一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九州旅行1・苦渋の決断

2012-05-05 00:14:11 | 旅行記・G.W.編
今年のゴールデンウィークも、九州旅行に出ることにした。
昨年は暦の関係で、5月2日を休んで7連休になったのだが、今年は1日と2日が平日で、2日間も休みにすることはできない。したがって今年は、3日~6日と、4日間の九州旅行となった。
だが私はいつもグズグズしているので、飛行機のチケットを取るのもゆっくりしている。4月の下旬に、帰り…つまり5月6日の飛行機は席が取れたが、行き…つまり5月2日夜の便はまだ取れないでいた。どうしたものかと何日かネット検索をすると、2日18時40分発の北九州空港行きに1席だけ空きがあり、滑り込みで予約をすることができた。4月30日のことだった。
5月2日(水)は20分早く仕事を終え、手早く荷物をまとめて、山手線~モノレールと乗り継いだ。
17時41分、羽田空港第1ビルで下車。私が乗るべきはANA3887便だが、北九州便はスターフライヤーが仕切っており、同社との共同運航便になる。よって、たとえANAでも「第1」で降りなければならない。これは去年学習したことである。
滞りなくチェックインを済ませ、スターフライヤーの機種に乗る。シートは同社のイメージカラー同様、黒でまとめられている。私はリクライニングが利かない席だったが、シートの上に「腰あて」が置かれていた。これで腰の負担を和らげよ、といううれしい配慮である。
座席の前には液晶モニターが備えられていた。これで数種の映像番組が観られるというわけだ。オーディオ番組の操作も、この画面をタッチして行う。使い古された言葉だが、便利な世の中になったものである。
定刻の18時40分、飛行機は離陸した。今回のスッチー(客室乗務員)は、2人…だったと思う。飲み物サービスの時間になり、向こう側からひとりのスッチーがカートを押してくる。その美しいこと! 女流棋界では誰に似ているだろうと考えたが、該当者なし。女性もここまで美人だと、そうなってしまうのである。いよいよ近づいて来たのでさらに注視すると、彼女は月見栞に似ていた。
月見栞。いうまでもないが、レースクイーンを引退後AV女優として復帰し、その後また行方知れずになった、掴みどころのない女性である。しかしその美貌とやさしさにクラクラした私は、いまだに彼女のファンなのである。
その月見栞、先月から競馬ブログを突如開設し、健在だったことが明らかになった。しかし、競馬に夢中になっている場合ではないだろう。どんな形でもいいから、早く仕事に復帰してほしい。またあの声を聞かせてほしい。
月見栞似のスッチーから、コーヒーを貰う。スターフライヤーのコーヒーはバリスタによるオリジナルブレンドだ。今年のコーヒーも美味かったが、カップが一回り小さくなった。
20時21分、北九州空港着。そこから小倉行きの直行バスに乗り換える。きょうは小倉駅前のビジネスホテルに泊まることになっている。
終点の小倉駅バスセンターには、定刻より2分遅れの21時16分に到着した。ここからお楽しみの夕食である。
とりあえず、駅前の商店街に行く。牛丼の「すき家」「松屋」の看板が見えるが、さすがに今夜は入らない。なんか、ラーメンと餃子を食したいところである。と、その手のお店がいくつかあった…のだが、なんとなく躊躇する。結局は定食屋へ入って、「(大根)おろしとり天定食」を頼んだ。サラダに小うどんが付いて790円はお値打ち。美味しくいただいた。
駅の反対側へ出て、「小倉ベイホテル第一」に旅装を解く。3,590円と格安のホテルだったが、ベッドはダブルで室内は広く、バスとトイレ、洗面所が別々になっていた。バスも洗い場が設けてあり、うれしい。よく見ると、壁の一部に引き戸が付いており、部屋が見渡せるようになっていたようだ。「ようだ」と書いたのは、現在そこは塞がれていたから。このホテル、まさかラブホテルを改造したのではあるまいな、といけない妄想をしてしまうが、まさかそんなことはないだろう。
テレビにはビデオシアターの設備があった。1日見放題で1,000円という、いつものやつである。現在はこのシステムが完全に定着したようだ。
備え付けのパンフレットを見ると、「女優・巨乳」「女子校生・コスプレ」「人妻・熟女」「素人・ナンパ」「その他」に分かれていた。収録数は全部で58本。「男湯にタオル一枚で入ってみませんか?」「全国女子大生図鑑・静岡編」「同・茨城編」「同・仙台編」「爆乳家庭教師」「やさしい痴女」あたりは観たいと思うのだが、もう11時を過ぎている。
これから風呂に入って、1,000円分のモトを取るには、10分100円と換算しても1時間40分も観なければならず、とてもその時間がない。よって今回は、涙を飲んで見送りとした。苦渋の決断だが、やむを得なかった。
といいながら、床に就いたときは午前2時を回っていた。

明けて3日(木・祝)。昨夜は明け方まで眠れなかった。枕が変わると眠れないのはいつものことだが、最近は肉体的な衰えや今後の人生についての悩み等で熟睡できない日が続いており、マクラのせいばかりともいえない。もう私の人生は終わっている。
きょうの予定は、平成筑豊鉄道の乗りつぶしである。平成筑豊鉄道とは、炭鉱路線だったJR田川線、伊田線、糸田線を第3セクター化したもので、社名のとおり、平成元年(1989年)の開業である。
昭和62年夏、私が九州に初めて訪れたとき、これらの炭鉱路線が廃止寸前で、弘済出版社発行の「JR時刻表」には、肝心の時刻が巻頭の「付録のページ」にまとめられていた。当時は私もまだ鉄道マニアではなかったので、これらの線に乗るヒマがあったら観光を…とそちらを優先させたのだが、宮田線、添田線、上山田線、漆生線が廃止になってみると、やっぱり乗っておけばよかった…と後悔の念を抱かずにはおれないのだった。
しかし前述のとおり、3線は第3セクターとして生き残ったわけで、それは感謝しなければならない。きょうは25年目にして、念願の乗車となるわけであった。
朝はぐずぐずして、チェックアウトが遅くなってしまった。しかし一人旅だから一向に構わない。小倉駅に入ると、1番線のホームに、10時12分発の行橋行き普通列車が入線していた。813系で、私が好きな車両である。車両を撮影して、「ジョージアカフェ・オ・レ」を買う。これがきょうの朝食である。一人旅だから、何を朝食にしようと構わない。
今回の旅行では4日~6日と「SUN Q きっぷ」を使うかもしれないので、JRに乗るのはこれが最初で最後になるかもしれない。だから味わいながら乗った。
「床に座ることはお止めください」
のアナウンスが入る。ドアにも「しゃがみ禁止」のイラストのステッカーが貼られており、これはJR九州特有のものだと思う。
JR九州は車両の乗り心地がいいのか、乗客が軟弱なのか、学生が車両の中でしゃがむのだ。これはみっともないもので、車掌が注意しているのを目撃したこともある。しかいいまはしゃがんでいる姿も見なくなったので、徐々に浸透しているのだろう。
10時41分、行橋着。ここで平成筑豊鉄道に乗り換える。見るとJRと共同のホームのようだったが、私はけじめをつけるため、いったん改札を出る。ここで「ちくまるキップ」を買うつもりだ。これは1枚1,000円の1日乗車券で、計算はしていないが、全線乗車ならだいぶ得になると思う。
ところが平成筑豊鉄道の自動券売機では、「ちくまるキップ」が買えないようになっていた。
JR駅員に質すと、(列車の)中で買ってくれ、とのこと。私は有人改札を抜け、平成筑豊鉄道のホームへ向かう。と、JRとの「境目」あたりのところで、JR職員から
「ここまでのJR切符をお見せください」
と言われ、私は驚いた。
(つづく)
コメント (6)
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