きのう15日は金曜日ではないが、LPSA芝浦サロンへ行った。特別な事情により、この日担当の松尾香織女流初段に指導対局を受けるためである。いやここで言葉を濁すのはよくない。松尾女流初段との「マッカラン勝負最終決戦」をするためである。
最初は「倉敷藤花戦の成績いかんで、LPSA女流棋士にマッカラン進呈」のはずだったが、それが波及して、指導対局のほうでもマッカラン勝負になってしまった。
ただしこれは松尾女流初段のみとの実施で、船戸陽子女流二段には挑んでいない。私が勝っても何のご褒美もない片懸賞で、船戸女流二段が聞いたら(もう知っているが)、「カオリンばっかりずるい~!!」とか文句を垂れそうな特別企画なのである(この勝負の経緯は、10月21日アップ分に詳しい)。
松尾女流初段は「私が勝手に選ぶファンランキング」では圏外だが、とても人あたりがよく、笑顔が素敵な女性である。私だって松尾女流初段と指していて楽しいからマッカラン勝負を挑んだわけで、松尾女流初段は、どうせ私は圏外だからと、スネることはないのである。
さて、サロンが入っているビルの前に行くと、ドアの向こう側に中倉宏美女流二段の姿があった。きのうの夢に出てきたのでドキッとする。目礼すると、私はそそくさと2階へ上がった。
中へ入ると松尾女流初段の姿が見える。船戸女流二段も奥から顔を見せた。石橋幸緒天河もいる。きのうは竜王戦第6局の2日目。この日でシリーズの決着がつくかもしれないという大一番だ。奥のパソコンでネット中継を見ていたのだろう。
手合い係の席にすわった船戸女流二段に、今月末まで有効の「無料入場券」を出し、一緒に指導対局料を支払う。ついでに23日のLPSA懇親会のおカネも払った。クリスマスイブイブの日に、LPSA女流棋士と楽しいひと時を過ごすことは喜ぶべきことなのだろうか。少し虚しい気もする。
石橋天河だったか、
「4面指しができますよ」
という。中倉女流二段も含めた4女流棋士を前にして、贅沢な「逆4面指し」をしませんか、との提案である。ありがたいが、そんなおカネも棋力もないので、丁重にお断りしておく。
いよいよ松尾女流初段との指導対局開始。…というところで、以下を楽しみにした方がいらしたら申し訳ないが、鼻血が出そうだったその対局の模様は、来年2月か3月に、たっぷり記すことにする。
時間を少し飛ばすが、将棋ペンクラブ会員のK江氏が芝浦サロンに初来席した。K江氏は「将棋ペン倶楽部」でも何本か記事を投稿し、私も関東交流会や大賞贈呈式などで何度もお見かけしている。ロマンスグレーの温厚な紳士で、松尾女流初段には飛車落ちで挑んでいた。
フト気がつくと、Kaz氏の顔が向こうに見えた。金曜日以外でKaz氏を見るのは珍しいが、それは自分を中心に考えているからで、サロンは月~水、金の開席だから、いつ来ようと構わないわけだ。後で聞いたのだが、この日は23日に行われる「フランボワーズカップ」のチケットをわざわざ求めに来たらしい。ファンはありがたいものだ。
松尾女流初段と私との指導対局が終わり、K江氏との対局がついた。私はこのまま帰れば、味よく「相棒」を観られたのだが、もちろん将棋を優先する。それに「相棒」は録画予約済みである。
手合いは私の飛車落ち。K江氏は右四間飛車から6筋の位を取り、三間飛車に振り直す。飛車落ちでの6筋位取りは、作家の山口瞳が得意にしていた戦法で、実際優秀だ。また右四間飛車から飛車を左翼へ転回する指し方は、私も片上大輔六段との指導対局で指したことがある。
本局も中盤までK江氏の猛攻が続き、私が敗勢となった。しかしK江氏の緩手に乗じ逆転、ここでさらに攻め合えば私の一手勝ちだったのだが、ヘンに受けに回ったのがまずく、また私が敗勢になってしまった。
しかし最後はK江氏が秒に追われて、私の辛勝。感想戦では、負けても悪びれないK江氏の姿勢に、私は深い感銘を受けた。
9時になった。K江氏、Kaz氏、私の3人で帰る雰囲気だったのだが、私が石橋天河と話しこんでしまったため、K江氏がサロンを後にしてしまった。
私がハッキリと「いっしょに駅まで行きましょう」と言えば待っていてくれたはずで、残念なことをしてしまった。
結局帰りはKaz氏と。Kaz氏は、船戸女流二段と私の仲を注目しているらしい。
大きなお世話だが、残念ながら、船戸女流二段と私の間には、いまのところ何もない。指1本触れたこともない。
これが厳しい現実なのである。
最初は「倉敷藤花戦の成績いかんで、LPSA女流棋士にマッカラン進呈」のはずだったが、それが波及して、指導対局のほうでもマッカラン勝負になってしまった。
ただしこれは松尾女流初段のみとの実施で、船戸陽子女流二段には挑んでいない。私が勝っても何のご褒美もない片懸賞で、船戸女流二段が聞いたら(もう知っているが)、「カオリンばっかりずるい~!!」とか文句を垂れそうな特別企画なのである(この勝負の経緯は、10月21日アップ分に詳しい)。
松尾女流初段は「私が勝手に選ぶファンランキング」では圏外だが、とても人あたりがよく、笑顔が素敵な女性である。私だって松尾女流初段と指していて楽しいからマッカラン勝負を挑んだわけで、松尾女流初段は、どうせ私は圏外だからと、スネることはないのである。
さて、サロンが入っているビルの前に行くと、ドアの向こう側に中倉宏美女流二段の姿があった。きのうの夢に出てきたのでドキッとする。目礼すると、私はそそくさと2階へ上がった。
中へ入ると松尾女流初段の姿が見える。船戸女流二段も奥から顔を見せた。石橋幸緒天河もいる。きのうは竜王戦第6局の2日目。この日でシリーズの決着がつくかもしれないという大一番だ。奥のパソコンでネット中継を見ていたのだろう。
手合い係の席にすわった船戸女流二段に、今月末まで有効の「無料入場券」を出し、一緒に指導対局料を支払う。ついでに23日のLPSA懇親会のおカネも払った。クリスマスイブイブの日に、LPSA女流棋士と楽しいひと時を過ごすことは喜ぶべきことなのだろうか。少し虚しい気もする。
石橋天河だったか、
「4面指しができますよ」
という。中倉女流二段も含めた4女流棋士を前にして、贅沢な「逆4面指し」をしませんか、との提案である。ありがたいが、そんなおカネも棋力もないので、丁重にお断りしておく。
いよいよ松尾女流初段との指導対局開始。…というところで、以下を楽しみにした方がいらしたら申し訳ないが、鼻血が出そうだったその対局の模様は、来年2月か3月に、たっぷり記すことにする。
時間を少し飛ばすが、将棋ペンクラブ会員のK江氏が芝浦サロンに初来席した。K江氏は「将棋ペン倶楽部」でも何本か記事を投稿し、私も関東交流会や大賞贈呈式などで何度もお見かけしている。ロマンスグレーの温厚な紳士で、松尾女流初段には飛車落ちで挑んでいた。
フト気がつくと、Kaz氏の顔が向こうに見えた。金曜日以外でKaz氏を見るのは珍しいが、それは自分を中心に考えているからで、サロンは月~水、金の開席だから、いつ来ようと構わないわけだ。後で聞いたのだが、この日は23日に行われる「フランボワーズカップ」のチケットをわざわざ求めに来たらしい。ファンはありがたいものだ。
松尾女流初段と私との指導対局が終わり、K江氏との対局がついた。私はこのまま帰れば、味よく「相棒」を観られたのだが、もちろん将棋を優先する。それに「相棒」は録画予約済みである。
手合いは私の飛車落ち。K江氏は右四間飛車から6筋の位を取り、三間飛車に振り直す。飛車落ちでの6筋位取りは、作家の山口瞳が得意にしていた戦法で、実際優秀だ。また右四間飛車から飛車を左翼へ転回する指し方は、私も片上大輔六段との指導対局で指したことがある。
本局も中盤までK江氏の猛攻が続き、私が敗勢となった。しかしK江氏の緩手に乗じ逆転、ここでさらに攻め合えば私の一手勝ちだったのだが、ヘンに受けに回ったのがまずく、また私が敗勢になってしまった。
しかし最後はK江氏が秒に追われて、私の辛勝。感想戦では、負けても悪びれないK江氏の姿勢に、私は深い感銘を受けた。
9時になった。K江氏、Kaz氏、私の3人で帰る雰囲気だったのだが、私が石橋天河と話しこんでしまったため、K江氏がサロンを後にしてしまった。
私がハッキリと「いっしょに駅まで行きましょう」と言えば待っていてくれたはずで、残念なことをしてしまった。
結局帰りはKaz氏と。Kaz氏は、船戸女流二段と私の仲を注目しているらしい。
大きなお世話だが、残念ながら、船戸女流二段と私の間には、いまのところ何もない。指1本触れたこともない。
これが厳しい現実なのである。