一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

将棋版モルツ

2019-06-05 01:10:24 | 将棋雑記
夏恒例の「サントリードリームマッチ」が、今年も7月29日(月)に東京ドームで行われる。
これは1995年、サントリーモルツの新発売に合わせ、プロ野球界OBを中心に結成された「ザ・プレミアムモルツ」が嚆矢である。それから毎年、強豪アマチームやライバルOB球団などを招待し、7月or8月に1試合、熱い戦いを繰り広げている。
私はついこの前まで、CM専門誌「CM NOW!」を購読していたが、1995年の「CM大賞」にサンリーモルツを推したところ、大賞発表号に「私の青春を魅了したサムライたちが帰ってきた」と、私のコメントが見出しとして採用された。
あれから20有余年、いまだにモルツ球団のドリームマッチが続いているのは、出場OB選手の一生懸命な戦いはもちろんだが、現役時代の魅力が色褪せないからだろう。
プロ野球は、選手の高度なプレイを披露するのが本分だが、身体機能が衰えても、十分にお客様は呼べるということを証明した。

私は昔から貧乏で、これから先も大金持ちになることはない。しかしもし大金持ちになって、使い切れないほどお金を貯蓄したら、やはりLPSA主催の棋戦を創設したいところである。
そして男性棋戦を創設するならば、先のモルツ球団ではないが、引退棋士のみが参加できる棋戦にしたいと思う。非公式戦になるが、それはいい。
引退棋士というなかれ。私は植山悦行七段や大野八一雄七段に何十局も指導対局を受けたが、いや強い強い。さすがにプロで、私は角落ちで吹っ飛ばされてばかりいる。もちろん現役棋士にも指導を受けたことがあるが、現役棋士と引退棋士、その棋力の差異は、私にはまったく分からなかった。
先年、熊坂学五段と中尾敏之六段が若くして引退したが、どちらも引退前年に、それぞれ森内俊之竜王(当時)、佐藤康光九段を破っている。引退棋士も、現役棋士に劣らず強いのだ。とすれば、その至芸をアマ相手にくすぶらせておくのはもったいない。もう一度、熱い将棋を見せてほしいと熱望するのだ。
なお私の棋戦には、功成り名遂げた棋士は参加を見合わせていただく。すなわち、中原誠十六世名人や加藤一二三九段、内藤國雄九段、有吉道夫九段らの参戦はダメである。それこそ植山七段や大野七段のように、現役中は控え目だった棋士がいい。優勝や順位戦昇級は惜しくも叶わなかった棋士がいい。
だけどそう定義したって、宮田利男八段、飯野健二八段、木村嘉孝七段、田辺一郎七段、森安正幸七段、青木清七段、有野芳人七段、沼春雄七段、酒井順吉七段、桐谷広人七段、松浦隆一七段、中田章道七段、武市三郎七段、瀬戸博晴七段、大島映二七段、依田有司七段、神吉宏充七段、加瀬純一七段、関浩七段、飯田弘之七段、安西勝一七段、本間博六段、野田敬三六段、中尾六段、熊坂五段と、錚々たる名前が出てくる。
私にとっては、羽生善治九段に劣らぬスター棋士である。これら引退棋士が勢ぞろいして、覇を競う。何とも熱いではないか。
名付けて「蘇生戦」。私だけが抱く、夢の棋戦である。
コメント
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