日経新聞のコラムCOMEMOに、興味深い内容があった。
COMEMO:引き算のAIでメイクを取る
おそらくこのようなAI技術が進歩していく理由の一つは、「生体認証」の普及への期待があるからだろう。
それは空港などでの入管手続きなどの簡便化などだけではなく、犯罪者や犯罪予備軍としてリストアップされている人物の入国チェックをしやすくする、という「国家安全策」という意味も含まれていると思う。
確かに、画期的な技術だと思う。
思うのだが、一時youtubeで話題になった「整形メイク」と呼ばれるほどの、別人に変身してしまうほどのメイクをしている人にも、有効なのだろうか?と、疑問に感じてしまったのだ。
コラムの元となっているサイトを見てみると、メイク顔そのものが突飛すぎるからだ。
AI-SCHOLAR:スッピンがバレる?GANによるメイクの取り外しと置き換えが可能に
パンクファッションが好きな若い女性であれば、このようなメイクをして街中を歩くかもしれないが、多くの女性(最近は男性もか?)はこれほど突飛なメイクはしていない。
むしろ、「整形メイク」と呼ばれるような、普通にどこにでもいそうな「可愛らしい(あるいは素敵な?)女の子」に盛ったメイクを外すことの方が、実用に向け必要なのでは?と思ったからだ。
「整形メイク」をすることが悪いわけではないし、それだけの技術を持ってメイクができる、ということは凄いことだと思う。
何より、そのようなメイクをすることで、「自信が持てる」とか「積極的になれる」などの効果があるのであれば、とても良いことだ。
その「整形メイク」も、「メイクしました」候ではなく「ナチュラルメイク」になっているようだ。
となると、先のサイトにあるような突飛なメイクではなく、ごくごく普通の女性が普通にしている「メイク顔」から「スッピン顔」へ、どこまで取り外すことができるのだろう?
AIの進歩は目覚ましい。
ただ「整形メイク」に代表されるような、「ナチュラルメイクの別人化」のような文化を持っているのは、欧米ではなく日本をはじめとするアジアだろう。
韓国のように「整形大国」と呼ばれる国になれば、「スッピン顔」そのもの定義(というべきか?)が変わってしまうかもしれない。
とすれば、日本をはじめとするアジアで実用化できるだけの精度が、必要な気がするのだ。
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