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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・松尾香織女流初段(当時)・13

2019-05-05 00:54:17 | LPSA芝浦サロン
松尾香織女流初段(現・上川香織女流二段)には、おかわり対局を申し込んだ(追加料金1,000円)。ワイン勝負を一局でも早く消化するためである。

初手からの指し手。▲2六歩△3四歩▲7六歩△5四歩▲6六歩△5二飛▲4八銀△6二玉▲6八玉△7二玉▲5六歩△8二玉▲7八玉△7二銀▲5八金右△5五歩▲同歩△同飛(第1図)

初手は▲2六歩としたが、松尾女流初段は4手目に△5四歩。ゴキゲン中飛車連投の気配だ。
私は▲6六歩と変化したが、松尾女流初段はそれでも△5二飛。私は▲6六歩を継承して、持久戦を視野に入れていた。
松尾女流初段は△5五歩と動いてきた。

第1図以下の指し手。▲5七銀△5一飛▲6七金△9四歩▲9六歩△6四歩▲5六歩△4二銀▲6八銀上△5三銀▲7七銀(第2図)

△5五同飛に、私は▲5七銀から▲6七金と上がった。今度は上部を厚くして、私好みの陣立てだ。これは容易に負けないと思った。
▲6八銀上の形は銀がダブってよくないが、後の▲7七銀が継続手。玉頭位取りの狙いである。

第2図以下の指し手。△5四銀▲7五歩△3三角▲7六銀△5二金左▲6八金上△6三金▲8六歩△1四歩▲8五歩△4四歩▲2五歩△4五歩▲7七角(第3図)

▲7七銀の次の▲7五歩がミエミエなので、△7四歩もあったかもしれないが、松尾女流初段はイジワルではない。△5四銀と好形に構えた。
私は予定通り▲7五歩と玉頭位取りの明示。松尾女流初段は着々と高美濃囲いを構築するが、持久戦ならゴキゲン中飛車の軽快な捌きを封印できるので、私も望むところである。

第3図以下の指し手。△1五歩▲2六飛△5二飛▲3六飛△2二飛▲3四飛△3八歩(第4図)

△1五歩は悠長な気がした。私は▲2六飛と上がる。場合によっては▲3六飛で、3四歩取りを見せて揺さぶるつもり。
松尾女流初段も△3四歩を守る手は利かされと見て、△5二飛から飛車を活用してきた。
▲3四飛に△3八歩。これが狙いだったか。

第4図以下の指し手。▲3三飛成△同桂▲6五歩△3二飛▲6四歩△同金▲5三角△6三金▲4四角成(第5図)

▲3三飛成が決断の一手。△同桂に▲6五歩の桂取りが気持ちいい。こうなってみると、上手の△3八歩が一手パスというか、邪魔駒っぽくなっている。
△3二飛に▲6四歩の取り込みも気持ちいい。松尾女流初段は黙って△同金と取ったが、△6二金引はバカバカしくて指せないところであろう。
私は▲5三角から▲4四角成と馬を作る。この馬が手厚く、これは優勢になったと思った。

第5図以下の指し手。△5九飛▲5五歩(投了図)
まで、61手で一公の勝ち。

松尾女流初段は△5九飛と下ろしたが、▲5五歩で銀が死んだ。と、ここで松尾女流初段が投了してしまった。松尾女流初段、2局目はちょっと精彩を欠いた感じで、拍子抜けした。ただこの1勝は大きく、ワイン勝負は4勝5敗で、進呈回避のリーチとなった。
松尾女流初段との芝浦サロンは結果的にこれで終わり、次は麹町サロンin DISにて2015年4月9日、約1年半ぶりに教わった。もちろんワイン勝負も継続した。
この将棋は私の逆転勝ちで、5勝到達。ワイン進呈は免れることができた。
なおこの時、松尾女流初段に「また新たなワイン勝負をやろう」と所望され私も応じたが、その後私は頻繁に足を運べず、長い中断となっている。
最後に、LPSA4女流棋士との、元祖マッカラン勝負の勝敗を記しておこう。改めてルールを記しておくと、各自最大12局を戦い、女流棋士が8勝すれば、女流棋士希望の商品を進呈。逆に私が5勝すれば回避、というものだった。

船戸陽子女流二段・ワイン勝負 2勝8敗で進呈
松尾香織女流初段・ワイン勝負 5勝5敗で回避
中倉宏美女流二段・ワイン勝負 5勝5敗で回避
島井咲緒里女流二段・チョコレート勝負 5勝3敗で回避

麹町サロンは、木曜日では行きにくい。松尾女流初段とはああ約束したが、もう個人対決では、この勝負はやらないと思う。
マッカラン勝負に応じてくれた4女流棋士には、改めて御礼を申し上げたい。
コメント
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