この寒暖差の激しい毎日で、体調を崩したらしい。
昨日は、どうしてもブログを書く元気が無く、早々に休んでしまった。
そして深夜フッと目を覚ますと、近くにおいてあるスマホに「速報」が表示されていた。
その「速報」とは、米国のドジャースへ移籍をした大谷翔平選手が、結婚を発表した、という内容のモノだった。
別段大谷選手のファンではないのだが、常にさわやかな笑顔を絶やさず、マウンドやバッターボックスに立った時の、真剣な眼差し…メジャーリーグのシーズンになると、日々報じられるほどの大活躍をされている。
人気も実力も格の違いを見せるほど大活躍をされている大谷選手の結婚報告だ。
驚かないはずがない。
日本のメディアも、結婚相手は誰?と、色めき立つほどだったのではないだろうか?
その陰に隠れたかのように、昨日の岸田首相に引き続き「自民党の裏金問題」の渦中の人物たちの政倫審が今日開かれた。
話題としては、大谷選手の結婚よりも重要度の高いはずの政倫審なのだが、昨日の岸田首相の答弁を見て「茶番だな!」と思われた方々にとっては、今日の内容等は「聞くに足らず」という内容である、ということは最初から想像していたはずだ。
事実、昨日よりも想像ができるほどの、台本の茶番劇だったような印象を持っている。
人の注目というのは、喜ばしいことや悲しいこと等に対して高い関心を持つことが多い。
大谷選手の結婚報告等は、喜ばしいことであり、野球ファン・大谷ファンならずとも、お祝いを言いたくなるようなおめ出たい出来事だった。
それに対して、上述したように今日の「安倍派4人衆」の政倫審は、終始自分たちは、悪くないもん。あずかり知らないところで起きたことだもん!」という内容だった。
日本の政治家に限らず、日本の多くの組織は「言葉に出さずともわかってくれ」という、風潮がある。
特に主従関係がある状態では、この「言葉にせず、雰囲気で理解する」ということが、求められる傾向が強いと、感じている。
だからこそ、「私のあずかり知らない件」という言葉で、秘書や事務方となる人に責任を負わせることができるのだ。
そのような「察しの良い人材」が、政治の世界だけではなく企業の中でも重宝がられ、重用されてきたのだ。
だからこそ、多くの有権者は「政倫審」を開催した、という事実が重要であり、その内容は関係がないと、思って、茶番をするのだろうと、想像していたのではないだろうか?
有権者の方が、優れた台本を書いていたかもしれないし、その台本通りの展開に、ヤレヤレと思った方々も多かったのではないだろうか?
数年後、10年後の今日の記憶として残るのは、おそらく大谷翔平選手の結婚だろう。
逆に「自民党パーティー券裏金」については、思い出す人はほとんどいないのではないだろうか?
とすると、自民党安倍派の4人衆は、自分たちの悪さを忘れさせてくれた大谷選手に、感謝すべきかもしれない。
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