一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第38期女流名人位戦予選、②枠を買い取りたい!!

2010-12-08 00:42:49 | 女流棋戦
きょう12月8日は、山下カズ子先生の誕生日。おめでとうございます。
山下先生は詰将棋創作の名手。その流れるような手順には、いつも感心しております。指導対局時に聞くジョークも味わい深く、大いに勉強になります。これからの活躍を期待しております。

12月1日に女流名人位戦A級・B級リーグの最終戦が行われ、A級の降級者、B級の降級者が確定した。私は4月7日の当ブログで、女流名人挑戦者、A級降級者、B級昇級者、B級降級者の予想を書いた。以下にそれを書いてみよう(丸数字は順位)。

【女流名人挑戦】
予想:⑧石橋幸緒女流四段 結果:①清水市代女流六段

【A級降級者】
予想:⑥本田小百合女流二段、⑦早水千紗女流二段、⑩北尾まどか女流初段
結果:⑥本田小百合女流二段、⑧石橋幸緒女流四段、⑩北尾まどか女流初段

【B級昇級者】
予想:①中井広恵女流六段、②矢内理絵子女流四段、⑥中村真梨花女流二段
結果:①中井広恵女流六段、②矢内理絵子女流四段、⑥中村真梨花女流二段

【B級降級者】
予想:③井道千尋女流初段、④貞升南女流1級、⑤室田伊緒女流初段、⑥蛸島彰子女流五段、⑥長沢千和子(ちかこ)女流四段
結果:③井道千尋女流初段、④貞升南女流1級、⑥蛸島彰子女流五段、⑥長沢千和子女流四段、⑥山田朱未女流二段

女流名人挑戦者を含めた12名中、9名を当てた。的中率はどうでもいいが、個別に見てみよう。
まずA級。清水女流六段が、最終局を残して女流名人挑戦を決めたのはさすがの一語。しかし清水女流六段に全勝を許したほかの女流棋士がだらしない、ともいえる。
今年タイトル戦に登場した、甲斐智美女王・女流王位、岩根忍女流二段の星にも不満が残る。最低でも勝ち越してほしかった。
降級のひとりは石橋幸緒女流四段。私は石橋女流四段を女流名人挑戦に推しただけに、1局を残しての降級決定は残念だった。
いっぽう降級を予想した早水千紗女流二段は、最終局も勝ち5勝3敗、堂々の2位でリーグ戦を終えた。早水女流二段は実力者ではあるが、このメンバーで勝ち越すとは思わなかった。たいへん失礼した。
続いてB級。中井女流六段、矢内女流四段、中村女流二段の昇級は順当。しかしあまりにも順当すぎて、おもしろくなかった。
星取りもほぼ予想どおりで、唯一のハズレは、中井女流六段-竹部さゆり女流三段の星が逆だったことぐらいだ。
降級者に目を転じると、山田女流二段の9戦全敗は意外。6敗した時点でほぼ降級だったから、以降の対局に気が乗らなかったのかもしれないが、この星はいただけない。マイナビ女子オープン・2期連続本戦入りの実績が霞んでしまう。
蛸島女流五段の3勝(6敗)は立派。中飛車一筋五十年、腕に歳は取らせない、というところか。
同じく長沢女流四段の4勝(5敗)も見事。最後は順位一枚の差で泣いたが、降級者5名では仕方がない。順位6位は、勝ち越しが残留条件といえよう。
総括すると、今期のA級・B級リーグは、最終局の前に名人挑戦者が決まり、A級の降級者が2名決まり、B級の昇級者がすべて決まり、降級者が2名決まるという、やや盛り上がりに欠けるものとなった。来期はエキサイティングな最終局を期待したい。

というところで、早くも来期の女流名人位戦予選の組み合わせが発表された。
パッと見てまず目につくのは、②枠である。右半分の船戸陽子女流二段、中倉宏美女流二段、島井咲緒里女流初段は、「私が勝手に選ぶファンランキング」の、1位、4位、3位だ。LPSAでいえば上位3名で、作ってもできない夢の三本柱となった。
まったく、名前を眺めているだけでホレボレする。この中から1名しか予選決勝に進出できないと思うとさみしいが、1名は絶対に行ける、との考え方もできる。まあ最近のLPSAの戦績を見ると、後者の考え方を採るべきだろう。
左半分、山田久美女流三段、大庭美樹女流初段、鈴木環那女流初段の組み合わせもよい。ああ、この枠を買い取りたい。
③枠も②枠に劣らず粒揃いだ。こちらも右半分、松尾香織女流初段、安食総子女流初段、山口恵梨子女流初段の名前が光る。なにしろファンランキングトップ10入りのふたりに、心の姉弟子(松尾女流初段)である。抽選時に私の意思が働いたようではないか。
予選開始は来年1月。マイナビ女子オープンを竜王戦とするならば、女流名人位戦リーグは、順位戦の趣がある。勝っても負けても9局指せるリーグ戦は魅力だ。参戦する女流棋士は、どうか悔いのない戦いをしてもらいたい。
コメント
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