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秒速で当確速報が流れた「都知事選」

2024-07-07 21:31:56 | 徒然

今日行われた、東京都知事選。
東京都民ではないので、当然選挙権を持っているわけではないのだが、以前拙ブログでもエントリをした通り、東京都の予算はオーストリアと同じくらいの規模がある。
とても乱暴な表現なのだが、東京都は日本という国の一自治体という規模ではない、ともいえる。
その為、東京都民以外の人達にとっても、注目すべき「首長選」ということになるのだ。

投開票のスタートが夜の8時だったと思うのだが、それから1,2分後には「小池百合子氏、当確」という速報が、ニュースサイトに流れた。
事前にいくつかのパターンのテロップなどを用意していると考えても、当確速報が早すぎると感じるほどの「秒速当確」だった。
確かに、私が住んでいる名古屋市なども「名古屋市長選」では、現職の河村たかし氏の当確が秒速でネットニュースなどに流れる。
それほど圧倒的な人気を擁している、ということになるのだが、その一方では対抗馬となる候補者の力不足感が否めない。
いわゆる「対抗馬」と呼ばれる候補者が、いないに等しいのだ。

今回の東京都知事選を見て見ると、決して「対抗馬」と呼ばれる立候補者がいなかったわけではない。
蓮舫さん等は、国会議員を辞しての立候補だったし、石丸氏なども市長を辞任しての立候補だった。
数多くの「泡沫候補」が登場したが、おそらくこのような候補者に流れた雹は、さほど多くはなかったのでは?と、想像している。
とすれば、立候補者の力不足というよりも、小池候補の圧倒的な「組織票」、ということが考えられる。

確かに小池都知事を推していたのは、組織票では圧倒的な強さがある自民党と公明党だった。
特に公明党は、創価学会の婦人部が選挙応援を手伝うなど、強固な組織をつくり上げている。
それは選挙活動のお手伝いだけにとどまらず、当然のことながら実際の選挙でも、その組織力は発揮される。
国政選挙において、創価学会婦人部を敵にまわすと当選できない、と言われるゆえんである。

都知事選公示前から、小池さんに関しては様々な「噂」が飛び交っていた。
その一つが、「カイロ大学卒」という、学歴に対する疑惑だ。
この「学歴に対する疑惑」等は、創価学会婦人部の皆さんが嫌いそうなテーマのような気がするのだが、どうだったのだろう?
もう一つは、「神宮の木々を伐採して、マンションなどの建築許可」という問題だった。
実はこの「神宮の木々の伐採」については、国内だけではなく海外からも批判が出ていた。
それだけではなく、このマンションなどを含む開発事業者が、築地跡地の開発にもかかわっていた事が判明し、都民が知らない裏があるのでは?という、指摘もされた。

その後も、2020東京オリンピック開催に関する、特定企業との癒着は東京都庁のプロジェクションマッピングの契約にも関係しているのでは?という指摘までされた。
個人的には、この東京都庁のプロジェクションマッピングに40数億の費用を要した、と知って驚いたし、そのプロジェクションマッピングの動画を見たが、40数億の費用がかかるようには見えなかった。
最も、毎日行うのであれば、膨大な費用は掛かっても仕方ないのかもしれないが、毎日行う必要があるのか?という、当たり前の疑問を持たなかったことが不思議でならない。 
東京都:Tokyo Projection Mapping  Tokyo Night&Light 

とはいえ、結果は結果だ。
東京都有権者が決めたことなのだから、部外者は「遠吠え」のように騒ぐしかない。
そして、今後の小池都政に不満や疑問を持ち、様々な指摘ができるのは、今回投票に行った人達に限られる、ということにもなる。
「投票をしなかった=無言の小池都政の承認」だからだ。
そう考えると、有権者が投票することは「政治に文句を言う権利を得る」という、コトなのかもしれない。



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