今週末から、母の墓参りの為に帰省する予定にしている。
そのため、今日帰省の切符を購入するために名古屋駅へ出かけた。
ついでにお土産を買おうと、JR名古屋髙島屋に寄りお土産兼バレンタイン用のチョコレート菓子を買った。
JR名古屋髙島屋では、バレンタイン商戦として毎年「アムール・デュ・ショコラ」というチョコレートの特別催事販売をしている。
JR名古屋髙島屋:アムール・デュ・ショコラ
何でもこの時期、日本で一番チョコレートを売り上げる催事になっているようだ。
当然、それなりの混雑が予想されたので、地下にある洋菓子店で購入したのだが、その時目に留まったのが「ルビーチョコ」だった。
昨年「第4のチョコレート」として、話題になった・・・という記憶があったのだが、ベルギーのチョコレートでは初登場では?と思い。お土産用とは別に購入したのだが、他の商品を見ながらアレコレとチョコレートを選ぶ女性の姿は多いのに、何故か?この「ルビーチョコレート」に関しては、まったく!と言ってよいほど興味・関心を示すお客様がいらっしゃらない。
確かに、安いチョコレートではないが、そもそもこのベルギーの老舗チョコレート店(ゴディバではない)のチョコレートは高めの価格帯が主流なので、このお店としては特別に高い、という印象を持たれるような価格帯ではない。
にもかかわらず、多くのお客様がいる中で、まったく!と言ってよいほど興味・関心がもたれない、というのは
1.「ルビーチョコレート」に対する認知度が低い(あるいは、知らない)
2.食べてみたいが、気軽に買える価格ではない
3.話題になっているのを知らない
ということがあるのでは?と、思ったのだ。
しかし、先日近所のスーパーで「ルビーチョコメロンパン」なるものを見つけた(当然のことながら、購入、試食済み)。
売り場を見ると、そこそこ売れていたようだったが、やはり単価の違いなのだろうか?
確かに、ベルギーの老舗チョコレート店、もう一方は地元製パン会社の新作お試し価格の「メロンパン」だ。
価格そのものが、まったく違うのは仕方ないだろう。
「それでも・・・」と思うのは、バレンタイン商戦の一つとして百貨店で販売されている、という点で気になったのだ。
確かに「これまでにない商品」というのは、生活者から認知され、一定の購入数を得るまでにそれなりの時間がかかる。
「味覚」に関するものだとすると、受け入れられるまでに時間がかかるのかもしれない。
まして「名古屋めし」に代表されるように、名古屋の味は独特のものがある。
その意味で、「ルビーチョコレート」が受け入れられるようになるまでには、まだまだ時間がかかるのかもしれない。
ただ、「話題のルビーチョコレート」とか「第4のルビーチョコレート、いよいよ登場」等のPOP広告が、あれば違うのかもしれない。
特に「話題の・・・」というキャッチの前に「東京でも話題の・・・」と書かれると、案外名古屋人は弱いという気がしている。
もう一つ考えられるのは、「ルビーチョコレート」そのものが一見「ストロベリーチョコレート」と同じように見える、ということもあるだろう。
「ルビーチョコレート」というのは、真っ赤に実るカカオから取れるチョコレートで、着色などがされているわけではない。
当然生産量も限られた「希少なチョコレート」でもある。
そのような情報が売り場で謳われていない、というのも興味・関心をひくことができなかったのかもしれない。
上述したように「ルビーチョコレート」が「ストロベリーチョコレート」と見分けがつかないだけではなく、味そのものが「やや酸味のあるラズベリーのような風味」を持っている。
この「ルビーチョコレート」の登場によって、お菓子としての「チョコレート」ではなく、「カカオという果物」を楽しむという提案も、昨年あたりからチョコレート専門店ではされてきている。
このような、新しい「チョコレートの楽しみ方」も、同時に提案されなくては「ルビーチョコレート」の人気は、まだまだ先なのかもしれない。