症があると言っても前日は派閥の会合であいさつ回りをし、その後感染が発覚、入院となっている。
石原氏の記事を挟むように、「新型コロナ」感染者の内「自宅療養」により亡くなる方が増える、という記事の並びは「上級国民とその他」の扱われ方の違いを感じるのは、穿った見方なのかもしれない。
穿った見方かもしれないと思いつつ、今年に入ってから「自宅療養中」に亡くなる方や「受入れ先病院が決まらず救急搬送ができず」亡くなる方等のニュースを目にすることが多くなり、改めて「新型コロナ」の感染拡大状況と事態の深刻さを感じるようになってきた。
その矢先に国会議員である石原氏の感染・入院というニュースは、既往症治療のためのかかりつけ病院に入院したのだったとしても、どことなくモヤッとした感じがするのだ。
それはおそらく、同じ国会議員で「新型コロナ」で亡くなられた羽田雄一郎さんが、自宅待機後PCR検査を受けるために病院に向かう途中、急変して亡くなられたということにも関係しているのかもしれない。
羽田さんが亡くなられた経過は、多くの生活者が「新型コロナ」に感染しPCR検査を受ける前までの手順とほぼ同じだろう。
まして羽田さんの父・羽田孜氏は総理大臣まで務めている。
言わば「政治一家のサラブレッド」のような、人物だったのだ。
羽田さんも石原氏同様、既往症があったことには変わりない
そのような人物であっても野党であれば、多くの生活者と同じような手順でなければPCR検査までたどり着けなくて、与党の派閥の領袖であれば、すんなり入院となるのか?という、印象を持ってしまうのだ。
石原氏からすれば、当然のことと思うかもしれないが、現状では入院待ちの「自宅療養中」に亡くなる方が増えている。
そのような状況の中で、すんなり入院できるのは「与党の国会議員」という、「上級国民」であり「上級国民とその他国民」の違いなのか?と、感じてしまうのは私だけではないと思う。
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