最近また仕事がヒマになって、今年のゴールデンウイークは、4月26日(金)から休めることになってしまった。
しかし休めといわれたら却って休めなくなってしまうもの。26日から29日までは歯医者に行ったり仕事のマネ事をしたり、将棋教室に行ったり公開対局を見に行ったりして、それなりにマトモな毎日を過ごした。
さて4月30日(火)からは、毎年恒例の九州旅行である。自分の将来を考えると、のんびりと旅行などできる状況ではなく、こんなときこそ積極的に仕事を覚えるべきなのだが、そうはしないのが私の堕落したところだ。しょせん私は、人間のクズ…いや生ゴミなのである。
九州は5月4日に「博多どんたく港まつり」、その前後に「鹿児島県吹上浜・砂の祭典」を見に行くと決めている。もちろん砂風呂にも入る。
その前後をどうするか、まったく決めていなかったのだが、宮崎県に行きたい場所があったので、宮崎空港への予約を取っておいた。
30日朝に家を出る。通勤時間帯の乗車は久しぶりだが、ここ10年で東京の路線網は飛躍的に充実し、昔ほどのギュウギュウ詰めということはなくなった。
モノレール浜松町にて、「羽割(往復)きっぷ」を買う。10日間有効で800円。空港までふつうに往復すれば940円だから、140円のトクになる。知っていて損はない情報だ。
今回もANAの利用で、普通料金が半額になる株主優待券を使う。しかし飛行機はソラシドエアとの共同運航便で、少しアテが外れた。
ソラシドエアは運賃が安く重宝するが、今回はANAのほうが安くないと困る。でないと、株主優待券を使った意味がなくなってしまうからだ。
羽田空港9時45分発。機内のスッチー(客室乗務員)は4人。ボブヘアーの女性は山口恵梨子女流初段に似ている。いまひとりは歌手・女優の柴咲コウに似ていた。
ソラシドエアの機体だと、機内誌が充実していないうえに、オーディオ機能もない。やや損をした気分になるが、やむを得ない。
その機内誌を繰ると、情報のページに、ゴールデンウイーク中でも「特割り3」や「特割り1」があるようなことが書いてあった。これはますます、ANAとの差額が小さいように思える。しかしそれを詮索したところで詮無い。
宮崎空港着、11時25分。機内から雲海が見えたからイヤな予感がしたのだが、着陸すると、雨が降っていた。今回は折り畳み傘を所持しなかった。自分が雨男だということを失念していた。
鉄道で宮崎駅に向かう。空港から都心までの距離が短いのは、福岡空港-博多(天神)が有名だが、宮崎空港も準ずる。加えてこちらはJRだから、「青春18きっぷ」などの旅行者にはありがたい。空港駅から11分で、宮崎駅に着いた。九州は4か月半ぶりだが、ついこの前に佐世保の街をぶらぶらした気がする。
ここからどうするかだが、駅では観光案内所が便利だ。その観光地に関するパンフレットが充実しており、こちらのスケジュールに合わせて簡単なプランニングもしてくれるからだ。
訪れたい観光地を伝えると、お嬢さんがパンフレットとバス時刻表をくれた。
あまり気が進まないが、コンビニに寄って、折り畳み傘を買う。980円の出費は大きすぎるが、自分が雨男だということを忘れた罰だ。
何はともあれ食事である。駅構内に「豊吉うどん」なるうどん屋があったので、入る。席はいっぱいあるが、セルフサービスの立ち食いそば料金だ。かけうどん190円は涙が出るような値段だったが、見栄を張って、たぬきうどん220円にする。
うどんはフワフワしていて、美味い。タモリがつねづね、「九州(博多)はとんこつラーメンよりうどんなんだ」と主張していたが、さもありなんと思う。
食後にバス時刻表を眺めていると、その右端に「宮崎交通全線・1日乗り放題乗車券」の文字があった。1日1,800円は、これから行く目的地を勘案すると、割安だ。
店を出ると、入口近くに行列ができていた。12時を過ぎてランチタイムになったのだ。あぶないところだった。
バスに乗る前に再びコンビニに寄り、店頭の機械で1日乗車券を買う。まったく、便利な世の中になったものだ。
12時35分、駅前にバスが来た。相変わらず乗客が少ない。12時47分、宮崎神宮を出たときは、私を含めて3人しかいなかった。
大淀川学園前でひとり下車、上北方でひとり下車し、ついに私ひとりになってしまった。一個人がバスをチャーターしたらいくらになるだろう。いずれにしても、これは贅沢なバス旅になってしまった。
表の雨が小雨になっている。まだ傘は開いてないので、雨に止んでもらっては困る。
13時29分、バスは綾待合所に着いた。ここで下車する。なぜ「綾」か。いうまでもなく、藤田綾女流初段の名前の観光地を訪ねてみたかったからである。
(つづく)
しかし休めといわれたら却って休めなくなってしまうもの。26日から29日までは歯医者に行ったり仕事のマネ事をしたり、将棋教室に行ったり公開対局を見に行ったりして、それなりにマトモな毎日を過ごした。
さて4月30日(火)からは、毎年恒例の九州旅行である。自分の将来を考えると、のんびりと旅行などできる状況ではなく、こんなときこそ積極的に仕事を覚えるべきなのだが、そうはしないのが私の堕落したところだ。しょせん私は、人間のクズ…いや生ゴミなのである。
九州は5月4日に「博多どんたく港まつり」、その前後に「鹿児島県吹上浜・砂の祭典」を見に行くと決めている。もちろん砂風呂にも入る。
その前後をどうするか、まったく決めていなかったのだが、宮崎県に行きたい場所があったので、宮崎空港への予約を取っておいた。
30日朝に家を出る。通勤時間帯の乗車は久しぶりだが、ここ10年で東京の路線網は飛躍的に充実し、昔ほどのギュウギュウ詰めということはなくなった。
モノレール浜松町にて、「羽割(往復)きっぷ」を買う。10日間有効で800円。空港までふつうに往復すれば940円だから、140円のトクになる。知っていて損はない情報だ。
今回もANAの利用で、普通料金が半額になる株主優待券を使う。しかし飛行機はソラシドエアとの共同運航便で、少しアテが外れた。
ソラシドエアは運賃が安く重宝するが、今回はANAのほうが安くないと困る。でないと、株主優待券を使った意味がなくなってしまうからだ。
羽田空港9時45分発。機内のスッチー(客室乗務員)は4人。ボブヘアーの女性は山口恵梨子女流初段に似ている。いまひとりは歌手・女優の柴咲コウに似ていた。
ソラシドエアの機体だと、機内誌が充実していないうえに、オーディオ機能もない。やや損をした気分になるが、やむを得ない。
その機内誌を繰ると、情報のページに、ゴールデンウイーク中でも「特割り3」や「特割り1」があるようなことが書いてあった。これはますます、ANAとの差額が小さいように思える。しかしそれを詮索したところで詮無い。
宮崎空港着、11時25分。機内から雲海が見えたからイヤな予感がしたのだが、着陸すると、雨が降っていた。今回は折り畳み傘を所持しなかった。自分が雨男だということを失念していた。
鉄道で宮崎駅に向かう。空港から都心までの距離が短いのは、福岡空港-博多(天神)が有名だが、宮崎空港も準ずる。加えてこちらはJRだから、「青春18きっぷ」などの旅行者にはありがたい。空港駅から11分で、宮崎駅に着いた。九州は4か月半ぶりだが、ついこの前に佐世保の街をぶらぶらした気がする。
ここからどうするかだが、駅では観光案内所が便利だ。その観光地に関するパンフレットが充実しており、こちらのスケジュールに合わせて簡単なプランニングもしてくれるからだ。
訪れたい観光地を伝えると、お嬢さんがパンフレットとバス時刻表をくれた。
あまり気が進まないが、コンビニに寄って、折り畳み傘を買う。980円の出費は大きすぎるが、自分が雨男だということを忘れた罰だ。
何はともあれ食事である。駅構内に「豊吉うどん」なるうどん屋があったので、入る。席はいっぱいあるが、セルフサービスの立ち食いそば料金だ。かけうどん190円は涙が出るような値段だったが、見栄を張って、たぬきうどん220円にする。
うどんはフワフワしていて、美味い。タモリがつねづね、「九州(博多)はとんこつラーメンよりうどんなんだ」と主張していたが、さもありなんと思う。
食後にバス時刻表を眺めていると、その右端に「宮崎交通全線・1日乗り放題乗車券」の文字があった。1日1,800円は、これから行く目的地を勘案すると、割安だ。
店を出ると、入口近くに行列ができていた。12時を過ぎてランチタイムになったのだ。あぶないところだった。
バスに乗る前に再びコンビニに寄り、店頭の機械で1日乗車券を買う。まったく、便利な世の中になったものだ。
12時35分、駅前にバスが来た。相変わらず乗客が少ない。12時47分、宮崎神宮を出たときは、私を含めて3人しかいなかった。
大淀川学園前でひとり下車、上北方でひとり下車し、ついに私ひとりになってしまった。一個人がバスをチャーターしたらいくらになるだろう。いずれにしても、これは贅沢なバス旅になってしまった。
表の雨が小雨になっている。まだ傘は開いてないので、雨に止んでもらっては困る。
13時29分、バスは綾待合所に着いた。ここで下車する。なぜ「綾」か。いうまでもなく、藤田綾女流初段の名前の観光地を訪ねてみたかったからである。
(つづく)