26日(金)は、第10期女流王座戦二次予選の4局が行われる。渡部愛女流三段が登場するなど注目局目白押しだが、今回は水町みゆ女流初段VS田中沙紀女流3級の一戦が断トツである。
以前も記したが、田中女流3級は、正女流棋士である女流2級へのデッドラインが迫っていて、本棋戦はその残り少ないチャンスである。すなわちこの対局に勝てば本戦進出となり、規定により女流2級に昇級するのだ。
女流棋士の特典を挙げればキリがないが、①一生「先生」と呼ばれる。②一生「女流棋士」でいられる。③周りからチヤホヤされる。④活躍すれば将棋専門誌に載る。⑤NHKなど公共の電波に出演できる、など、数え挙げればキリがない。中でも①は堪らない快感ではあるまいか。
だから田中女流3級は26日の対局、何としてでも勝たねばならない。
ただ、相手の水町女流初段もなかなか強い。しかもかわいらしい。そして19歳である。うっかりすると、私もファンになってしまいそうである。しかも直近9局は7勝2敗と、好調のようである。つまり26日の対局、双方が100%の力を出せば、水町女流初段が勝つ。
ちなみにふたりは2年前の女流王位戦で当たり、水町女流2級(当時)が勝っている。
だから26日は、田中女流3級が何としても先手番を取らなければならない。先手番の勝率は52%くらいだろうから、±4%の差が出る。これで条件は五分五分となる。よって振駒の時は、先手番を念じるよりない。もし将棋の神様がいれば、間違いなく田中女流3級を先手番にしてくれる。後手番のことを考えてはいけない。
対局前日、すなわち今日は、あまり根を詰めないほうがよい。受験に落ち続けた私が言っても説得力がないが、いまさら将棋の勉強をしたってしょうがない。せいぜい簡単な詰将棋を解くくらいでよい。
そして私だったら、水町女流初段の敗局ばかりを並べる。そうして、「なんだ、みゆちゃんってそんなに強くないじゃん」と自己暗示をかけるのである。
なあに、水町女流初段だって人間である。彼女にだって、妙なプレッシャーはかかっているはずだ。平時よりは力が出ないはずである。
田中女流3級は、とにかく粘り強く指すことである。決して分かりやすい局面にしてはいけない。悪くなったと思っても、暴発しないこと。一手違いでついていけば、必ず相手は間違える。
負けることを考えてはいけない。勝つイメージだけを抱き、勝った時のインタビューのコメントでも考えていればよい。女流2級後のバラ色の人生を夢想すればよい。
もし田中女流3級がひとり暮らしだったらロクなことは考えないだろうから、知己に電話でもして、精神を安定させるのがよい。ここまで来たら、勝敗は技術力ではない。精神力である。とにかくリラックスして、落ち着いて指すことである。
健闘を祈っております。
以前も記したが、田中女流3級は、正女流棋士である女流2級へのデッドラインが迫っていて、本棋戦はその残り少ないチャンスである。すなわちこの対局に勝てば本戦進出となり、規定により女流2級に昇級するのだ。
女流棋士の特典を挙げればキリがないが、①一生「先生」と呼ばれる。②一生「女流棋士」でいられる。③周りからチヤホヤされる。④活躍すれば将棋専門誌に載る。⑤NHKなど公共の電波に出演できる、など、数え挙げればキリがない。中でも①は堪らない快感ではあるまいか。
だから田中女流3級は26日の対局、何としてでも勝たねばならない。
ただ、相手の水町女流初段もなかなか強い。しかもかわいらしい。そして19歳である。うっかりすると、私もファンになってしまいそうである。しかも直近9局は7勝2敗と、好調のようである。つまり26日の対局、双方が100%の力を出せば、水町女流初段が勝つ。
ちなみにふたりは2年前の女流王位戦で当たり、水町女流2級(当時)が勝っている。
だから26日は、田中女流3級が何としても先手番を取らなければならない。先手番の勝率は52%くらいだろうから、±4%の差が出る。これで条件は五分五分となる。よって振駒の時は、先手番を念じるよりない。もし将棋の神様がいれば、間違いなく田中女流3級を先手番にしてくれる。後手番のことを考えてはいけない。
対局前日、すなわち今日は、あまり根を詰めないほうがよい。受験に落ち続けた私が言っても説得力がないが、いまさら将棋の勉強をしたってしょうがない。せいぜい簡単な詰将棋を解くくらいでよい。
そして私だったら、水町女流初段の敗局ばかりを並べる。そうして、「なんだ、みゆちゃんってそんなに強くないじゃん」と自己暗示をかけるのである。
なあに、水町女流初段だって人間である。彼女にだって、妙なプレッシャーはかかっているはずだ。平時よりは力が出ないはずである。
田中女流3級は、とにかく粘り強く指すことである。決して分かりやすい局面にしてはいけない。悪くなったと思っても、暴発しないこと。一手違いでついていけば、必ず相手は間違える。
負けることを考えてはいけない。勝つイメージだけを抱き、勝った時のインタビューのコメントでも考えていればよい。女流2級後のバラ色の人生を夢想すればよい。
もし田中女流3級がひとり暮らしだったらロクなことは考えないだろうから、知己に電話でもして、精神を安定させるのがよい。ここまで来たら、勝敗は技術力ではない。精神力である。とにかくリラックスして、落ち着いて指すことである。
健闘を祈っております。