先月だったか今月だったか、将棋ペンクラブ幹事のHak氏に、「将棋ペンクラブ大賞第一次選考会」の選考委員を打診された。これは前年の4月から今年の3月までに発表された観戦記や書物から、優れた作品をピックアップするという、重要な作業である。
一次選考は原則的に幹事が行うので、一会員にすぎない私には関知しないことではある。あるのだがそこはそれ、会報常連の私に湯川博士統括幹事も目をかけてくれ、私はほかの会員より、内部寄りにいる。実際湯川統括幹事の誘いで、一時は幹事見習いになったこともあったのだ。
もっとも私はネが怠惰なので、その後の活動に積極的に参加しなかった。ところが昨年、ひょんなことから将棋ペンクラブ大賞第一次選考会に請われ、同席させていただいた。その縁でまた、今年もお誘いがあったというわけだった。
その選考会だが、今年は5月7日(土)と聞いて、ちょっと二の足を踏んだ。昨年と同時期ではあるのだが、今年は日程の関係で、6日(金)の仕事を休むと、3日から8日まで6連休になる。これは絶好の旅行日和ではないか! いま、ウチの仕事はヒマである。無理をいえば休みは取れる。しかし一方で、将棋ペンクラブ幹事が私に協力を求めている。旅行か、ペンクラブか――。私はヒトの頼みは断れない。即答はしないまでも、やはり7日は一次選考会に顔を出そうと考えていた。
ところが――。
14日のLPSA木曜ワインサロンに出席したとき、主宰の船戸陽子女流二段から、5月7日に第5期マイナビ女子オープンの予選組み合わせ抽選会があると聞いて、驚いた。将棋関係の行事がよりによって同日に重なってしまったからだ。
同抽選会は一昨年から始まったもので、全国の将棋ファンが参加女流棋士の代わりにクジ(直筆サイン色紙)を引き、そのクジ(色紙)がファンへのプレゼントになるという、一石二鳥の好企画である。私は過去2年とも参加し、一昨年は野田澤彩乃女流1級の色紙を引き当てた。
そして昨年は、中村桃子女流1級、中倉彰子女流初段、室谷由紀女流3級(当時)の中から色紙を引くという、願ってもないチャンスに恵まれた。そこで私は中村女流1級の色紙を引き、まあそれはそれでたいへん喜ばしかったのだが、その後室谷女流3級が同棋戦で大活躍し、彼女があんなに魅力的なら、室谷女流3級の色紙獲りにもっと念を入れればよかったと、軽い後悔をしたものだった。
そんなエピソードがあったので、私は今年も予選抽選会に参加し、ぜひとも室谷女流初段の色紙を引き当てたい、と考えていたのだ。今年は過去2年と違って週末の開催だから、将棋ファンの参加人数は爆発的な数に上るだろうが、それでも参加したい。ああしかし、一次選考会の作業も重要なのである。
将棋ペンクラブの活動に、ギャラは一切出ない。幹事はすべて無給で、いわば手弁当のボランティアである。ならばそんな一次選考委員の話なんか、断ってしまえばいい。
しかしコトはそう単純ではない。ギャラが発生するのなら、仕事を拒否すればいい。代わりはいくらでもいるからだ。しかし「おカネの話が関係ないと、断る理由もない」という、ヘンな考え方もできるのだ。前述したが、全国に数多いる会員の中から私指名でお誘いを受けているのに、それを無下に断ることはできない。
以上、大いに迷うところではあるが、現在の心境は、旅行よりも予選抽選会。予選抽選会よりも一次選考会参加、というところである。
一次選考は原則的に幹事が行うので、一会員にすぎない私には関知しないことではある。あるのだがそこはそれ、会報常連の私に湯川博士統括幹事も目をかけてくれ、私はほかの会員より、内部寄りにいる。実際湯川統括幹事の誘いで、一時は幹事見習いになったこともあったのだ。
もっとも私はネが怠惰なので、その後の活動に積極的に参加しなかった。ところが昨年、ひょんなことから将棋ペンクラブ大賞第一次選考会に請われ、同席させていただいた。その縁でまた、今年もお誘いがあったというわけだった。
その選考会だが、今年は5月7日(土)と聞いて、ちょっと二の足を踏んだ。昨年と同時期ではあるのだが、今年は日程の関係で、6日(金)の仕事を休むと、3日から8日まで6連休になる。これは絶好の旅行日和ではないか! いま、ウチの仕事はヒマである。無理をいえば休みは取れる。しかし一方で、将棋ペンクラブ幹事が私に協力を求めている。旅行か、ペンクラブか――。私はヒトの頼みは断れない。即答はしないまでも、やはり7日は一次選考会に顔を出そうと考えていた。
ところが――。
14日のLPSA木曜ワインサロンに出席したとき、主宰の船戸陽子女流二段から、5月7日に第5期マイナビ女子オープンの予選組み合わせ抽選会があると聞いて、驚いた。将棋関係の行事がよりによって同日に重なってしまったからだ。
同抽選会は一昨年から始まったもので、全国の将棋ファンが参加女流棋士の代わりにクジ(直筆サイン色紙)を引き、そのクジ(色紙)がファンへのプレゼントになるという、一石二鳥の好企画である。私は過去2年とも参加し、一昨年は野田澤彩乃女流1級の色紙を引き当てた。
そして昨年は、中村桃子女流1級、中倉彰子女流初段、室谷由紀女流3級(当時)の中から色紙を引くという、願ってもないチャンスに恵まれた。そこで私は中村女流1級の色紙を引き、まあそれはそれでたいへん喜ばしかったのだが、その後室谷女流3級が同棋戦で大活躍し、彼女があんなに魅力的なら、室谷女流3級の色紙獲りにもっと念を入れればよかったと、軽い後悔をしたものだった。
そんなエピソードがあったので、私は今年も予選抽選会に参加し、ぜひとも室谷女流初段の色紙を引き当てたい、と考えていたのだ。今年は過去2年と違って週末の開催だから、将棋ファンの参加人数は爆発的な数に上るだろうが、それでも参加したい。ああしかし、一次選考会の作業も重要なのである。
将棋ペンクラブの活動に、ギャラは一切出ない。幹事はすべて無給で、いわば手弁当のボランティアである。ならばそんな一次選考委員の話なんか、断ってしまえばいい。
しかしコトはそう単純ではない。ギャラが発生するのなら、仕事を拒否すればいい。代わりはいくらでもいるからだ。しかし「おカネの話が関係ないと、断る理由もない」という、ヘンな考え方もできるのだ。前述したが、全国に数多いる会員の中から私指名でお誘いを受けているのに、それを無下に断ることはできない。
以上、大いに迷うところではあるが、現在の心境は、旅行よりも予選抽選会。予選抽選会よりも一次選考会参加、というところである。