トランプ政権が、メキシコとカナダに対して、関税率を25%引き上げる、という署名をした。
元々トランプ氏は、不法移民や合成麻薬等がメキシコから入ってくる、という理由で関税の引き上げを、大統領選の頃から公約として言っていたので、「有言実行」をしたまでだろう。
確かに、現在の米国内の問題の一つに「不法移民」がある。
その為トランプ氏は、メキシコとの国境に「壁を建設する」と、前回大統領になった時に話していたのだ。
確かに、米国とメキシコの国境を越え、入ってくる移民は多い。
だからと言って、メキシコに限定するのはどうなのだろう?
確かに、民間調査会社・ピューリサーチセンターの調査によれば、メキシコからの不法移民は多いのだが、南米全体からの不法移民者が増えている、ととらえるべきなのでは?という気がするのだ。
独立行政法人労働政策研究・研修機構:不法移民の入国規制を厳格化ー大統領令公布、南西部国境
このデータを読む限り、乱暴な方法ではあるが「国境に壁を設ける」という方法は「現実的ではない」ということは確かだが、「中南米からの不法移民を物理的に入国させない」という意味では、効果があったかもしれない。
そして、再選されたトランプ大統領は、再びこの不法移民対策として、メキシコに25%の関税をかけることにしたのだ。
タイトルに、何故スーパーボウルとカリフォルニアロールが出てくるのか?というと、スーパーボウルを自宅で観戦する人達にとって、チップスとアボガドで作ったディップ(ワカモレ)を準備して観戦をする、というのが定番であり、ご存じの通りカリフォルニアロールにも、アボカドが使われているからだ。
メキシコのアボカド農家さんからすれば、スーパーボウルの頃は一番の稼ぎ時なので、輸出する側にとって痛手のようにも思えるのだが、それはスーパーボウルを見ながら自宅でチップスをアボカドのディップをつけながら観戦する、スーパーボウルファンにとっても痛手だろうし、米国のすし店でも、カリフォルニアロールを提供できない、という状況は避けたいところだろう。
今一度、トランプ大統領に「考え直してほしい」と思っているのは、メキシコだけではなく国内にも数多くいる可能性が高い、ということでもあるのでは?
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