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一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

4月27日のオプション・大野七段との指導対局(後編)

2019-05-12 00:12:31 | 女流棋士の指導対局会

第7図以下の指し手。▲3九銀△2九飛▲4九金△2八桂成(第8図)

第7図では当然▲8二飛が考えられる。次に▲5三金を見てかなりの迫力だ。だが△4八桂成で駒を剥がされるのも気になり、私は▲3九銀と引いた。
だが△2九飛と追撃され、事の重大さに気付いた。ここで▲8二飛は△3九飛成で、▲5三金に△5七歩が痛打となる。
よって私は▲4九金と寄ったが、その局面を眺めると、△2八桂成がある。対して▲同銀はやはり△5七歩や△6九銀がある。
大野八一雄七段がこちらを向き、△2八桂成。
やはりそう来たか。……この将棋は負けたと思った。

第8図以下の指し手。▲3八金打△同成桂▲同銀△1九飛成▲3六桂△5四金▲8二飛(第9図)

▲3八金打と貴重な金を手放すようではつらい。△同成桂から△1九飛成で一段落。この局面を見ると、銀桂交換の駒損を拒んだがために、却って大損になってしまった。
私は▲3六桂から▲8二飛だが、あまりにも遅かった飛車である。ホントにイヤになった。

第9図以下の指し手。△3五香▲6五桂△3六香▲2九歩△3八香成▲同金△2九竜▲3九歩△3三玉▲8八角△4四桂▲2八香△6五金▲5二飛成△7六桂▲4三桂成△同銀▲4四角△同玉(投了図)
まで、109手で大野七段の勝ち。

平手氏がこのあたりで投了した。さすがに大野七段の勝ち。私も投了したいところだが、さっきまでいい勝負だっただけに投げきれない。
大野七段は△3五香。攻め駒を責めてきた。こちらはもう指す手がなく、以下は考慮もまとまらないまま、意味不明の手を指しただけ。最後はしまらない投了となった。
感想戦。第7図ではやはり、▲8二飛だった。以下△3一銀左▲5三金は、次に▲4二金△同銀▲3三歩△同玉▲2二銀△3二玉▲3三歩(参考図)がある。

しかし上手にも、どこかで△4八桂成▲同金△3九銀などの反撃があり難しい。
また▲8二飛△3八桂成▲同金に△5五金▲同歩△5六桂もある。以下▲2五桂は△4八桂成▲5七玉に△4七成桂(私の発見)の押し売りで上手勝ち。
いずれにしても第7図では▲8二飛の一手で、それで「まだまだ大変な局面」(大野七段)だった。
感想戦を終え、私はうなだれる。W氏が見かねて「飯野さんに勝ったからいいじゃないか」と言ったが、私は勝った将棋は、あまり執着しないのである。

飯野愛女流初段、大野七段の指導対局が終わり、ここから食事会である。参加者は10人で、近くの定食屋へ行った。
テーブルは横に長いが、私は外れのテーブルに座ったので、ほかにあぶれた2人と離島状態になってしまった。ただ、飯野女流初段にはあとで席を替えてもらうことになっている。これで満遍なくファンと話をするのである。
私の向かいの2人は、大野教室・女流棋士対局会の常連となった。
私はカキフライ定食を頼んでいた。ほいかはステーキ丼が多かったようである。
食後に前の2人に話を聞くと、彼らはほかの同様のイベントにも顔を出すという。彼らによると大野教室の料金システムは良心的で、たとえば対局前のツーショット写真は、大野教室は無料だが、有料のところもあるという。その他、なんだかんだで料金を上乗せしていくらしい。
こういう話を聞くと私は、そこまでしてツーショット写真なんか撮りたくないと、ますますヘソを曲げてしまうのである。
一段落して、飯野女流初段が席を移動してきた。私とは無理なく話せる距離になったが、とくに話すこともない。
NHK杯将棋トーナメントは4月から、中村桃子女流初段が司会に加わったが、飯野女流初段にはオファーがなかったのか。それを聞くと、まったくなかったという。もとより飯野女流初段は記譜読み上げのレギュラーだった。本来の仕事の場に戻ったということである。
帰り際、「女流棋士発足45周年記念パーティー」のチケットを購入することにした。だが、飯野女流初段の態度がハッキリしない。積極的に販売するつもりはないようなのだ。でも私も、いつかは購入しなければならなかったことで、この出費は仕方ない。
当日は思いっきり楽しもうと思う。
コメント
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