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岸田総理の「旧安倍派」潰し?

2024-04-04 20:59:40 | 徒然

先日来から話題になっていた「旧安倍派幹部」に対して、離党勧告等の処分が発表された。
今回の裏金問題にかかわった人数の約半分が、今回の対象となっている。
全員ではなく半分というのが、岸田総理らしいというか、有権者からすると「処分対象の線引きは?」と、ツッコミたくなる。
そもそも500万円という線引きの理由説明もされていない為、離党勧告等の処分を受けることとなった議員たちからすれば、納得いかないだろう。
実際、納得していない議員もいるようだ。
朝日新聞:自民・塩谷氏「独裁的な運営に断固抗議」処分への弁明書で執行部批判 

塩谷氏と同じように離党処分対象となった、世耕氏は離党勧告を受け離党届を提出したようだが、その心中はどうなのだろう?
「明鏡止水」という言葉を使い、平常心をアピールしているが、その心打ちは本人にしかわからない。

ただ一連の「裏金問題」の岸田総理の対応を見ていて感じることは、「旧安倍派潰し」ということだ。
確かに、今回の問題の発端は旧安倍派のパーティー券収入を、党から議員個人へと還流させていた、ということが発覚したことが、始まりだった。
特にその額が大きかった「5人衆」と呼ばれた人達は、故安倍元総理から厚遇されていた。
厚遇されていたからこそ、金額も多かったし、それなりのポジションを党内や内閣内で得られることができていた。
今となっては、自民党内における「ご褒美」扱いだったのかもしれない。
だからこそ、旧安倍派は自民党内で最大派閥となりえたのだろうし、最大派閥=最大勢力として、権力を振るってきたのだと思う。

そのような最大派閥であり、最大勢力の旧安倍派から支持を得る必要があった、岸田総理は故安倍元総理の銃撃事件直後に、「故安倍元総理の国葬」を、十分な議論をする時間も与えず閣議決定させ、国葬を行ったのだろう。
この時の岸田総理は、旧安倍派を敵にすることは得策ではない、と判断をしたのでは?と、想像してしまうのだ。

そして、今回の「裏金問題」が発覚すると、自己保身の為に「旧安倍派潰し」へと動き出したように感じるのだ。
現在の自民党裏金問題は、旧安倍派だけの問題ではなく、自民党全体の問題となっているからだ。
自民党(に限定するべきではないかもしれないのだが)という政党自体が、公然と裏金作りに励んでおり、それは岸田総理についても同じだからだ。

岸田総理としては、「現在の問題の切っ掛けとなった旧安倍派をつぶせば、『政治と金」という政治改革をした総理になるし、自分自身に火の粉がかからないようにすれば良い」という感覚なのでは?
穿った見方かもしれないが、岸田総理の就任以降の行動を見ていると、時には最大勢力のすり寄り、自分に不利だと思えば、あっさり切り捨てる、自己保身と自己顕示欲の強い政治家なのでは?という、印象すら持ってしまうのだ。

岸田総理の一貫していることは、「自分」という軸で物事を考え政治を動かそうとする姿勢だ。
それを「政治家の劣化」というのかもしれないが、このような政治家の姿を見させられる国民が、一番の迷惑と感じているのではないだろうか?



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