昨年11月26日（金）のLPSA芝浦サロン、後半は石橋幸緒天河の担当だった。石橋天河の金曜担当はこれが２度目。代表理事という要職にあるが、ファンとの交流も大切にする。これぞ石橋天河の真骨頂である。この日は竜王戦七番勝負の第４局が行われており、午後６時からの指導対局の前に、大盤解説のサービスもあった。
思えば駒込金曜サロンでは、５時半から６時まで、担当女流棋士による自戦の大盤解説があった。現在ではその企画もなくなり、ただ指導対局をするのみ。こんなところも、客離れのひとつになっているのではなかろうか。
指導対局開始。意外に思われるかもしれないが、石橋天河とのサロン成績はここまで平手６勝６敗の五分である（ほかに将棋ペンクラブ関東交流会で１局あり、これは私が負けている）。まあこれはもちろん、石橋天河が緩めてくれているのだが…。
本局は石橋天河が四間飛車に振った。☖９四歩に私は☗７八玉。と、石橋天河は☖９五歩と伸ばした。私は☗３七銀と出る。☖５四歩☗４六歩☖３二飛と進行したので、私は☗４五歩と、こちらから仕掛けていった。
この数手後、☗２四歩☖同角に私の☗４四歩～☗４五歩がどうだったか。ここ、☗９六歩・☖９四歩の突き合いならノータイムで☗９五歩だが、☖９五歩と伸ばされているので☗９六歩とは突き返せなかった。もし☗９六歩なら、☖同歩☗４四歩☖同銀☗９六香☖同香☗４三歩で、攻めが続く。いや、これは☗４四歩の瞬間☖９七歩成を利かされるから下手無理か。やはり☖９五歩の突き越しが大きかったようだ。
本譜も私が歩切れで苦しくなった。☖２四の銀を桂で取り☗２一飛成としたが、その間に上手も☖６五歩～☖６二飛～☖６四桂と攻めの態勢を整え、☖７六桂と跳ねる。私は渋々☗６九金と引く。前の☗６八金上がマイナスの手になって、おもしろくなかった。きょうはこの局面を下に記す。
上手・石橋天河：１二香、１三歩、３四歩、５四歩、６一金、６二飛、６三金、６五歩、７二銀、７三桂、７四歩、７六桂、８二王、８三歩、９一香、９五歩 持駒：角、桂、歩３
下手・一公：１五歩、１九香、２一竜、３三角、３六歩、４五歩、４六銀、４七銀、５六歩、５八金、６七歩、６九金、７八玉、８七歩、８九桂、９七歩、９九香 持駒：銀、歩
（☗６九金まで）
ここで石橋天河は
「ちょっと強引かな…」
と☖８八角。私は☗同角成と取るが、☖同桂成☗同玉☖７六桂☗７八玉☖８八角☗７七歩☖９九角成☗７六歩☖２二飛以下、いくばくもなく石橋天河の勝ちとなった。
初めの☖８八角はたしかに強引な攻めだったが、それだけに変化のしようがない。数手後の☗７六歩に☖２二飛が痛快だ。この手を指されてクサッタ。さすがに石橋天河は強かった。
この指導対局の後だったと思うが、石橋天河とＷパパとの対局は、横歩取り☖４五角の将棋になった。
Ｗパパ氏の☗８八飛に、定跡では☖６七角成とタダで捨てる手を教えている。実はこの手、サロンの書棚に置いてある「横歩取りガイド」（毎日コミュニケーションズ）に載っており、私が先ほど読んだばかりだったのだ。
ところが石橋天河は別の手を指す。ムムッ。終局後、私がエラソーに☖６七角成を指摘したのは言うまでもない。指導対局では苦杯を喫したが、少し溜飲を下げた。
思えば駒込金曜サロンでは、５時半から６時まで、担当女流棋士による自戦の大盤解説があった。現在ではその企画もなくなり、ただ指導対局をするのみ。こんなところも、客離れのひとつになっているのではなかろうか。
指導対局開始。意外に思われるかもしれないが、石橋天河とのサロン成績はここまで平手６勝６敗の五分である（ほかに将棋ペンクラブ関東交流会で１局あり、これは私が負けている）。まあこれはもちろん、石橋天河が緩めてくれているのだが…。
本局は石橋天河が四間飛車に振った。☖９四歩に私は☗７八玉。と、石橋天河は☖９五歩と伸ばした。私は☗３七銀と出る。☖５四歩☗４六歩☖３二飛と進行したので、私は☗４五歩と、こちらから仕掛けていった。
この数手後、☗２四歩☖同角に私の☗４四歩～☗４五歩がどうだったか。ここ、☗９六歩・☖９四歩の突き合いならノータイムで☗９五歩だが、☖９五歩と伸ばされているので☗９六歩とは突き返せなかった。もし☗９六歩なら、☖同歩☗４四歩☖同銀☗９六香☖同香☗４三歩で、攻めが続く。いや、これは☗４四歩の瞬間☖９七歩成を利かされるから下手無理か。やはり☖９五歩の突き越しが大きかったようだ。
本譜も私が歩切れで苦しくなった。☖２四の銀を桂で取り☗２一飛成としたが、その間に上手も☖６五歩～☖６二飛～☖６四桂と攻めの態勢を整え、☖７六桂と跳ねる。私は渋々☗６九金と引く。前の☗６八金上がマイナスの手になって、おもしろくなかった。きょうはこの局面を下に記す。
上手・石橋天河：１二香、１三歩、３四歩、５四歩、６一金、６二飛、６三金、６五歩、７二銀、７三桂、７四歩、７六桂、８二王、８三歩、９一香、９五歩 持駒：角、桂、歩３
下手・一公：１五歩、１九香、２一竜、３三角、３六歩、４五歩、４六銀、４七銀、５六歩、５八金、６七歩、６九金、７八玉、８七歩、８九桂、９七歩、９九香 持駒：銀、歩
（☗６九金まで）
ここで石橋天河は
「ちょっと強引かな…」
と☖８八角。私は☗同角成と取るが、☖同桂成☗同玉☖７六桂☗７八玉☖８八角☗７七歩☖９九角成☗７六歩☖２二飛以下、いくばくもなく石橋天河の勝ちとなった。
初めの☖８八角はたしかに強引な攻めだったが、それだけに変化のしようがない。数手後の☗７六歩に☖２二飛が痛快だ。この手を指されてクサッタ。さすがに石橋天河は強かった。
この指導対局の後だったと思うが、石橋天河とＷパパとの対局は、横歩取り☖４五角の将棋になった。
Ｗパパ氏の☗８八飛に、定跡では☖６七角成とタダで捨てる手を教えている。実はこの手、サロンの書棚に置いてある「横歩取りガイド」（毎日コミュニケーションズ）に載っており、私が先ほど読んだばかりだったのだ。
ところが石橋天河は別の手を指す。ムムッ。終局後、私がエラソーに☖６七角成を指摘したのは言うまでもない。指導対局では苦杯を喫したが、少し溜飲を下げた。
