第33期竜王戦ランキング戦3組決勝・杉本昌隆八段VS藤井聡太七段の一戦が20日に行われ、藤井七段が勝った。これで藤井七段は6組から3組まで連続優勝。これは前人未到の記録である。
ここまで来たら各クラスで優勝してほしいが、その間竜王になってはいけない縛りが生じる。今期は挑戦者になってもいけない(敗退しても1組に上がってしまうため)。
ちなみに羽生善治九段を見てみると、第1期竜王戦開幕時には棋士3年目で、4組からの出場だった。この時点で、6組からの優勝は無理だったわけだ。
羽生五段は4組で優勝したが、本戦トーナメントでは3回戦で島朗六段に敗れた。その島六段はあれよあれよという間に勝ち上がり、竜王を獲得したのは有名である。そしてその島竜王を破ったのが、3組優勝の羽生六段だった。
ではここで、ほとんど意味はないが、歴代1組優勝者を記してみよう。
1988年 第1期 桐山清澄九段
1989年 第2期 中原誠棋聖・王座
1990年 第3期 青野照市八段
1991年 第4期 島朗七段
1992年 第5期 脇謙二七段
1993年 第6期 島朗七段(2回目)
1994年 第7期 高橋道雄九段
1995年 第8期 中原誠永世十段(2回目)
1996年 第9期 高橋道雄九段(2回目)
1997年 第10期 塚田泰明八段
1998年 第11期 南芳一九段
1999年 第12期 森内俊之九段
2000年 第13期 中原誠永世十段(3回目)
2001年 第14期 谷川浩司九段
2002年 第15期 森下卓八段
2003年 第16期 佐藤康光棋聖
2004年 第17期 谷川浩司王位・棋王(2回目)
2005年 第18期 三浦弘行八段
2006年 第19期 丸山忠久九段
2007年 第20期 木村一基八段
2008年 第21期 丸山忠久九段(2回目)
2009年 第22期 深浦康市王位
2010年 第23期 丸山忠久九段(3回目)
2011年 第24期 丸山忠久九段(4回目=挑戦)
2012年 第25期 深浦康市九段(2回目)
2013年 第26期 佐藤康光九段(2回目)
2014年 第27期 羽生善治名人
2015年 第28期 羽生善治名人(2回目)
2016年 第29期 丸山忠久九段(5回目=繰り上げ挑戦)
2017年 第30期 松尾歩八段
2018年 第31期 広瀬章人八段(挑戦→奪取)
2019年 第32期 渡辺明棋王・王将
2020年 第33期 羽生善治九段(3回目)
以上、1組優勝者は19名。最多は丸山九段で、5回。
順位戦A級経験者は17名。タイトル戦経験者も17名。タイトル経験者は15名となっている。
1組優勝者が優勝日現在A級以上に在籍していた例は、23回。強い棋士は、どちらも上位クラスにいるのだ。
時の名人の1組優勝は、第27期の羽生名人が初である。また羽生名人は、これが初の1組優勝だった。
なお1組優勝者は、本戦決勝三番勝負にも出られないという棋界七不思議があったが、第18期で三浦八段が達成。だが木村七段に0-2で敗れ、挑戦はならなかった。
第19期から本戦のシステムが変わり、1組優勝者はベスト4からの出場になった。いわゆる「スーパーシード」だ。
これで挑戦権を取りやすくなったはずなのだが、挑戦者になったのは第24期の丸山九段まで待たねばならなかった。しかし七番勝負は渡辺竜王に敗れた。
第31期では広瀬八段が挑戦。羽生竜王を4勝3敗で降し、ついに、1組優勝者初の戴冠となった。
今期1組で優勝した羽生九段は、この竜王戦が今年最後のタイトル戦登場のチャンスである。さて、どうなるか。
ここまで来たら各クラスで優勝してほしいが、その間竜王になってはいけない縛りが生じる。今期は挑戦者になってもいけない(敗退しても1組に上がってしまうため)。
ちなみに羽生善治九段を見てみると、第1期竜王戦開幕時には棋士3年目で、4組からの出場だった。この時点で、6組からの優勝は無理だったわけだ。
羽生五段は4組で優勝したが、本戦トーナメントでは3回戦で島朗六段に敗れた。その島六段はあれよあれよという間に勝ち上がり、竜王を獲得したのは有名である。そしてその島竜王を破ったのが、3組優勝の羽生六段だった。
ではここで、ほとんど意味はないが、歴代1組優勝者を記してみよう。
1988年 第1期 桐山清澄九段
1989年 第2期 中原誠棋聖・王座
1990年 第3期 青野照市八段
1991年 第4期 島朗七段
1992年 第5期 脇謙二七段
1993年 第6期 島朗七段(2回目)
1994年 第7期 高橋道雄九段
1995年 第8期 中原誠永世十段(2回目)
1996年 第9期 高橋道雄九段(2回目)
1997年 第10期 塚田泰明八段
1998年 第11期 南芳一九段
1999年 第12期 森内俊之九段
2000年 第13期 中原誠永世十段(3回目)
2001年 第14期 谷川浩司九段
2002年 第15期 森下卓八段
2003年 第16期 佐藤康光棋聖
2004年 第17期 谷川浩司王位・棋王(2回目)
2005年 第18期 三浦弘行八段
2006年 第19期 丸山忠久九段
2007年 第20期 木村一基八段
2008年 第21期 丸山忠久九段(2回目)
2009年 第22期 深浦康市王位
2010年 第23期 丸山忠久九段(3回目)
2011年 第24期 丸山忠久九段(4回目=挑戦)
2012年 第25期 深浦康市九段(2回目)
2013年 第26期 佐藤康光九段(2回目)
2014年 第27期 羽生善治名人
2015年 第28期 羽生善治名人(2回目)
2016年 第29期 丸山忠久九段(5回目=繰り上げ挑戦)
2017年 第30期 松尾歩八段
2018年 第31期 広瀬章人八段(挑戦→奪取)
2019年 第32期 渡辺明棋王・王将
2020年 第33期 羽生善治九段(3回目)
以上、1組優勝者は19名。最多は丸山九段で、5回。
順位戦A級経験者は17名。タイトル戦経験者も17名。タイトル経験者は15名となっている。
1組優勝者が優勝日現在A級以上に在籍していた例は、23回。強い棋士は、どちらも上位クラスにいるのだ。
時の名人の1組優勝は、第27期の羽生名人が初である。また羽生名人は、これが初の1組優勝だった。
なお1組優勝者は、本戦決勝三番勝負にも出られないという棋界七不思議があったが、第18期で三浦八段が達成。だが木村七段に0-2で敗れ、挑戦はならなかった。
第19期から本戦のシステムが変わり、1組優勝者はベスト4からの出場になった。いわゆる「スーパーシード」だ。
これで挑戦権を取りやすくなったはずなのだが、挑戦者になったのは第24期の丸山九段まで待たねばならなかった。しかし七番勝負は渡辺竜王に敗れた。
第31期では広瀬八段が挑戦。羽生竜王を4勝3敗で降し、ついに、1組優勝者初の戴冠となった。
今期1組で優勝した羽生九段は、この竜王戦が今年最後のタイトル戦登場のチャンスである。さて、どうなるか。