きのう書いた、千葉県市原市で9匹の鯉が惨殺された事件で、複数の男子中学生が補導された。彼らは「悪ふざけがすぎた」と供述したらしいが、彼らがそうは思っていないことは確かだ。全国的なニュースになっちゃってヤベーなあ…ぐらいにしか思っていない。
まさに人間のクズ。いや、産業廃棄物だ。こういう手合いは、大人になってから刑事事件を起こす。口にロケット花火をぶっ刺して、制裁してやればいいのだ。
(きのうのつづき)
午後5時28分、私は出入口に向かった。逡巡15分、鹿児島中央駅に一足早く戻ることにしたのだ。
砂の祭典会場、17時30分発。会場にはわずか1時間半の滞在だったが、濃密な時間を楽しんだということで、よしとしよう。
バスは山道を走るが、なかなか味わい深い。鹿児島中央駅前には18時46分に着いた。
予定よりだいぶ早いが、それならそれで、行くところはある。
私は駅の西側にあるアーケード街に向かった。目指すは「山ちゃんらーめん」である。鹿児島に来て、時間的余裕があればいつもお邪魔している中華料理屋だ。ここは白湯スープのラーメンが名物らしいのだが、頼んだ記憶はない。頼むのはいつもチャーハンである。
ほかに旅先で行きつけの中華料理屋は、沖縄本島・国際通りの「蔵王」があるが、ここでもチャーハンしか頼んだことはない。我ながら不思議だ。
カウンターに漬け物が出される。鹿児島の中華料理屋では定番で、客はこれをポリポリやりながら、料理が出てくるのを待つのである。
店のオバチャンが手早く米を炒めながら、「きょうは寒かったですね」という。
オバチャンに話しかけられたのは昨年が初めてだが、今年はお互い、緊張感が和らいでいるようだ。
熱々のチャーハンが出された。例年に比べて、米の量が多い。まるで大盛りだ。私を旅行者の常連とフンだのではないだろうが、ありがたいことではある。
チャーハンはスパイスが利いたいつもの味。美味しくいただいて、店を出た。
さて次に向かう店は、ちょっと私も気合が入る。
「一公」でネット検索すると、目の上のタンコブのように出てくるのが、「鹿児島のフランス菓子・一公」だ。鹿児島に店を構えているがいくつか支店があり、そのひとつが高見馬場電停近くにある。
そこに数年前訪れたことがあり、店員さんが本田小百合女流三段にそっくりだった。今年もそこに乗り込もうというわけである。
しかし徒歩で向かったので道に迷いかけた。横断歩道の手前で体格のいい地元民に聞くと、まっすぐ行って左が高見馬場とのこと。私は御礼をいい、その道を渡らず、まずは左に歩いた。
ところがしばらくすると、「すみませーん!!」の声。どうもそれは私に向かって発せられているようで、大道路を挟んだ先を見ると、先ほどのオニイサンが、こちらに手を振っていた。
私が横断歩道を渡り駆けよると、「あなたがこちらに来なかったもので…」。
地元民のオニイサンがそういい、私に高見馬場まで案内してくれるふうだった。旅先での親切は涙が出るほどありがたい。
いい歳をしたオッサンがケーキ屋を探しているとは口が裂けてもいえない…ところだが、せっかくなので店の名前とその理由も告げてしまった。
オニイサンはスマホをチャカチャカやって、「一公」まで案内してくれる。あった! 数年振りの「一公」である。
私はオニイサンに再び御礼をいい、店に入る。「一公」検索の、1位と2位が激突した瞬間であった。
私は店のおねえさんに運転免許証を見せ、この店に来た理由を話す。なんだこのオッサンは…と、店内全体に緊張が走るが、それを尻目に私は、いくつかケーキを注文する。
トリコロール、ノワゼッティーヌ、苺のミルフィーユ、エキゾチック。〆て1,476円はけっこうな金額だが、意味のある出費であった。
ケーキは「Cybac天文館店」で食す予定だ。信号待ちのとき、洒落た蕎麦屋を見つけたので、入る。ざるそば550円はまあまあだったが、そば湯が出てこないのはアレだった。
ブックオフに寄り道して、8時15分、Cybacに入る。きのうとは別のブースだったが、我が家に帰った気分だ。
人心地が付いたところで、ケーキの箱を開ける。先日も東京で、色とりどりのケーキを10ヶ買ったが、小さな美術品を見るようで、華やいだ気分になる。
きょう2日は「潜入探偵トカゲ」がある。それを観ながらケーキをパクリ。至福の時間であった。
そしてブログを書くが、さすがに睡眠不足が堪えてきた。午前2時20分、私はバタッと横になると、そのまま眠りに落ちた。
3日(金・祝)は午前7時ごろ起きた。天文館の朝はすき家の牛丼だが、前夜はいろいろと腹に詰め込んだため、胃がもたれている。とても食す気分になれない。
きょうは「旅名人の九州満喫きっぷ」の2日目を使う。というわけで、鹿児島市電に乗って中央駅に向かった。
そこから鹿児島本線と肥薩おれん鉄道経由で博多まで向かう予定だが、肥薩おれんじ鉄道のどこかで観光をし、熊本にも寄ろうと思う。
その肥薩おれんじ鉄道は、2004年に鹿児島新幹線が部分開通した際、JR鹿児島本線の川内(せんだい)~八代(やつしろ)間を第3セクター化してできたもの。現在のJRは、同じ区間に新幹線と在来線を並行して走らせるほど余裕はないので、そうした措置が取られる。
比較的乗降客の多い鹿児島中央~川内間を手放さないのが、JR九州のしたたかなところ。現在は、肥薩おれんじ鉄道の川内~八代間が2,550円なのに対し、同じ区間を新幹線で走れば、たった900円増の3,450円で済んでしまう(自由席利用)。これでは新幹線利用が多くなり、肥薩おれんじ鉄道はさびれるばかりだ。
将棋界に例えるならば、新幹線が日本将棋連盟、在来線が女流棋士会、第3セクターがLPSAというところ。そんなLPSA…いや、第3セクターを応援するのは、鉄道マニアとして自然であろう。
駅に着いたのは7時30分。みどりの窓口にある時刻表を調べると、7時21分発の川内行きがあったようだ。ちなみに次の川内行きは8時29分。事前にネットで調べればよかったのだが、どうも適当に済ませてしまう。
しかしこの1時間のロスは、極めて大きいものに感じられた。後で大きく悔やまれる予感がしたのだが、それはまだ先の話。
駅の近くに牛丼屋はなく、何となくブラブラして、7時57分発の串木野行きに乗る。
伊集院着8時17分。ここは1984年まで、鹿児島交通が分岐していた。つまりここと枕崎を結んでいたわけだ。駅の廃線跡は現在駐車場になっており、「ナニコレ珍百景」で紹介されたこともある。
神村学園前で数人が下車し、私の車両はふたりだけになってしまった。それも道理で、串木野止まりに乗る観光客がいるわけがない。
8時40分、定刻より2分遅れて、串木野着。そのままホームでしばし待つ。上りの線路を、肥薩おれんじ鉄道の列車が通り過ぎて行った。一部の列車は、鹿児島本線に乗り入れているようだ。9時06分、後続の列車に乗った。
9時17分、川内着。ここから肥薩おれんじ鉄道に乗るが、大半の客が移動するのに、同じホームの簡易改札口が乗り換え客で混雑している。私は「旅名人きっぷ」をかざし、待ち合わせの列車に乗り込む。しかし中はほどよい客の入りで、私は立ちんぼうを余儀なくされた。
しばし窓外を眺める。JR時代は特急でビュンビュン飛ばしていた駅も、こうして一駅ごとに止まると、それはそれで味わいがある。
あれっ…? いまのは山口恵梨子ちゃん!? 恵梨子ちゃんじゃないか!! どうして彼女がここに!?
(つづく)
まさに人間のクズ。いや、産業廃棄物だ。こういう手合いは、大人になってから刑事事件を起こす。口にロケット花火をぶっ刺して、制裁してやればいいのだ。
(きのうのつづき)
午後5時28分、私は出入口に向かった。逡巡15分、鹿児島中央駅に一足早く戻ることにしたのだ。
砂の祭典会場、17時30分発。会場にはわずか1時間半の滞在だったが、濃密な時間を楽しんだということで、よしとしよう。
バスは山道を走るが、なかなか味わい深い。鹿児島中央駅前には18時46分に着いた。
予定よりだいぶ早いが、それならそれで、行くところはある。
私は駅の西側にあるアーケード街に向かった。目指すは「山ちゃんらーめん」である。鹿児島に来て、時間的余裕があればいつもお邪魔している中華料理屋だ。ここは白湯スープのラーメンが名物らしいのだが、頼んだ記憶はない。頼むのはいつもチャーハンである。
ほかに旅先で行きつけの中華料理屋は、沖縄本島・国際通りの「蔵王」があるが、ここでもチャーハンしか頼んだことはない。我ながら不思議だ。
カウンターに漬け物が出される。鹿児島の中華料理屋では定番で、客はこれをポリポリやりながら、料理が出てくるのを待つのである。
店のオバチャンが手早く米を炒めながら、「きょうは寒かったですね」という。
オバチャンに話しかけられたのは昨年が初めてだが、今年はお互い、緊張感が和らいでいるようだ。
熱々のチャーハンが出された。例年に比べて、米の量が多い。まるで大盛りだ。私を旅行者の常連とフンだのではないだろうが、ありがたいことではある。
チャーハンはスパイスが利いたいつもの味。美味しくいただいて、店を出た。
さて次に向かう店は、ちょっと私も気合が入る。
「一公」でネット検索すると、目の上のタンコブのように出てくるのが、「鹿児島のフランス菓子・一公」だ。鹿児島に店を構えているがいくつか支店があり、そのひとつが高見馬場電停近くにある。
そこに数年前訪れたことがあり、店員さんが本田小百合女流三段にそっくりだった。今年もそこに乗り込もうというわけである。
しかし徒歩で向かったので道に迷いかけた。横断歩道の手前で体格のいい地元民に聞くと、まっすぐ行って左が高見馬場とのこと。私は御礼をいい、その道を渡らず、まずは左に歩いた。
ところがしばらくすると、「すみませーん!!」の声。どうもそれは私に向かって発せられているようで、大道路を挟んだ先を見ると、先ほどのオニイサンが、こちらに手を振っていた。
私が横断歩道を渡り駆けよると、「あなたがこちらに来なかったもので…」。
地元民のオニイサンがそういい、私に高見馬場まで案内してくれるふうだった。旅先での親切は涙が出るほどありがたい。
いい歳をしたオッサンがケーキ屋を探しているとは口が裂けてもいえない…ところだが、せっかくなので店の名前とその理由も告げてしまった。
オニイサンはスマホをチャカチャカやって、「一公」まで案内してくれる。あった! 数年振りの「一公」である。
私はオニイサンに再び御礼をいい、店に入る。「一公」検索の、1位と2位が激突した瞬間であった。
私は店のおねえさんに運転免許証を見せ、この店に来た理由を話す。なんだこのオッサンは…と、店内全体に緊張が走るが、それを尻目に私は、いくつかケーキを注文する。
トリコロール、ノワゼッティーヌ、苺のミルフィーユ、エキゾチック。〆て1,476円はけっこうな金額だが、意味のある出費であった。
ケーキは「Cybac天文館店」で食す予定だ。信号待ちのとき、洒落た蕎麦屋を見つけたので、入る。ざるそば550円はまあまあだったが、そば湯が出てこないのはアレだった。
ブックオフに寄り道して、8時15分、Cybacに入る。きのうとは別のブースだったが、我が家に帰った気分だ。
人心地が付いたところで、ケーキの箱を開ける。先日も東京で、色とりどりのケーキを10ヶ買ったが、小さな美術品を見るようで、華やいだ気分になる。
きょう2日は「潜入探偵トカゲ」がある。それを観ながらケーキをパクリ。至福の時間であった。
そしてブログを書くが、さすがに睡眠不足が堪えてきた。午前2時20分、私はバタッと横になると、そのまま眠りに落ちた。
3日(金・祝)は午前7時ごろ起きた。天文館の朝はすき家の牛丼だが、前夜はいろいろと腹に詰め込んだため、胃がもたれている。とても食す気分になれない。
きょうは「旅名人の九州満喫きっぷ」の2日目を使う。というわけで、鹿児島市電に乗って中央駅に向かった。
そこから鹿児島本線と肥薩おれん鉄道経由で博多まで向かう予定だが、肥薩おれんじ鉄道のどこかで観光をし、熊本にも寄ろうと思う。
その肥薩おれんじ鉄道は、2004年に鹿児島新幹線が部分開通した際、JR鹿児島本線の川内(せんだい)~八代(やつしろ)間を第3セクター化してできたもの。現在のJRは、同じ区間に新幹線と在来線を並行して走らせるほど余裕はないので、そうした措置が取られる。
比較的乗降客の多い鹿児島中央~川内間を手放さないのが、JR九州のしたたかなところ。現在は、肥薩おれんじ鉄道の川内~八代間が2,550円なのに対し、同じ区間を新幹線で走れば、たった900円増の3,450円で済んでしまう(自由席利用)。これでは新幹線利用が多くなり、肥薩おれんじ鉄道はさびれるばかりだ。
将棋界に例えるならば、新幹線が日本将棋連盟、在来線が女流棋士会、第3セクターがLPSAというところ。そんなLPSA…いや、第3セクターを応援するのは、鉄道マニアとして自然であろう。
駅に着いたのは7時30分。みどりの窓口にある時刻表を調べると、7時21分発の川内行きがあったようだ。ちなみに次の川内行きは8時29分。事前にネットで調べればよかったのだが、どうも適当に済ませてしまう。
しかしこの1時間のロスは、極めて大きいものに感じられた。後で大きく悔やまれる予感がしたのだが、それはまだ先の話。
駅の近くに牛丼屋はなく、何となくブラブラして、7時57分発の串木野行きに乗る。
伊集院着8時17分。ここは1984年まで、鹿児島交通が分岐していた。つまりここと枕崎を結んでいたわけだ。駅の廃線跡は現在駐車場になっており、「ナニコレ珍百景」で紹介されたこともある。
神村学園前で数人が下車し、私の車両はふたりだけになってしまった。それも道理で、串木野止まりに乗る観光客がいるわけがない。
8時40分、定刻より2分遅れて、串木野着。そのままホームでしばし待つ。上りの線路を、肥薩おれんじ鉄道の列車が通り過ぎて行った。一部の列車は、鹿児島本線に乗り入れているようだ。9時06分、後続の列車に乗った。
9時17分、川内着。ここから肥薩おれんじ鉄道に乗るが、大半の客が移動するのに、同じホームの簡易改札口が乗り換え客で混雑している。私は「旅名人きっぷ」をかざし、待ち合わせの列車に乗り込む。しかし中はほどよい客の入りで、私は立ちんぼうを余儀なくされた。
しばし窓外を眺める。JR時代は特急でビュンビュン飛ばしていた駅も、こうして一駅ごとに止まると、それはそれで味わいがある。
あれっ…? いまのは山口恵梨子ちゃん!? 恵梨子ちゃんじゃないか!! どうして彼女がここに!?
(つづく)