一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA懇親会・パフュームに萌える

2010-12-28 00:29:05 | LPSAイベント
12月23日(木・祝)、東京都文京区の「文京シビックセンター」でLPSA・1DAYトーナメントが行われたあと、同所で午後6時30分から、懇親会(忘年会)が開かれた。
これは有料で、希望者のみの参加となる。参加費5,000円は昨年より1,000円上がって結構な出費だが、女流棋士と直にお話しできる機会はなかなかないので、申し込んでおいた。
私は蛸島彰子女流五段にビールをついでいただく。光栄である。
フランボワーズカップの協賛である、山青貿易社長の音頭で乾杯。私は酒が弱いが、喉が渇いているときのビールは美味い。
ひとりで食事を摂っていると、島井咲緒里女流初段が
「おひとりなんですか」
と声を掛けてくれる。
ビールをついでくれるが、ここで遠慮するのはヤボなので、もちろんありがたくいただく。
「先生の将棋は、広瀬クン(章人・王位)に似てますよねえ」
私は恐る恐るしゃべる。ふだんはあまり話す機会がないからか、船戸陽子女流二段のときとは違う緊張感がある。
「はい。私も広瀬クンの将棋を勉強してるんです」
そう言って、つぶらな瞳で私を見つめる島井女流初段がかわいらしい。LPSAのアイドル担当は渡部愛ツアー女子プロだが、私を忘れてもらっては困ります、というところである。
そんな島井女流初段は、来年1月から始まる女流名人位戦の対戦相手に複雑な表情だった。
1回戦で中倉宏美女流二段、2回戦で船戸女流二段と、LPSA所属棋士と当たるからだが、モノは考えようだ。アウェーを感じないで済む分、心おきなく戦える、ともいえる。
「私は島井先生と船戸先生、宏美先生の中では、島井先生が一番将棋の天分があると思ってます。絶対リーグ入りできますから、ガンバッテください」
と激励した。船戸女流二段と中倉女流二段にはちょっと後ろめたいが、もし会ったときは別の言い方をするので、構わない。
ほどなく「紅白旗あげゲーム」が始まる。あの「赤あげて、白あげて」というやつである。女流棋士や阿久津主税七段、ファンクラブMinerva会員など5名が壇上に上がって挑戦する。勝者2名には賞品が出るが、いざ始まってみると皆さん粘り強く、容易に脱落しない。
読み上げ担当は神田真由美女流二段だが、選手を間違わせるためにトリッキーな指示を出さなければならず、意外に難しい。
何人かが交代で読み上げたが、やはり脱落者は出ず、最後はなし崩し的に終了するという、意表の結末となった
このあとは、中倉女流二段と船戸女流二段、アイリススタッフ嬢が壇上に登場した。3人組のユニット・パフューム(Perfume)の「チョコレイト・ディスコ」を踊るためだ。これは見物である。
パフュームの公式ブログを見ると、デビューは2000年。現在のメンバーは、あ~ちゃん(西脇綾香)、のっち(大本彩乃)、かしゆか(樫野有香)だが、デビューから数年は鳴かず飛ばずだった。
私が昨年の夏に八重山諸島を旅行したとき、石垣島のユースホステルで、斎田晴子女流四段似のボイストレーナーと同宿になった、という話は以前書いた。
そのボイストレーナーさんから聞いた話だが、全然売れないパフュームは、これではマズイと、本来3人で営業すべきところを、ピンで3ヶ所に分かれ営業したそうだ。禁手に近い、非常手段である。そしてそのひとりは、
「ここで売れないと、私たち終わっちゃうんですぅ~」
と悲痛な叫びをあげていたという。
そのなりふり構わぬ努力が実って、パフュームは、その直後に出したシングルがヒットし、NHK紅白歌合戦に出場するまでになる。ヒトの人生は分からない、を地で行く例であった。
向かって左から船戸女流二段、中倉女流二段、アイリスの順に位置した3人は、BGMに合わせて軽やかに踊る。風貌から推して、左から、あ~ちゃん、のっち、かしゆかの担当だろう。
のっちこと中倉女流二段は、ウィッグを着用し懇親会に臨んでいたが(注:中倉女流二段ご本人から、あれは地毛でした、とのお知らせがあった)、この出し物のためだったようだ。……えっ!? 卑弥呼?? 笑顔いっぱいの中倉女流二段が、白の衣装も相まって、卑弥呼そっくりに見える。いやもちろん卑弥呼を見たことはないが、現代に舞い降りれば、あんな感じではなかろうか。
そう考えると、ああもう、中倉女流二段が卑弥呼にしか見えない。しかし何という神々しさだろう。私は心の中で、中倉女流二段に手を合わせたのだった。
会場内では手拍子が鳴り響き、3人が「チョ、コ、レ・イ・ト!!」と叫ぶと、私たちが「ディスコ!!」と返す。何だか知らないが、ものすごい盛り上がりになった。
とにかく3人ともノリがよく、コンサート会場のようだ。BGMが終わると、鳴りやまぬ歓声の中、LPSAパフュームは惜しまれつつ退場した。
松尾香織女流初段がいらっしゃり、ビールをついでくれる。恐縮である。松尾女流初段は最近いいことがあって、私に会うとニコニコする。しかしこちらは訳あって、おもしろくない。
私の前にいた大柄の男性は、はるばる大分県から来たという。当然LPSAのファンクラブに入会しているが、イベントがあっても行けるのはせいぜい関西までで、今回は年末年始の休みを利用して上京したらしい。しかし交通費が5万円かかったという。
こういうファンはLPSAにとってありがたい。LPSAを応援するファンは全国にいるが、そのほとんどは、LPSA女流棋士に会えない。
私などは、LPSAのどなたかと毎週会える環境にありながら、自宅から芝浦までの電車賃が片道130円から190円になったことに不満を漏らしているのだから、バチ当たりだ。
それはともかく、LPSAは、地方在住者との交流を、もっと図らなければならない。
中井広恵女流六段がいらっしゃる。
「先生、今度ふたりで長崎の喫茶店に行きましょうよ」
「……そうよねえ」
中井女流六段も例の喫茶店に行きたいらしいのだが、多忙で叶わないのだ。よしんば叶っても一人旅になるだろうから、私が同行します、というわけである。
中井女流六段の周りにはいつもファンがいる。こっそりナンパするつもりが、みんなにバレバレになってしまった。
最後の大イベント、ビンゴゲームが始まった。パーティーを盛り上げるのに欠かせないアイテムだ。
私は松尾女流初段からカードを受け取ったが、ビンゴが始まっても、全然番号が開かない。ヘンなカードをもらってしまった。
早くも1人目のビンゴ者が出た。今回もLPSA女流棋士が賞品を提供してくれるが、中身は説明されなかった。賞品も選択制ではなく、今回はクジで決める。特定の女流棋士の提供品や、レア物が先にハケるのを防ぐためであろう。
しかしこれだと、早くビンゴした人の利点がない、とは云えた。ともあれ、毎回工夫の跡が見られるのはいいことである。
ようやく私もリーチがかかったが、遅かった。最後の2人が同時に決まり、ここでゲームセット。Minervaイベントなど、最近は毎回何かしらの賞品をもらった私だったが、今回はスカだった。
楽しい懇親会も、これで全プログラムが終了となった。今回の企画は、ファンクラブ担当の船戸女流二段が中心になって考えたと思う。彼女はかなり前から、懇親会での出し物に腐心していたが、フタを開けて見れば笑いの連続で、とても楽しいひとときを過ごすことができた。
もはや船戸女流二段なくしてMinervaはない。船戸女流二段の更なる活動に期待したい。
最後は蛸島女流五段の三本〆で、懇親会は中締めとなった。

このまま去り難く、有志で飲みに行く。参加者は、W氏、Is氏、Tat氏、G氏、Kub氏、Hak氏、Kaz氏、それにN氏、私の9名である。
これだけメンバーがいても、話は将棋に関することばかりだ。もっともこの夜は、中井女流六段がとにかく妖艶だった、という話に終始した。アラフォー、3人の子持ちにして、あの色気。船戸女流二段といい、中井女流六段といい、LPSAはまことにいい人材に恵まれていると思う。
とにかく中井女流六段のあの笑顔があれば、今後のLPSAも安泰だと思った。
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする