一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

九州旅行4・踊る女子高生

2012-05-08 00:12:49 | 旅行記・G.W.編
ネットカフェを利用するには、身分証明書が要るんではないか? 私は念のため、ネットカフェに電話をする。すると店員の答えは「Yes」だった。
何てことだ…。ここまで歩いてきたのに、私は踵を返して、運転免許証を取りに戻る。都合、30分くらいのロスタイムになったろうか。結局、直方新入のネットカフェに入ったときは、午後7時40分を過ぎていた。
ここでひたすらブログを書く。10時25分で切り上げ、ホテルに戻ったときは11時近くになっていた。シャワーの利用は11時半までである。私はサッとシャワーを浴びた。
シャワー室から出て、部屋に設置してある大鏡を覗いてみる。目の前にいる初老の男性は誰だ? 私か。私はこんなに白髪があったろうか。何だか気が滅入る。
こんなわけで、最近は旅行をしても、心から楽しめなくなった。
改めて室内を「物色」してみる。浴衣は使い古されたようで、しかも帯がない。湯呑みと急須はあったが、電気湯沸かし器がない。電気スタンドのカサは埃をかぶり、ベタベタしている。洗面台の蛇口をひねると「キィーッ!!」という音が鳴る。目ざまし時計はないのだろうか。有料テレビには成人ビデオシステムもあったが、これも3時間100円ということはないだろう。10分100円と思われる。それならどこかに、説明がほしかった。
いずれにせよなかなか愉快なホテルだが、なるほどこれなら、3,000円という価格設定も仕方ないと思った。
午前1時ごろに就寝。

4日(金・祝)は、午前8時に起きた。きょうはこの旅行のメインである「博多どんたく港まつり」に行く。博多どんたくは3、4日の2日間開催され、過去は2日間堪能したこともあったが、いまは4日のみ楽しむことにしている。
直方から博多まではJRの快速が出ているが、私はきょうから「SUN Qパス」を利用する。九州内(+下関)のほとんどのバスに乗車でき、3日間で10,000円(その他の種類あり)というスグレモノである。JRなどほかの乗り物に浮気せず、全部バスで乗り通せば、けっこう割安になる。
直方バスセンターで「SUN Qパス」を買う。同時にあす5日の「天神→鹿児島」8時発の便を聞くと、1席だけ空きがあった。これも予約しておく。
直方発9時00分のJRバスに乗り、博多駅に向かう。ちなみにきょうの朝食は「ジョージアオリジナル」。かつての私の旅行で、定番のドリンクである。
安河内、司書橋と味わい深い名前の停留所を通過し、脇田温泉に着く。鄙びた温泉施設があり、バス利用の特権として一浴したいが、私は先を急ぐ。
山ノ神バス停、通過。激しい峠越えで、変化に富む。このあたりが鉄道にはない、路線バスの醍醐味といえる。しかし空がどんより曇り、雨がパラついている。博多どんたくに雨はつきもので、私も何回か被害に遭っている。もし博多に着いてひどくなるようなら、早めに鹿児島に行くことも考えなければならない。
定刻に1分遅れの10時47分、バスは博多駅前に着いた。西鉄天神バスセンターを「無視」したのは、これがJRバスだからだろう。
幸い、雨は止んでいた。それどころかいまは、青空が広がっている。
博多駅前の「博多駅本舞台」では、自衛隊によるソフトバンクホークスの応援歌が演奏されていた。さっぽろ雪まつりもそうだが、自衛隊のコンサートは誠実さがあふれていて、好感が持てる。
いままで1時間近くコンサートを行っていたようだ。JRを利用していれば頭から聴けたのにと思うが、私が朝のんびりしていたこともあるし、しょうがない。
続いて「はかた駅前どんたく通り広場」に行く。その前に翌5日の宿の予約をする。これはOKが出た。ちなみに今夜はカプセルホテルかネットカフェに泊まる予定である。
どんたく広場は昨年新設された会場だと思うが、早くも午前の部のメインステージになった感がある。
友達系アイドル・きゅんきゅん(Qun Qun)が踊りを終えたところだった。まったくタイミングが悪いが、これも仕方ない。
その後もいろいろな団体がダンスや演奏を繰り広げる。そして最後はHKT48が登場し、会場のボルテージは最高潮に達した。総勢15人の彼女らは、ヘビーローテーションと、HKTオリジナル(だと思う)の2曲を2度ほど歌った。
いまはアルファベット3文字が大流行りである。女流棋士だったら、「JRK」というところか。今度48人、選んじゃおうか。
しかしHKT48のみ、カメラやビデオでの撮影禁止にはシラケた。商業行為を防ぐためとはいえ、もう少し柔軟に対応してほしかった。
この広場は12時半閉会。今度は大博通り沿いにある「博多区演舞台」に行く。ここは毎年募金を行っていて、以前はいくばくかのおカネを投じると、お菓子などをくれた。それ以来募金は私の恒例行事で、今年も100円を募金したが、何ももらえなかった。まあ、そんなものである。
櫛田神社へ行ってお参りをする。これも毎年のことだ。しかし今年は、参拝客がお賽銭を投じるのに列を作っていたので、私はそこを素通りした。
神社に隣接している川端通り商店街に入る。お昼どきとあって、食事処はどこも満員だ。博多どんたくは、明治通りで午後3時から始まる大パレードがメインだが、各所で行われている舞台も見応えがある。ちょっと昼食を摂る時間もなく、私はセブンイレブンに入り、おにぎりを買った。現在キャンペーン中で、150円未満のおにぎりが100円である。2個で200円は安かった。
天神中央公園に向かう。ここは若者によるパフォーマンスの「かたらんネ!広場」がある。いまは雲ひとつない快晴。いつの間にか初夏の陽気になっている。ここは九州である。
ちびっこ諸君のパフォーマンスを小1時間ほど観覧したあと、今度は福岡市庁前の「お祭り本舞台」に向かう。その途中、「大丸」近くの演舞場に、大勢の女子高生が見えた。彼女らはいったい、何者だろう。
お祭り本舞台はおばちゃんたちが何か民謡を唄っていたが、ここは午後2時で一休みするらしい。私は再び「かたらんネ!広場」に戻る。
と、その舞台袖に、先ほどの女子高生らがスタンバイしているではないか。彼女らも、何か演舞をやるのだ。そしていよいよ、彼女らの番になった。
彼女らは、精華女子高等学校のダンス部だった。1年生から3年生まで、その数何と58人! 一部は冬服、一部は男子制服を着用しているが、大半が夏服の制服を着用しており、その姿で踊るらしい。そう、女子高生の制服は、それがすでに立派な衣装なのだ。
ステージを所狭しと踊る彼女らの演舞は、青春そのもの。もはや世界最強の光景であった。
女子高生のダンスを堪能して、いよいよ明治通りに向かう。今年も観客が多い。
15時05分、ファンファーレとともに、祝賀大パレードがスタートした。
消防音楽隊や女子中学・高校のバトン部に続き、福岡市長らとともに、福岡親善大使(今年のミス福岡)が3人現れた。ピンクの制服がよく似合い、さすがに綺麗だが、ひと固まりでパレードカーに乗っていたのは味が悪い。できればバラバラに乗ってほしかった。
しかしこの観客の多さはどうだ。この手のイベントはいくら混んでいても、どこかに「エアポケット」があり、すいている箇所があるものだ。しかるに今年はそれがない。どこまで行っても、すごい人混みなのだ。
どうなってんだこれ…とひとりごちると、「博多座」前から放送している女性から、アナウンスが入った。
(つづく)
コメント
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