蓑島大橋を渡ると、和風ファミレスのチェーン店があったので、そこに入る。店のオススメは、牡蠣とチキンカツの定食・豚汁付で、924円。めんどうなので、これを注文する。とはいえ、今回の旅行ではこれが最高値の食事だ。
右のテーブルでは、母子が食事を摂っている。母親が天ぷら定食、子供がかつ重である。ところが、子供のほうはかつ重を美味そうにガッついているのに、母親のほうは、ケータイいじりに夢中だ。
かわいい息子を前にしながら熱々の食事を摂ること以上に、どんな幸せがあるのだろう。この母親はそんな大事な食事時に、ケータイいじりを優先させた。バカじゃなかろうか。
昼の松浦鉄道での女子高生もそうだったが、ケータイは、ヒト同士のコミュニケーションを退化させてしまった。
私は美味しく食事をいただいて、長崎空港に戻る。空港発は20時50分だが、まだ1時間ほどある。搭乗口のテレビで、「さんまのからくりTV・替え歌王決定戦」を観て、ゲラゲラ笑った。
飛行機は、博多からの便が遅れた関係で、約15分遅れての出発となった。飛行機は鉄道より速いが、時間は正確ではない。必ず何分か遅れる。
機内はほぼ満席であった。さすがに日曜の夜は乗客も多い。…あれっ? 中倉彰子女流初段!? あ、違うか…。スッチーが中倉女流初段のわけがない。しかし彼女、よく似ている。あれっ、行きに搭乗していたスッチーか!? いや、さすがに違うだろう。…あれっ? 中倉宏美女流二段?? 彰子女流初段似のスッチーが、今度は宏美女流二段に見えた。
私は、中倉姉妹の顔は似てないと思っていたが、このスッチーを介してふたりの顔に見えたということは、中倉姉妹はお互い似ているのかもしれない。
前の座席ポケットを見ると、機内誌が挿しこんであった。なんだ、スカイネットアジア航空(SNA)でも、機内誌があったんじゃないか。
その雑誌名を「Re+(リプラス)」といった。退屈しのぎにパラパラ見ると、情報ページに、九州内のバスにほとんど乗れる「SUNQ PASS」の企画きっぷが記されてあった。
「飛んで!飛んで!九州キャンペーン」というもので、行きの飛行機でSNAを利用すると、空港の窓口で、「SUNQ PASS」が半額で買える、というものだった。
例えば九州内の全バス(一部を除く)と下関のバスが3日間乗り放題で10,000円のところが、SNAの半券を提示すれば5,000円になるというわけだ。
そういえばネットでSNAのホームページを見ていたとき、この企画を見たような気がした。しかしそのときは行きの飛行機が確定しておらず、見過ごしてしまったのだ。
しまった、と思う。この企画を前もって知っていれば、当然購入しただろう。
私は今回の行程で、バスを使った区間をこのSUNQ PASSに置き換えてみる。するとそれだけで、5,000円近くになってしまった。
あ~、この企画きっぷを見つけるべきだった。しかし行きの飛行機では、機内誌がなかったのだから仕方ない。それに…と思う。
そもそもこの企画きっぷを利用していたら、私の性格からして、島原鉄道や松浦鉄道自体に乗らなかった可能性が高い。とすれば、島原「ホテル南風楼」での絶景露天風呂にも、佐世保の「少女時代・佐世保商業高校」にも、出会えなかったことになる。
反省はしても、後悔はしてはいけない。やはり今回の旅行は、これでよかったのだと言い聞かせた。
飛行機は無事羽田空港に到着した。搭乗口まではバスで移動するが、その距離がまた、やたら長い。まあSNAは激安運賃だから、このくらいの不便には目をつぶるが、カウンター窓口を含めて、若干の改良が必要であろう。
23時03分発の空港快速・浜松町行きに乗る。SNAは羽田空港第2ビル発だから、つねに始発便だ。しかしJALをはじめとした数社は第1ビルからの乗車で、こちらのチケットを買うと、帰りのモノレールで座れない可能性が高い。
JALはこの状況に、ホゾを噛む思いだろう。
ふと前を見ると、ゴマキ(後藤真希)そっくりの、凄まじい美人が乗っていた。始発の時点では見なかったから、羽田空港第1ビル駅から乗車したものらしい。それにしても、何という美しさだろう。
そういえば8月の八重山旅行の際も、帰りのモノレールで外国人の美女を見たが、国際色豊かな空港モノレールには、乗客の美人度も高いのかもしれない。
夜の車内では見るものがないから、ついゴマキに目が行ってしまう。美人は眺めているだけで、時が経つのを忘れる。
あ、顔を上げた。…えっ!? 中澤裕子!? ゴマキが中澤裕子に変化した。見る角度によって、こうも変わるものなのか。
しばらくして、また彼女を見る。エエエッ!? 田中美佐子?? ウソだろう?? ゴマキが、いつの間にか田中美佐子似の女性に変貌していた。彼女の本当の顔は、こんなだったのか…!? それにしても、短時間のうちにスゴイ変化だ。頭が混乱する。…あれっ!? 彼女の隣にわずかに見える髪は…。あれがゴマキか!?
なるほど、事情が飲み込めた。羽田空港国際線ビルでも大量の乗客が乗り、通路側にいたゴマキが窓側に移り、そこに田中美佐子がすわったというわけだった。
ゴマキの向かいに男性がすわっていたので、彼女の顔は終点の浜松町まで、見えなかった。
右のテーブルでは、母子が食事を摂っている。母親が天ぷら定食、子供がかつ重である。ところが、子供のほうはかつ重を美味そうにガッついているのに、母親のほうは、ケータイいじりに夢中だ。
かわいい息子を前にしながら熱々の食事を摂ること以上に、どんな幸せがあるのだろう。この母親はそんな大事な食事時に、ケータイいじりを優先させた。バカじゃなかろうか。
昼の松浦鉄道での女子高生もそうだったが、ケータイは、ヒト同士のコミュニケーションを退化させてしまった。
私は美味しく食事をいただいて、長崎空港に戻る。空港発は20時50分だが、まだ1時間ほどある。搭乗口のテレビで、「さんまのからくりTV・替え歌王決定戦」を観て、ゲラゲラ笑った。
飛行機は、博多からの便が遅れた関係で、約15分遅れての出発となった。飛行機は鉄道より速いが、時間は正確ではない。必ず何分か遅れる。
機内はほぼ満席であった。さすがに日曜の夜は乗客も多い。…あれっ? 中倉彰子女流初段!? あ、違うか…。スッチーが中倉女流初段のわけがない。しかし彼女、よく似ている。あれっ、行きに搭乗していたスッチーか!? いや、さすがに違うだろう。…あれっ? 中倉宏美女流二段?? 彰子女流初段似のスッチーが、今度は宏美女流二段に見えた。
私は、中倉姉妹の顔は似てないと思っていたが、このスッチーを介してふたりの顔に見えたということは、中倉姉妹はお互い似ているのかもしれない。
前の座席ポケットを見ると、機内誌が挿しこんであった。なんだ、スカイネットアジア航空(SNA)でも、機内誌があったんじゃないか。
その雑誌名を「Re+(リプラス)」といった。退屈しのぎにパラパラ見ると、情報ページに、九州内のバスにほとんど乗れる「SUNQ PASS」の企画きっぷが記されてあった。
「飛んで!飛んで!九州キャンペーン」というもので、行きの飛行機でSNAを利用すると、空港の窓口で、「SUNQ PASS」が半額で買える、というものだった。
例えば九州内の全バス(一部を除く)と下関のバスが3日間乗り放題で10,000円のところが、SNAの半券を提示すれば5,000円になるというわけだ。
そういえばネットでSNAのホームページを見ていたとき、この企画を見たような気がした。しかしそのときは行きの飛行機が確定しておらず、見過ごしてしまったのだ。
しまった、と思う。この企画を前もって知っていれば、当然購入しただろう。
私は今回の行程で、バスを使った区間をこのSUNQ PASSに置き換えてみる。するとそれだけで、5,000円近くになってしまった。
あ~、この企画きっぷを見つけるべきだった。しかし行きの飛行機では、機内誌がなかったのだから仕方ない。それに…と思う。
そもそもこの企画きっぷを利用していたら、私の性格からして、島原鉄道や松浦鉄道自体に乗らなかった可能性が高い。とすれば、島原「ホテル南風楼」での絶景露天風呂にも、佐世保の「少女時代・佐世保商業高校」にも、出会えなかったことになる。
反省はしても、後悔はしてはいけない。やはり今回の旅行は、これでよかったのだと言い聞かせた。
飛行機は無事羽田空港に到着した。搭乗口まではバスで移動するが、その距離がまた、やたら長い。まあSNAは激安運賃だから、このくらいの不便には目をつぶるが、カウンター窓口を含めて、若干の改良が必要であろう。
23時03分発の空港快速・浜松町行きに乗る。SNAは羽田空港第2ビル発だから、つねに始発便だ。しかしJALをはじめとした数社は第1ビルからの乗車で、こちらのチケットを買うと、帰りのモノレールで座れない可能性が高い。
JALはこの状況に、ホゾを噛む思いだろう。
ふと前を見ると、ゴマキ(後藤真希)そっくりの、凄まじい美人が乗っていた。始発の時点では見なかったから、羽田空港第1ビル駅から乗車したものらしい。それにしても、何という美しさだろう。
そういえば8月の八重山旅行の際も、帰りのモノレールで外国人の美女を見たが、国際色豊かな空港モノレールには、乗客の美人度も高いのかもしれない。
夜の車内では見るものがないから、ついゴマキに目が行ってしまう。美人は眺めているだけで、時が経つのを忘れる。
あ、顔を上げた。…えっ!? 中澤裕子!? ゴマキが中澤裕子に変化した。見る角度によって、こうも変わるものなのか。
しばらくして、また彼女を見る。エエエッ!? 田中美佐子?? ウソだろう?? ゴマキが、いつの間にか田中美佐子似の女性に変貌していた。彼女の本当の顔は、こんなだったのか…!? それにしても、短時間のうちにスゴイ変化だ。頭が混乱する。…あれっ!? 彼女の隣にわずかに見える髪は…。あれがゴマキか!?
なるほど、事情が飲み込めた。羽田空港国際線ビルでも大量の乗客が乗り、通路側にいたゴマキが窓側に移り、そこに田中美佐子がすわったというわけだった。
ゴマキの向かいに男性がすわっていたので、彼女の顔は終点の浜松町まで、見えなかった。