日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

砂糖に群がるのはアリ、利権に群がるのは?

2007-06-28 22:45:52 | 徒然
産経新聞に掲載されていた、【歪みの構造 社保庁問題】(下)年金に群がるアリ という記事が掲載されていた。
既にイロイロといわれている「年金問題」なのだが、結局のところ利権に群がる人たちが、勝手に使い込んで、知らん振りをしている、というコトだけが露見したような気がする。

問題なのは、この「利権に群がる人たち」は反省も何もしていないということだろう。
なぜなら、自分には関係の無いことだから。
自分に関係するコトといえば「利権」だけ。
その「利権」も、それぞれの意味が違う。
それが、この「年金問題」を余計分かりにくくさせているように思うのだ。

例えば、政治家にとっては「選挙対策」だろう。
官僚からすれば、天下り先の確保ということになる。
「グリーンピア」建設だけではなく、年金のシステム開発及び管理などに関わった業者にとっても、甘い仕事だったのだろう。
官僚と呼ばれる「キャリア組」だけではなく、自治労などの労働組合などにとっても「仕事をする」という意味においては、仕事らしい仕事をしないで大企業並の給与や賞与を享受できるようにしていたということだろう。

すなわち、年金問題は、政治家や官僚、関係業者にとってはそれぞれに甘い利権があり、そこには年金を受給される人たちのコトなどは一切関係が無かったのだ。
それを今問われても、政治家には政治家の甘い利権を手放さなくてはならないし、官僚や社会保険庁関係者や自治労などは、一般企業のような厳しい仕事をしなくてはならなくなるコトでもある。
関係業者からすれば、金額に似合ったシステム開発や管理をしてきたのか?というコトを問われる問題に発展してしまう。
それぞれの思惑からすれば、これ以上年金問題を大きくしたくないし、追求されたくないのだろう。
その「落しどころ」を探っているだけなのでは、ないだろうか?