一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

羽生九段の1434勝と、大山十五世名人の1433勝。

2019-06-06 00:14:05 | データ
4日の王位戦で羽生善治九段が永瀬拓矢叡王に勝利し、公式戦通算1434勝を達成。大山康晴十五世名人の1433勝を抜いて、歴代単独1位となった。羽生先生、おめでとうございます。
では、羽生九段と大山十五世名人の同年齢での勝利数を比較してみよう。なお年齢は、4月1日時点とした。

    羽生 大山
15歳 8勝
15歳 40勝
16歳 50勝 3勝
17歳 64勝 11勝
18歳 53勝 27勝
19歳 31勝 14勝
20歳 51勝 28勝
21歳 61勝 5勝
22歳 44勝
23歳 52勝 10勝
24歳 46勝 22勝
25歳 26勝 17勝
26歳 43勝 16勝
27歳 41勝 29勝
28歳 31勝 19勝
29歳 68勝 28勝
30歳 46勝 24勝
31歳 50勝 24勝
32歳 33勝 25勝
33歳 60勝 30勝
34歳 40勝 35勝
35歳 34勝 41勝
36歳 44勝 26勝
37歳 44勝 32勝
38歳 30勝 27勝
39歳 43勝 30勝
40歳 44勝 31勝
41歳 51勝 33勝
42歳 42勝 27勝
43歳 39勝 33勝
44歳 30勝 23勝
45歳 27勝 29勝
46歳 32勝 28勝
47歳 29勝 29勝
48歳 7勝 33勝
49歳    38勝
50歳    39勝
51歳    48勝
52歳    47勝
53歳    37勝
54歳    27勝
55歳    39勝
56歳    53勝
57歳    41勝
58歳    35勝
59歳    37勝
60歳    37勝
61歳    11勝
62歳    32勝
63歳    22勝
64歳    27勝
65歳    16勝
66歳    24勝
67歳    14勝
68歳    19勝
69歳    1勝

羽生九段は1985年12月に奨励会を抜け、翌年1月に、四段として初公式戦を指した。3月までに8勝し、次年度以降も、猛烈に勝ち星を重ねた。とくに29歳時の68勝は、理解不能なまでに凄い。
そして今回、約33年4ヶ月での新記録達成となったわけである。
対して大山十五世名人は1940年1月、16歳で四段昇段。しかし若手時代は棋戦が少なく、戦争による中断もあったりして、白星が稼げなかった。
戦後は徐々に棋戦も増え、順調に白星を重ねてゆくが、むしろ大山十五世名人の真骨頂は、1972年に名人を取られてからの「長い余韻」にある。
49歳以降、病没までの約20年間で、644勝!! 年平均32勝という驚異的な数字を記録した。とくに56歳時の53勝がキラキラと光っている。
「羽生さん、アンタもこれからこのくらい勝ちなさいよ」
という大山十五世名人の激励?が、私には聞こえるのである。
そしてそれが実現すれば、羽生九段は68歳にして2000勝!!となる。そのころの自分を想像するのが恐ろしいが、いずれにしても、これからの羽生九段の戦いも楽しみである。
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