一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋ペンクラブ関東交流会・その2

2013-05-29 00:25:53 | 将棋ペンクラブ
(27日のつづき)

(再掲)
先手:1五歩、1九香、2七玉、2九桂、3七歩、4二と、4七歩、4九金、5二成銀、5八歩、5九桂、6七歩、7五角 持駒:銀…
後手・一公:1一香、1三歩、2二玉、2四歩、3二金、3三桂、3四歩、4五飛、5五角、7六歩、7八竜 持駒:金、銀2、歩2
(後手番)

以下の指し手。△3六銀▲同玉△3五飛▲2七玉△2六銀 まで、一公の勝ち。

私は△3六銀と打った。▲3六同玉にいったん△3五飛と寄るのが好手で、▲2七玉△2六銀まで、先手氏の投了となった。
以下▲2六同玉は△2五飛▲1七玉△2七金▲1六玉△2六金。▲2六同玉で▲3八玉は△3七角成で、いずれも詰む。
戻って△3六銀に▲同歩は△2八金▲1七玉△2六銀▲1六玉(▲同玉は△2五飛▲1六玉△2七飛成まで)△1五銀▲1七玉△2五桂まで。この詰みもむずかしいが、対局中は▲3八玉と落ちられてむずかしいと見ていた。しかしこれも、△3七角成!▲同桂△2七金▲4八玉△3七金▲5七玉△4七銀成で後手勝ちの結論が出た。先に△3七角成が好手で、ここたんに△2七金は、▲3九玉でも▲4八玉でも、妙にむずかしいところがある。
ともあれ薄氷の勝利。勝つことは本当に偉いことだ。
4局目は栃木在住の初老の男性と。手合いカードを見ると、4、5戦して全敗である。どうも級位者らしい。しかし私たちは平手の振り駒で対戦する。それでいいのだ。
男性氏は「この会に参加するのは2度目で…」と切りだす。こんないい会があるのなら、もっと早くから参加するのだった、と後悔を口にする。
それは残念だったが、今回交流会に参加して楽しいひとときを過ごしているのだから、それでいいのではと思う。
私の先手で▲7六歩。男性氏は△1四歩。これにはシビレた。男性氏、いまはリタイヤしているが、ふだんは老人ホームを訪問して、将棋の相手をしているという。娘さんは東京で暮らしており、彼氏だか旦那さんだかは、医者のタマゴだという。
「それは素晴らしいですね。娘さんは食いっぱぐれがありませんね。病気にならない人間はいませんから」
と私。それを隣で対局中のA氏が、ニヤニヤ笑いながら聞いている。
将棋は、△3二金~△4二銀~△6二金~△8五歩~△8四銀。さらに△9五銀!
「それは角でタダですが」
というと、
「いいんです」。
以下▲同角△9四歩▲7七角の結果は私の銀得だが、もう訳が分からなくなってきた。最後は私の勝利。
しばし雑談をしたあと、男性氏と2局目を指す。今度は男性氏の先手だ。相居飛車の序盤になり、男性氏が
「こりゃ、またこの辺(2八)で詰まされそうな気がするな」
という。
私は笑いながら進めたが、最後は△4九竜▲同玉△5八金▲3八玉△4九角▲2八玉△2七金まで、私の勝ちとなった。
序盤早々自玉の臨終の地を当てるなんて、この男性氏は実は、とんでもなく強いのではと疑ってしまった。
5局目はいよいよ、女性強豪のTさんと。
「昨年のリベンジですか…」
とTさん。
まさにその通りで、昨年のこの会で私はTさんと対戦し、石田流で木端微塵にされた。感想戦でも負かされ、踏んだり蹴ったり。今年はもう少しマシな将棋を指したいと思った。
先手Tさんの石田流。石田流はすっかり、先手の主要作戦に成長した。Tさんは角を換える。私は△7二金から、中央を厚くした。
私はさりげなく△5五歩。次に△6四歩▲7六銀△5四角の銀殺しが狙いだ。Tさんは▲3七馬と引いたが、私は構わず前記の順を決行する。これには▲5六歩△7六角▲5五歩とし、次の▲5六飛(角が死ぬ)がイヤだったが、Tさんは▲5五馬の勝負手。以下△同銀▲同飛△7六角▲5二飛成(と飛車交換)△同銀▲8二飛△4三銀打▲8一飛成の結果は、私の駒得でもむずかしいと思った。やはり居飛車は玉が薄いのだ。
しかし数手後、Tさんが▲4四桂と打ったのが敗着となった。△5五角の王手桂取りで、一遍に大勢が決してしまった。
▲4四桂では、▲4一銀と掛けられていたら、まったく自信はなかった。Tさんは、それでも後手が残しているでしょう、とのことだったが、実戦なら受け切る自信はなかった。
とにもかくにも、4勝1敗。「じゃあ仕方ないね」と、手合い係氏がある男性を当てる。その相手は五段氏で、ここまで6戦全勝だった。これはスゴイ手練がいたものだ。
私の先手で▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩▲4八銀に、五段氏は△4二銀とし、以下相矢倉となった。
私は二段玉で早囲いを目指す。以前中井広恵女流六段と指導対局をお願いしたときこの手を指したら、中井女流六段が私をキッと見て、「咎めてやりたい」といったのを思い出す。
五段氏も二段玉を目指したので、損得なし。しかし素朴に△8四銀と出られて参った。▲6八角は△9五銀とされ、次の△8六歩からの角銀総交換が受からない。
私は▲9六歩だが、△9四歩とされ、これも次の△9五歩が厳しく、すっかり劣勢に立たされてしまった。
銀香交換のあと、私は▲8三銀と指す。やむを得ないとはいえ、こんな手を指しているようではダメである。
私は気を取り直して▲3五歩△同歩▲2五桂△2四銀▲3五銀とするが、カウンターパンチの△4五桂が厳しかった。以下1.▲4六角は、△3五銀▲同角△3七桂成(飛車取り)で後手勝勢。2.▲2四銀は△5七桂成(王手)▲同金△2四歩で先手壊滅。自陣の桂でさらに角と交換される手は耐えがたく、嫌気がさした私は、ここで投了した。

先手・一公:1七歩、1九香、2五桂、2六歩、2八飛、3五銀、4七歩、5六歩、5七角、6五歩、6七金、6八玉、7六歩、7七銀、7八金、8三銀、8七歩、9九歩 持駒:歩
後手・五段氏:1一香、1三歩、2一桂、2二玉、2三歩、2四銀、3一角、3二金、4三金、4四歩、4五桂、5二飛、5四歩、6三歩、7三歩、8一桂、8五歩、8九と、9五香 持駒:香、歩
(△4五桂まで)

五段氏が席を立ったあと、私は局面を進める。私がよくやる、ひとり感想戦だ。投了以下▲2四銀△5七桂成▲同金△2四歩に、▲3五桂はどうか?
(31日につづく)
コメント (5)
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