先日記したとおり、きのうもDVD-RAMからDVD-Rへのダビング作業をしたのだが、最後の最後、「ファイナライズ」のところでビデオデッキがフリーズして、せっかくダビングしたお宝データが破壊された。ホントに、全身の血が逆流した。1枚のDVD-RAMに入っているファイル数が多いので、元データは消去しながらやっているため、再ダビングも不可能。ああ、頭がおかしくなりそうだ。
昨年12月3日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段の担当だった。前日の2日は船戸陽子女流二段の「ワインサロン」に出席したので、現在の女流棋士ファンランキング1位と2位に、2日連続で教えてもらうことになる。
LPSAが芝浦に移転して、島井女流初段は初めての金曜日登板。このころの私はワークシェアリングで金曜日が休みだったので、午後2時に予約を入れたのち、サロンに向かった。
現在はウチも月~金と仕事があるが、もし金曜が再び休みになっても、今度は仕事をしそうな気がする。
というわけで、島井女流初段との指導対局開始。駒を並べていると、
「芝浦では初めてですよね」
と声をかけてくれる。島井女流初段は黙々と対局をこなすタイプに思えたので、この一言は意外だった。
今年個別で戦うことになったマッカラン勝負の中で、船戸女流二段、松尾香織女流初段、中倉宏美女流二段は、私の人となりをある程度把握しているが、島井女流初段はどうなのだろう。あまり私語を交わしたことがないので、私をよく知らないのではと推察するが、それは私のほうも同じだ。それゆえにLPSAの中では、いつも新鮮な気持ちで向き合える女流棋士である。
私は「はい」と応えて、第1手目を着手した。
本局は相振り飛車を教えてもらおうと思ったので、4手目の☖3二飛に、私は☗7七角と上がる。☖4二銀に☗8八飛と振った。
27手目に私は☗5六歩と突き、島井女流初段は36手目☖4五歩~☖3六歩と仕掛ける。それが下の局面。
ここで私は☗5七銀と頑張ったが、思い切って☗3六同歩と取る手はなかったか。上手は当然☖7九角成だろうが、☗5七銀とし、次の☗6八銀☖6九馬☗5九金の馬殺しを見る。これなら上手の読みの上をいって、面白かったと思う。
本譜は島井女流初段の猛攻を浴びて、若干指す気が失せていた。島井女流初段は☖3六飛と切り、☗同玉に☖3五銀と出る。さっきから攻められ続け、このあとも私の辛抱が続くのかと思ったら戦意が喪失してしまい、ここで私は投了してしまった。その局面が下。
しかし島井女流初段は怪訝な表情である。まだむずかしいのに…というわけだ。感想戦では島井説に軍配が上がったが、将棋は相手の玉を寄せるだけでなく、戦意を失わせて投了に追い込むのもひとつの手である。本局は私に指す気がなくなってしまったのだから、仮にこのあとも戦えたとしても、それは意味がないのだ。
それにしても、なぜこんなに気持ち良く攻められてしまったのか――。27手目の☗5六歩が、島井女流初段の指摘した疑問手。数手後の☖1三角が間接的にこちらを睨み、駒組が立ち遅れたのが敗因のひとつになったからだ。ここでは☗5六歩を後回しにし、玉の整備を優先すべきだったらしい。ただ前述のとおり、その後38手目の☖3六歩には、堂々と☗同歩と取りたかった。本局、私の後悔はむしろこちらにある。
ともあれ島井女流初段のアドバイスは的確で、とても勉強になった。
昨年12月3日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段の担当だった。前日の2日は船戸陽子女流二段の「ワインサロン」に出席したので、現在の女流棋士ファンランキング1位と2位に、2日連続で教えてもらうことになる。
LPSAが芝浦に移転して、島井女流初段は初めての金曜日登板。このころの私はワークシェアリングで金曜日が休みだったので、午後2時に予約を入れたのち、サロンに向かった。
現在はウチも月~金と仕事があるが、もし金曜が再び休みになっても、今度は仕事をしそうな気がする。
というわけで、島井女流初段との指導対局開始。駒を並べていると、
「芝浦では初めてですよね」
と声をかけてくれる。島井女流初段は黙々と対局をこなすタイプに思えたので、この一言は意外だった。
今年個別で戦うことになったマッカラン勝負の中で、船戸女流二段、松尾香織女流初段、中倉宏美女流二段は、私の人となりをある程度把握しているが、島井女流初段はどうなのだろう。あまり私語を交わしたことがないので、私をよく知らないのではと推察するが、それは私のほうも同じだ。それゆえにLPSAの中では、いつも新鮮な気持ちで向き合える女流棋士である。
私は「はい」と応えて、第1手目を着手した。
本局は相振り飛車を教えてもらおうと思ったので、4手目の☖3二飛に、私は☗7七角と上がる。☖4二銀に☗8八飛と振った。
27手目に私は☗5六歩と突き、島井女流初段は36手目☖4五歩~☖3六歩と仕掛ける。それが下の局面。
ここで私は☗5七銀と頑張ったが、思い切って☗3六同歩と取る手はなかったか。上手は当然☖7九角成だろうが、☗5七銀とし、次の☗6八銀☖6九馬☗5九金の馬殺しを見る。これなら上手の読みの上をいって、面白かったと思う。
本譜は島井女流初段の猛攻を浴びて、若干指す気が失せていた。島井女流初段は☖3六飛と切り、☗同玉に☖3五銀と出る。さっきから攻められ続け、このあとも私の辛抱が続くのかと思ったら戦意が喪失してしまい、ここで私は投了してしまった。その局面が下。
しかし島井女流初段は怪訝な表情である。まだむずかしいのに…というわけだ。感想戦では島井説に軍配が上がったが、将棋は相手の玉を寄せるだけでなく、戦意を失わせて投了に追い込むのもひとつの手である。本局は私に指す気がなくなってしまったのだから、仮にこのあとも戦えたとしても、それは意味がないのだ。
それにしても、なぜこんなに気持ち良く攻められてしまったのか――。27手目の☗5六歩が、島井女流初段の指摘した疑問手。数手後の☖1三角が間接的にこちらを睨み、駒組が立ち遅れたのが敗因のひとつになったからだ。ここでは☗5六歩を後回しにし、玉の整備を優先すべきだったらしい。ただ前述のとおり、その後38手目の☖3六歩には、堂々と☗同歩と取りたかった。本局、私の後悔はむしろこちらにある。
ともあれ島井女流初段のアドバイスは的確で、とても勉強になった。