渡辺麻友、引退

もはや旧聞に属するが、元AKB48・渡辺麻友の引退は衝撃だった。
渡辺麻友は1994年３月26日生まれの26歳。小学生のときにAKB48にあこがれ、2006年、AKB48のオーディションに応募。見事合格し、翌年、公演デビューを果たした。
以降の活躍は述べるまでもなく、端正なルックスで、たちまちAKB48の主力メンバーとなった。
2009年の「第１回・AKB48総選挙」では４位に入賞し、「神７」のひとりとなる。参考までに、１位から７位までは以下の通り。

１位：前田敦子　２位：大島優子　３位：篠田麻里子　４位：渡辺麻友　５位：高橋みなみ　６位：小島陽菜　７位：板野友美

まったく、V９時代の巨人といおうか、黄金時代の阪急や西武といおうか、一分の隙もない重量打線である。これではAKB48に人気が出るわけだ。
蛇足ながらこのメンバーなら、私は小嶋陽菜もいいが、篠田麻里子がイチオシである。背が高い女性はポイントが高いのである。
さて渡辺麻友は４位では満足せず、常に１位を目指していた。それが結実したのは2014年の選抜総選挙で、約16万票を獲得し、念願の１位となった。
これで燃え尽きたのか、2017年、渡辺麻友はAKB48を卒業した。
その後、2019年にはNHK連続テレビ小説「なつぞら」に、アニメーター役として登場した。初登場は６月７日だったから、いまから約１年前である。
私が連続テレビ小説を毎回見たのはこれが２作目だったが、私は冒頭のテーマ音楽のときはビデオを早送りしていたので、まさか渡辺麻友が登場するとは夢にも思わなかった。
メガネ姿の渡辺麻友を見たときも、まだ彼女とは思っていなかった。それにしたって、ずいぶん渡辺麻友に似ている。とはいえ主人公の引き立て役みたいなのに渡辺麻友が出演するだろうかと、それでも半信半疑だった。だが、魅力ある女性はどんなに控えていても、それが前面にあふれてしまうものだ。さすがに私も彼女を渡辺麻友と認識し、うっかりすると、広瀬すずより渡辺麻友に注目した毎日だった。
それだけに、作中で麒麟の川島と結婚したときは、フィクションながら、NHKに抗議のメールを入れたくなったものである。
番組終了後は渡辺麻友を目にしなくなり、若干気にしていたところへ今回の引退の報であった。
引退の理由は「長年の体調不良」で、そういう事情なら仕方がない。むしろ体調が悪いなか、よく「なつぞら」に出演してくれたと思う。
この後は、渡辺麻友が引退したままなら、伝説になる。仮に結婚して、子育ても一段落して、また芸能界に戻ってきたければ、遠慮なく復帰すればよい。引退しても現役に復帰できるのが、将棋界と違うところである。ママドルの渡辺麻友も新鮮でいいではないか。
渡辺麻友さん、14年の芸能界人生、お疲れ様でございました。