丁度、食用油が切れていたのを思い出し、近所のスーパーへ買い物に行った。
ご存じの方も多いと思うのだが、最近の食用油の売り場は迷うほどの種類がある。
昔のように「サラダ油、ごま油」程度の種類ではない。
「コレステロール0」とか「キャノーラ油」と言った「サラダ油系」の食用油はもちろん、オリーブオイルやグレープシードオイル、昨今の健康ブームで「えごま油」や「亜麻油」、「ごま油」にしても複数の種類(メーカーではない)が、商品棚に並んでいる。
今回購入したのは「お試し価格」と銘打った「こめ油」だったのだが、家に帰って何気なく見たら↓のマークを見つけた。
表示が小さいので、拡大をしたものだが青い表示な何かお分かりだろうか?
「ハラール商品」という、表示だ。
この商品は、地元のスーパーのPB商品で、以前使っていた某有名食品メーカーの「こめ油」には、このような表示が無かった。
「ハラール商品」というのは、イスラム教徒の人たちが安心して食べられる食品のことだが、まさか!中部地区のローカルスーパーのPB商品に「ハラールマーク」が付くような時代になったのか?と、驚いたのだ。
ローカルスーパーと言えども「ハラールマーク」をつけるPB商品を出すようになった背景には、来年のオリンピック開催を考えてのことなのかもしれないのだが、これから先、外国人労働者を受け入れるということになると、ローカルなスーパーだからと言ってもこのような商品開発が必要になるのでは?という想像ができる。
イスラム教というと、中近東の宗教というイメージが強いが、東アジア諸国でもイスラム教徒が多い国は少なくない。
とすれば、東アジアの中でもイスラム教徒が多いインドネシアからの労働者を受け入れる、という場合も出てくるだろう。
今まで「ハラールマーク」を普及させる理由の一つは、東アジアからの観光客の受け入れだった。
しかし今年外国人労働者受け入れが認められたコトで、ローカルスーパーのPBブランドとは言えこのような対応をしてきたのだと考えると、「ハラール食」を提供するレストランなどが、観光地を中心に増えていかなくてはインバウンドに結びついてはいかない、ということだろう。
小さな「ハラールマーク」だが、このマークが表示されている食品が増えてくる、ということはこれまでとは違う「グローバル化」が身近にある、ということだと思う。