お正月休みから今日から、徐々に始動していきたいと思います。
本年もよろしくお願いします。
一昨日だったと思うのだが、インドが人口で中国を抜いた、という記事があった。
東京新聞:インド、今年は人口世界一に14億超、中国抜く
これまで、中国の経済発展の要因の一つに「人口の多さ」があった。
「人口の多さ」は、「労働人口の多さ」という意味も含んでいる。
特に、日本では20年以上「少子化傾向」が続いていることから、「労働人口の減少」だけではなく「人口そのものの減少」が、様々なところで「国の衰退」ということが、言われている。
現代ビジネス:人口減少で衰退する日本は世界から取り残されるのか…「戦略的に縮む」という成長モデルの可能性
現代ビジネスの記事は、「戦略的に縮む」ことで経済成長を目指す、ということを考えているのだが、一般的には「人口減少」は国の経済的な衰退と考えられるのは、上述した通り「労働人口の減少=生産力の低下」と考えられるからだ。
そのように考えると、中国はインドに追い抜かれるのか?ということになるのだが、果たしてどうなのか?という、疑問が若干ある。
というのも、インドには「カースト」と呼ばれる社会階層がはっきりとある、という点だ。
例えば、アジアの富裕者としてインドの財閥「タタ一族」がいる。
Digima:インド最大の財閥タタ・グループ‐タタの歴史・最新動向・成功の3つの理由を解説
10年余り前だと思うのだが、インドの子ども達が3桁の掛け算の暗算ができる、と話題になったことがあった。
他にも、インド出身のIT技術者が先進諸国(特に米国)で、引っ張りだことなっている、という話題もあった。
これだけの情報を知ると、インドの教育の高さを感じるのだが、反面「カースト」の最下層の人たちの暮らしぶりの厳しさは、かつて「BRIC」として注目されていたインドのイメージとは大きくかけ離れている。
それは生活だけではなく、教育という点でも、社会全体が認めている「格差」だと考えても良いのではないだろうか?
そのような国内事情の問題を抱えているのが、インドである、と認識をすると、「人口の多さ」だけではない「労働人口」が見えてくるのでは?と、考えている。
一方中国だが、長い間の「一人っ子政策」により、急激な少子化が進んでいる。
ここ2,3年で「一人っ子政策」から方向転換をしたが、「労働人口」としての人口増となるのは、最低でも20年位の時間が必要となるはずだ。
そのような国の政策の変更と、文化や社会的背景を理解することで、「国の発展」という視点が違って見えるのではないだろうか?