一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第1期清麗戦はどうなっている

2019-05-06 00:44:24 | 女流棋戦
今年1月に開幕した第1期清麗戦の予選が佳境に入っている。
予選は6勝通過、2敗失格システム。すなわち竜王ランキング戦によく似ている。カードはスイス式で、同じ星同士が当たる。今期は62人の女流棋士が参加。タイトル保持者の里見香奈女流四冠と渡部愛女流王位は1勝のアドバンテージがある。
本戦には4人出場とのことだから、1回戦を勝った者同士が決勝五番勝負を争うのであろう。
とすると……予選で6連勝した1人が通過なのは分かるが、残りの1敗同士で、6勝者が綺麗に3人残るのだろうか。中には5勝でも予選通過者が出てしまうと思うのだが……。
ともあれ5日現在、1敗までで勝ち残っている女流棋士を記しておこう。

<5勝0敗>
中村真梨花女流三段
中澤沙耶女流初段

<4勝1敗>
里見香奈女流四冠
渡部愛女流王位
甲斐智美女流五段
香川愛生女流三段
伊藤沙恵女流三段
谷口由紀女流二段
里見咲紀女流初段
頼本奈菜女流初段
和田あき女流初段

<3勝1敗>
北村桂香女流初段
脇田菜々子女流1級

5連勝は中村女流三段と中澤女流初段で、この勝者が予選通過。これは分かりやすい。しかし……実力者の中村女流三段はともかく、中澤女流初段が5連勝するとは思わなかった。
勝負の世界は勝った者が強い。中澤女流初段は、よく精進しているのであろう。
1敗組では里見女流四冠の名前が目を惹く。4回戦で甲斐女流五段に敗れたからだが、甲斐女流五段は先の女流王位リーグで5連敗するなど、やや信用を落としていた。そんななか大豪に勝つところが、勝負の面白さだ。
渡部女流王位と伊藤新女流三段も1敗。さすがにスンナリとはいかず、これも女流棋界の層の厚さを物語っている。
ただこのあたり、清麗戦はうまくできていて、「1敗までなら許す」というルールのもと、強豪が容易に敗退しないようになっている。
いずれにしても、この13人の中から、初代清麗が誕生する。
コメント (2)
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