一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

再び、わらび将棋教室に行く(前編)

2013-05-01 21:50:14 | 蕨将棋教室
最近また仕事がヒマになって、皮肉なことに今年のゴールデンウィークは、例年より多く休みが取れた。とりあえずきのう30日に、空路で宮崎入り。九州を一週間満喫するつもりである。
しかし、心からは楽しんでいない。私には未来がないのに、どうして楽しめようか。

4月28日(日)は、植山悦行七段の56歳の誕生日。だからというわけではないが、いやそれも多少は入っていたが、28日は、その植山七段が講師を務める「わらび将棋教室」に行った。
「わらび将棋教室」とは、蕨駅前の施設「くるる」で月に2回開講している、初心者向けの将棋教室のこと。時間は午後6時から8時までで、料金は2,000円。原則的に第2、4金曜日の開講だが、教室の貸し出しの関係で、開催曜日は不定である。詳しい日程は同ブログを参照されたい。

6時きっかりに3階の教室に入ると、すでに講義が行われていた。
教室には男子小学生6人と、そのうちのひとりの親でもある、Ok氏も受講していた。ほかに別の子供のお母さんもひとり。W氏はいつもどおり助手を務めていた。
前方の大盤にはパラパラッと駒が配置され、飛車から歩まで一式の持ち駒を、どこに使うかという問題が出されていた。パズル感覚で上達できる仕組みだ。もちろん私も盤に並べて勉強する。
子供たちはハイハイと手を挙げ、「▲○○○」「▲○○○」と元気よく答える。「そうだね」とにこやかに答える植山七段。3人の娘さんを育ててきただけに、子供の扱いは慣れたものだ。
そこへWa氏も来た。Wa氏とOk氏は大野教室の常連でもあるが、熱心なことである。Wa氏も盤に駒を並べ、みなと同じように勉強する。
しばらく経つと、Kun氏も来た。ジョナ研、大野教室、木場研、将棋ペンクラブ将棋会、そしてここわらび将棋教室と、Kun氏の活動範囲は広い。Kun氏も盤に駒を並べる。初心忘るべからず、だ。
続いては、盤上に攻め方のと金があり、飛車、金の持ち駒でどう迫るかという問題。これはいろいろな考えがあるところで、私も参考になった。
時刻は6時40分。ここからは実戦である。植山七段は子供たちと指導対局。W氏も子供に一局教えていた。
いまさら、という感じだが、私はKun氏と指す。Ok氏はWa氏と対局。
Kun戦は私の先手。▲7六歩に△8四歩だったので、三間飛車に振った。
Kun氏は穴熊に囲ったので、私は石田流に組むか真部流四枚美濃にするか迷ったが、▲4五歩を選択する。すぐに△4四歩の反発が来て、▲同歩△同銀。これに▲4六歩では▲4五歩と伸ばした意味がないから▲6五歩と突いたが、△4五歩と逆に位を取られて、作戦負けに陥った。どうも私は、序盤で作戦勝ちになったことがない。
以下、ずぅっと私の苦しい形勢が続いたが、Kun氏の▲2四歩~▲2三歩成がよさそうに見えて、緩手だったようだ。
最後は
▲4四角、8一竜 持駒:金、銀2
△1一玉、1二香、1三歩、2一桂、2三銀、3二金 持駒:角、金、桂、歩
の局面で、△3三歩▲同角成に、△同金と取ってくれたので、▲2二銀△同玉▲3一銀まで、私が幸いした。
しかし▲3三角成には△2二金打で、まだまだむずかしい戦いだった。Kun氏、最後は少し淡泊だったか。
続いては組み合わせを変え、Kun氏はWa氏と、Ok氏との二枚落ち戦。Ok氏は初段近い棋力があるが、こちらも駒落ちの上手では負けられないところである。
対局開始。序盤は大人しく指したが、紛れを求めて△5五歩と伸ばしたのがマズかった。5五の地点で金銀交換となり、しかもその銀を6四に打たされては、一遍に形勢を損ねた。
さらに△4三金と上がったのが軽率。3手後▲3二歩から▲3一金と重たく打たれ、▲2一金~▲1一金と端の桂香を取られ、1筋から飛車を侵入されては、いよいよ受けがなくなってきた。
最後はどう指されても負け、という局面で、Ok氏は▲5五角とタダ捨ての暴挙に出る。それでも私に全然勝ちがないのに呆れた。数手後、投了。
いやはや、Ok氏は強った。しかしいま一度、雪辱戦の機会がほしい。
時刻は8時を過ぎ、ここで子供の将棋教室は終わり。あとは教室の貸借時間の残りを利用して、植山七段と私たちとの指導対局である。しかし大野教室とは別の手合い、が植山七段の希望である。
これはすなわち、香落ちもしくは平手で指すことを意味する。それならば香落ちが妥当だが、私は香落ち定跡に不案内で、先日のようにボロが出てはいけないので、今回はあつかましく、平手を所望した。
(つづく)
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