日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

マニフェストに拘らず

2009-09-22 06:03:18 | アラカルト
シルバーウィークの後半。
昨日は、全国各地の高速道路で大渋滞となったようだ。
私が、実家から戻ってきた20日も上りは比較的空いていたのに、下りはいつもよりも多くのクルマが走っていた。
個人的に驚いたのは、大阪市内の道も比較的空いていて、難波OCT到着が予定時間よりも少し早く着いたことだった。
元々中国自動車道~米子道は、渋滞と言うコトが余り無い。
それこそ、お盆休みとかお正月の時くらいだ。
その高速道路に、クルマが列をなして走っているという光景は、「これも1,000円効果なのか?」と、思ったのだ。

ところで、与党となった民主党がマニフェストに掲げた「高速道路無料化」だが、ここにきて「無料化反対」と言う声が聞こえてきた。
「聞こえてきた」と言っても、民主党からではない。
民主党を支持した、生活者側から「無料化反対」の声が出始めたのだ。

確かに選挙の時には、生活者も「無料化になれば良い」と単純に思っていたのだろう。
それから時間が経ち、冷静になって考える時間が持てるようになると「待てよ!」と、イロイロ考えるようになってきたようだ。
「地球温暖化のコトを考えると、どうなの?」とか、「大型連休のたびに、各地で起きる大渋滞で、どれだけメリットがあるんだろう?」、「一般車両ではなく、景気対策のためには緑ナンバーを無料化した方が効果的なのでは?」と言う、様々な意見が出はじめたようなのだ。
その中には「高速道路の維持費として、受益者負担が必要」と言う意見もあるようだ。
もちろん、このような意見は個人の価値観によるトコロが大きいので、「無料化はマニフェストなんだから、必ず実現すべき」と言う方もいらっしゃるだろう。

「子供手当て」に関しても、「一律である必要はないのでは?」と言う意見も出始めた。
確かに「お受験」に熱狂できる世帯には、「子供手当て」など支給されなくても十二分な子育てができるはずだ。
一方「子供手当ても良いけど、育休~育休後の法整備をシッカリして、仕事をしやすい環境にして欲しい」と言う、働くお母さんたちもいる。
逆に、片親世帯にとって「子供手当て」は、心強い「教育支援」となるだろう。
世帯収入による、制限があっても良いのかも知れない。
「教育の機会均等」と言う点で考えれば、違う政策もあるかもしれない。

総選挙が終わって、生活者が選挙の騒動から落ち着きを見せ始めた今、与党である民主党もマニフェストに拘らず、生活者に必要なモノ・コトを改めて聞いてみる時がきているように感じるのだ。

それは「公約違反」ではなく、「公約のブラッシュアップ」だと思うのだ。

シルバーウィーク、読書ノススメ

2009-09-20 21:58:19 | アラカルト
昨日から、世間的には「シルバーウィーク」と言うコトらしい。
とはいうものの、実はお給料日前で余り行楽気分ではない、と言う方もいらっしゃるかも知れない。
そんな時、オススメしたいのが「読書」だ。

普段、なかなか読みたい本も読めないと言う方だけではなく、積読派という方なども折角の5連休なのだから、読書に時間を使ってみてはいかがだろう?
それも、自分が余り読まない分野の本を積極的に読まれてみては?

実は、最近いろいろな方から「論語」を勧められ、実家に帰省中に読んでいたのだ。
と言っても、寝る前のわずかな時間と帰省の往復だったのだが、読んでみると勧められる理由がわかったような気がしたのだ。
おそらく「論語」を読んだのは、高校生の頃漢文の時間(と言っても古文の時間にチョッとだけ)以来だと思う。
それも「論語」を読んだのか「長恨歌」を読んだのか、定かではない。
覚えているのは「返り点だとか、レ点」と言った、漢文を読むためのテクニック(と言うほどではないと思うが)と、有名な一文を暗記した程度だったように思う。
それが改めて読み直してみると、今の社会に必要なコトだな~と感じる内容が幾つもある。
「論語」そのものは、とても長いモノ(いわば、膨大なエッセイ集のような感じ)なので、その中から代表的なモノを選び出し、尚且つ高校生や中国の古典ビギナー向けに編集された内容の本を読んだのだ。
ビギナーズ・クラシックス 中国の古典 「論語」 

この夏、政権交代が起こり、政治が大きく変わろうとしている。
そんな時だからこそ、孔子の説いた「教養人」でなくてはいけない、と感じたのだった。
それは政治の世界だけではなく、いわゆる「官僚」と呼ばれる人も、企業に関わる総ての人たちが、目指すべき姿なのでは?と、感じたのだ。

他にも進化倫理学入門などと言う本にも手を伸ばし、読んでいる。

ビジネスマンの読書と言うと、「How to」モノや「ビジネス選書」のようなモノになりがちだが、このようなお休みの時には小説や仕事とは関係のない分野の本を読んでみてはいかがだろう。
案外、仕事に新しい視点やアイディアを与えてくれるはずだ。



小沢ガールズ

2009-09-16 21:17:20 | 徒然
先の総選挙で当選した、衆議院議員さんたちが初登院した。
比例復活当選をした自民党のベテラン議員さんもいれば、民主党の新人議員さんたちもいる。
メディア的には、やはり民主党の新人議員さんたちのコメントを取ろうと、姿を見るとカメラやマイクを持った報道陣が殺到する姿が、今日の夕方のニュースで幾度も流されていた。
その中には、「小沢ガールズ」と呼ばれる民主党の女性議員さんたちも混じっている。

その「小沢ガールズ」の一人である、ある議員さんは当選後イロイロな週刊誌にゴシップ記事が掲載され、当然、その新人女性議員さんにも取材陣が押し寄せた。
その時、彼女の取った態度を見て「なかなか、やるじゃない!」と、思ったのだ。
カメラを見据え、謝罪の言葉だけではなく、その理由もキチンと話していたからだ。
「生活をするために、必死だったし、様々なことにチャレンジしたかった」と言う言葉に、裏があるような感じではなかったからだ。
むしろ「生活のために必死だった」経験があるくらいの女性なら、それなりの「生活力」を持っているような印象を与えたような気がするのだ。
「肝が据わっている」と言う見方をされた方も、いらっしゃるかも知れない。

そんな映像がテレビのニュースで流れている時、麻生内閣当時(と言っても昨日まで)大臣だった某世襲議員さんは「今まで、人がやってくれたが、これからひとりで・・・(出来るのか?)」と言う内容のコトを話したようなテロップが、テレビの画面端に出ていた。
このテロップを見た時「世襲議員だから・・・」、と言うよりも「一人で何にも出来ない人に、国政を任せていたの?」という思いが湧いてきたのだ。
同時に、「ナントも情けない人が、政治家として国政を担ってきたのか・・・」と、ガッカリもした。

もう一つ言うなら、そのゴシップネタを掲載していた雑誌などには、女性のヌード写真が当たり前のように掲載されている。
ヌード写真を掲載しつつ、ゴシップ記事で「国会議員の品位」みたいなコトを書きたてるというのも、どうなのだろう?
そして、彼女が所属したいた「大川興業」についても、お笑いパフォーマンス集団と言う説明する必要があるのではないだろうか?
知らない方にとっては、ヤクザ屋さんの会社なのか?と勘違いをするのではないだろうか?
それに「大川興業」に所属していたとことが、何か問題なのだろうか?
その書き方に、驕りのようなモノを感じるのだが・・・。

ただ、面白半分に書き立てたゴシップが、案外自分たちの首を締めているのでは?と思ってしまったのだ。

<お知らせ>
シルバーウィーク前に、チョッと実家に帰ることになりました。
そのため、エントリが難しい状況になります。
再開予定は21日です。
どうか、素敵なシルバーウィークをお迎えください。



意外な取り合わせだから、伝わるCM

2009-09-15 19:16:56 | マーケティング
先週末から始まったテレビCMの中に、とても素敵だな~と感じるモノがある。
それが富士フィルムのフォトブック・辻井伸行さん編だ。

ご存知のように、辻井さんはヴァン・クラインバーン国際ピアノコンクールで、優勝した、新進気鋭の盲目のピアニストだ。
ただ、辻井さんの優勝理由は盲目と言うハンディを加味されたモノではない。
辻井さん自身の計り知れない努力と才能によって、受賞したものであることには変わりない。

そして、このテレビCMが素敵だな~と感じた理由が、辻井さんが盲目であると言うコトだったのだ。
おそらく辻井さんは、子どもの頃からピアノのレッスンをしてくださった先生の姿はもちろん、自分自身の姿さえ見た事がないはずだ。
でも、写った写真一枚一枚には、その先生との大切な思い出などがあるはずなのだ。
例え、自分自身がその写真を見る事が出来なくても、その思い出となった時間やその時の空気間、そういったイロイロなモノ・コトを大切に持っていると、感じさせられるCMとなっているのだ。

写真は思い出の瞬間を切り取るだけではない、その時の空気間やこころの中にあるモノも大切に記録させるコトが出来る・・・。
そんなコトを、十二分に伝えているように感じるのだ。

それは盲目である辻井さんを起用する事で、より鮮明に受け手である生活者に伝わり、「フォトブック」と言う「写真集」の新しい提案となっているように感じる。
「旅の思い出写真集」と言うアプローチから始まった「フォトブック」だが、そこに「気持ち」と言うエッセンスが新しく加わったように思う。

何よりも、心優しく響く辻井さんの演奏が、その思い出を上手に引き出し、辻井さんが「盲目のピアニスト」であると言うことを忘れさせてしまうコトに成功している。
なかなか凝った仕掛けのCMだと思う。



何とか残して欲しい・・・明治屋栄ビル

2009-09-15 13:35:40 | 徒然
中日新聞のWEBサイトをチェックしていたら、明治屋栄ビル建て替えへ 業者購入、活用法を検討と言う記事があった。

最近では、栄よりも名古屋駅周辺のほうが話題になる事が多い名古屋だが、買い物などはやはり栄のほうが便利で、お店も多い。
そんな中に明治屋栄ビルがある。
記事中にあるように、とても古いビルで戦時中よく焼け残った!と言う気がするビルだ。

栄周辺には、このような戦前に建てられたビルが幾つかあったのだが、1990年以降どんどん取り壊されていった。
個人的に残念だったのは、東海銀行(現三菱UFJ銀行)が所有していた旧大和生命ビルだ(紹介写真は、清水建設200年史より。建設時の「日本徴兵保険名古屋支部」で掲載されている写真。pdfファイルにつき注意ください)。
現在は既に取り壊され、駐車場になっている。
他にも、某銀行のビルも趣きのあるビルで、好きな建物の一つだった。
コチラは建て直しがされ、その頃の面影を少し残しつつコンクリートのビルになってしまっている。

ただ、今このような昭和初期~戦時中の建築物を建てようとしても、おそらく無理なのではないだろうか?
費用面と言うだけではなく、当時のような大きな大理石などの建築資材が手に入るとは思えないからだ。

確かに、昭和初期~戦時中に建てられた建物は、今では使い勝手が悪いと思う。
しかし、一度壊してしまったら、再建することが出来ないこともまた事実だろう。
とすれば、外観だけではなく内装も再び使えるような取り壊し方をし、今にあったフロア-造りをすると言うコトは出来ないだろうか?

欧州の古い街並みには、趣きがありながらも今と言う時代の中でも、キチンと息づいている。
新しいモノを手に入れると言うコトは、確かにウキウキすることだし「未来感」がある。
だが、古いモノへ未来感を吹き込むという発想があっても良いのではないだろうか?
そのための技術を日本の企業は持っていると思うのだが・・・(と言うよりも、願いたい)。

理系か文系ではなく理系も文系も

2009-09-14 22:29:50 | アラカルト
いよいよ、民主党の鳩山さんが「総理大臣」になる日が迫ってきた。
ご存知の方も多いと思うが、鳩山さんは「理系出身者」だ。
初めて、理系総理大臣となるらしい。

これからしばらく「理系出身者」が、何かと話題になるかも?と、思っていたら日経新聞のWEBサイトに掲載されている「IT+」と言う企画記事に、「文化的理系」のすすめと言う記事が掲載されていた。
記事の内容がとても面白く、楽しく読ませていただいたのだが、改めて感じることがある。
それは、社会に出たら「理系的文系の発想力」が必要だったり、「文系的理系思考」が新しい視点を生み出したりすると言うことだ。

実はお恥ずかしい話、高校生の頃理数系科目は、大の苦手だった。
そして「私立文系」を受験することにしたため、高3の頃は理数系教科の時間は、受験勉強向けの英語や世界史などに、振替えられていたように思う。
ところが、社会に出てマーケティングなどと言う分野の仕事をすることになり、慌てて統計の本や物理の本を引っ張り出して、勉強し直したコトがある。
と言っても高校時代にサボったツケは大きく、シッカリ理解できているとは思えない状況にある。

ところで、先日テレビを見ていて驚いたコトがある。
それは「学習塾で理科の実験をしている」光景だった。
私が子供だった頃、学校の実験室で授業の一環として行っていた理科実験を、今の学校では行われていないらしいのだ。
その代わりに、学習塾で理科実験をしていると言うコトらしい。
「ゆとり教育の弊害」と言うよりも、一体何のための学校での授業なのだろう?と、漠然と思ってしまったのだ。
昨今よく言われている「理科離れ」と言うのは、そのようなトコロから始まっているのではないだろうか?
単に数学が良く出来るから理系、苦手だから文系と言うのではなく、理科系の基礎そのものを小学生の頃から学んでいないとすれば、大きな問題だと思うのだ。

それだけではなく、いわゆる「女性は理系が苦手」と言うコトも、一概にいえないらしいのだ。
女性と男性では、イロイロな点で認識・理解する脳の使い方が違うらしい、と言うコトが明らかになりつつある。
その点に注目をし、脳の使い方にあわせた理系の教え方、文系の教え方がある、と言う研究が進んでいると言う内容のテレビ番組を大分前に見た。
むしろこれからは「脳の使い方にあわせた上で、理系・文系」と言うコトになっていくのかも知れない。
そしてそれが「個性」と言うコトなのかも知れない。

話がそれてしまったが、「理系だから○○向き・文系だから××向き」と言う、枠を外すことで、より豊かな個性が集まった社会ができ、企業体力を強くするのかもしれないと、思うのだ。



業界利益優先ではなく・・・

2009-09-13 22:50:54 | ビジネス
日経新聞のWEBサイトに、ナショナルジオグラフィック掲載記事としてスペインの太陽エネルギー発電を紹介している。

おぼろげな記憶で申し訳ないのだが、「太陽光発電パネル」の世界的なシェアで言えば、日本企業はその上位にランクしているはずだ。
もしかしたら、紹介されている記事写真の「太陽光発電パネル」も日本製かも知れない。
何となくなのだが、欧州の人たちにとって生産国が何処であろうと関係なく、環境に良いものであれば積極的に使うと言う意識が高いのでは?と言う気がするのだ。

先日、鳩山さんが「温暖化ガス25%削減」を打ち出したとたん、いわゆる「業界団体」から「荒唐無稽」と言われたが、そんなコトを言っている間にビジネスチャンスをドンドン失ってしまうのではないだろうか?

例えば、先日読んだ雑誌には「Ener Motive」という「電気エネルギーを発生させるカーテン」や「100%UV遮断するガラス」などエコ商品を集めた展示会がイタリア・ミラノで開かれたと言う記事が掲載されていた。
「電気エネルギーを発生させるカーテン」と言っても、イマイチイメージがつかないのだが、欧州ではそんなコトまで考えていると言うことだろう。
実現化すれば、「家庭にあるあらゆる素材で、家庭で電気を作る」と言うコトになるかも知れない。

とすれば「荒唐無稽」だと、言っている場合ではないような気がするのだ。
少なくとも、上述した通り日本の「太陽光発電」の技術は世界でもトップクラスにある。
そしてその技術は、より進化しつづけているだろう。
他にも「廃棄物の再利用」と言う点でも、日本の企業は優位性を持っているはずなのだ(というか、信じたい)。
むしろ現在、EUなどが「温暖化ガス削減策」として活用している「温暖化ガス排気権取引」による削減策ではなく、排気権取引を必要としない「削減策」を提言するくらいでなくては、将来的な業界利益とはならないような気がするのだ。

先日、「発想を変える必要があるのでは?」と言う内容のエントリをしたが、「発想を変える」程度では、欧州などから遅れをとってしまうだけなのではないだろうか。

公務員の不正経理事件に思う

2009-09-13 12:39:36 | 徒然
先日、千葉県県職員の不正経理事件が発覚した。
その総額30億円だと言う。
金額の多さにも驚いたのだが、何故このような事件が後を絶たないのか、不思議な気がしている。

このような事件を知った時思ったことは、「コレって、税金の横領事件なんじゃないの?」と言うコトだった。
もちろん不正経理とはいえ、その用途先が仕事に必要なモノであれば「横領」だとはいえないと思う。
であれば、「何故キチンと申請をして予算を計上しなかったのだろう?」と言う、疑問がわいてくるのだ。

一節によれば「予算の使いきり目的のため」と言うコトらしいのだが、結局どこかで物品を購入するのだから、年度内で使い切るような物品購入のリストを作り、それに従って購入すれば、問題ないのではないだろうか?
それを、陰でコソコソと購入すると言うのが、分らない。
「年度当初、緊急の物品購入があるから」と、「物品購入を控えていたら余ってしまった」と言うのであれば、それが本当に必要な物品購入費だったわけだから、予算が減らされても困ることはないはずだ。

もちろん、PCなどの購入と鉛筆やファイルなどの文房具用品の購入とでは、金額が大きく違う。
むしろ違うからこそ、PCの購入などは計画的な予算が必要なのではないだろうか?
PCなどは新しいOS発売に合わせて、部署ごとの一斉購入のようなコトを考えていたのだろうか?
今日日、そんな余裕を持った一般企業などあるのだろうか?
おそらく冠たるトヨタでもそれほどの余裕はないだろうし、「PCが壊れたら買い換える」と言う感覚で、OSのヴァージョンで買い換えることなど考えていないと思うのだ。
「民間は一人1台PCが支給されている」と、思っている方もいらっしゃるだろうが、それは長い時間(おそらく5、6年以上)かけて、そのような状況になっただけのことなのだ。

もう一つ気になるのは、「その備品、本当に必要ですか?」と言う物品の購入があるコトだ。
「民間企業でも、そんな備品はありません」と言うモノが、購入されていたりする。
その良い例がビデオカメラだろう。
派遣社員として、イロイロな業種の企業で仕事をしたこともあるので、分るのだがビデオカメラを備品としてあったのは、接客トレーニングをするような部署だけで、それ以外ではなかった(他部署が必要な時は、借りに来ていた)。
お役所に「接客トレーニング」が必要なのか?と言うと、「・・・」なのは私だけではないと思うのだが、違うのだろうか?

何となくなのだが、「民間企業が持っているんだから、お役所が持っていてもおかしくないだろう」と言う感じで、購入された物品も相当数あるような気がするのだ。

「使いきり予算」と言う発想と「民間が持っているんだから」と言う、変な競争意識がこのような事件を引き起こしているような気がするのだ。

自民党惨敗は麻生さんだけの責任ではない-ネガティブキャンペーン考-

2009-09-12 05:00:00 | マーケティング
中日新聞のWEBサイトに、衆院選、他党批判は“逆効果” 6割が悪印象、ネット調査と言う記事が掲載されている。

総選挙期間中、自民党と公明党は民主党に対して積極的に「ネガティブキャンペーン」を展開していた。
特に、ネットCM(と言うのだろうか?)などでは、民主党と名指しはしていないが、明らかに民主党の政策を揶揄したような内容だった。

選挙期間直前これらのCMが話題となったコトもあり、多くの人がアクセスをして見たのではないだろうか?
私は、話題になった時「ネットとはいえ不快なCMを作ったな~」と思い、見ることはなかった。
いくら「趣味:テレビCM観賞」と言う私でも、不快なCMを見る気はない。
むしろCMと言うモノは、生活者へのメッセージなのだから建設的な内容でなくては、企業(今回の場合は政党)イメージをUpさせることが出来ないと考えている。

あえてその逆を表現するのが「ネガティブキャンペーン」と言うコトになるのだが、過去アメリカ大統領選などを含め、ネガティブキャンペーンが成功したと言う事例は知らない。
確かに、相手のゴシップなどを取り上げ「こんなゴシップのある人に、政治を任せられますか?」と問い掛けるネガティブキャンペーンはある。

だが、今回の自民党や公明党の取った「ネガティブキャンペーン」は、ゴシップではなく単なる民主党の政策批判を展開しただけだった。
政策批判をするのではなく、代案となるような「比較広告」的な内容であれば、選挙民としては「政策を比べる」手段となったはずなのに、相手を揶揄し批判するだけでは、広告として成り立たないし、不快感だけを与えるだけなのだ。

ところで、最近の選挙には大手広告代理店が関わっているといわれている。
前回の衆議院選挙で民主党の選挙広告を手がけたのは、外資系代理店だったと言う話があった。
おそらく今回も、広告代理店がこのようなCMやキャンペーンを手がけていたはずだ。
そのように考えると、自民党や公明党のCMやキャンペーンを手がけた代理店は、何故積極的にネガティブキャンペーンを展開したのだろうか?と言う、疑問がわいてくる。

以前から「ネガティブキャンペーンは、日本に合わない」と、度々言われてきた。
「相手を陥れて、勝つ」と言う印象を与えるからだ。
そんなことぐらい、十分理解しているはずなのだが、それをあえて実行してしまったコトに、疑問を感じるのである。

「敗戦の将」は確かに麻生さんだが、麻生さんだけを負けた理由にするのは変だろう。
自民党自体の劣化だけではなく、このような「ネガティブキャンペーン」の提案をした代理店にも、一因があるのではないだろうか?

「COOL JAPAN」は地方にある

2009-09-11 16:42:37 | トレンド
先日、書店で見かけた雑誌が気になり購入してしまった。
それが「allora」と言う、女性向け雑誌だ。
サブタイトルにある「50代女性向けの新ライフスタイル誌」と言うのは、別にして(確かに、アラフィー世代ではあるのだが・・・(苦笑い))、いくつか目にとまった特集の中で特に気になったのは「地方発、モダンな日々の道具」だ。

ここ1、2年強く感じていることなのだが、インターネットなどの普及により、地方直発という動きが活発になってきているような気がしている。
「何も東京経由でなくても・・・」と言う感じなのだ。
もちろん「消費地」としての東京の魅力はあるだろうし、東京に進出することで国内注目度はUpする。
ただ、最近の傾向は「日本ではなく、世界」を目指しているように感じている。
国内での価格競争では中国製などと対抗できないが、その品質やデザイン性・感性で世界に進出できるのでは?と言うコトなのだ。

特集記事の紹介リンクが出来ないのが残念なのだが、プロダクトデザイナーの幾人かの人たちは、直接地方に出かけ地場職人さんに掛け合い、新しいモノを作り始めている。
それも、ある特定地域に集中しているのではなく、日本商工会議所の「JAPAN BRAND」と言プロジェクトとのコラボレーションのようなのだ。

紹介されている団体のいくつかを紹介すると・・・
会津塗「BOITOWA」 
新潟県燕市の「enn」
静岡の「NIPPON SENSE」などは、日本語サイトが無いことを考えれば、あくまでも世界を見据えたサイトとなっている(カーソルを動かすと音声が出るので、注意してください)。
そしてそれは「伝統工芸」だけではなく、日本文化そのものである「香」(あわじ島香司)も含まれている。
もう一つ注目すべき点は、「JAPAN BRAND」が、地方にある中小企業を対象とし、地方の活性化を考えている点で「COOL(=カッコイイ)」だと思うのだ。 

現在外務省が一生懸命にPRしている「COOL JAPAN」の中心は、麻生さんがお好きなマンガやオタク文化のように思われがちだが、どうやら本当の「COOL JAPAN」は地方にあるようだ。