一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

大山十五世名人の、おもな対局者との最後の勝敗

2020-06-23 01:15:41 | 男性棋士
昨日の記事に関連するが、68歳の大山康晴十五世名人が羽生善治棋王に勝ったのは、奇跡的だったと思う。
そこで、大山十五世名人の、おもな対戦相手の最後の勝敗を調べてみた。集計は1989年以降、つまり平成以降とした。○●は大山十五世名人から見たもの。

加藤一二三九段○ 1989年2月、第47期順位戦A級
二上達也九段○ 1989年4月、第30期王位戦挑戦者決定リーグ
佐藤康光五段○ 1990年5月、第24回早指し将棋選手権戦
森雞二九段○ 1991年1月、第7回天王戦
南芳一王将● 1991年7月、第50期順位戦A級
森内俊之五段○ 1991年8月、第13回勝ち抜き戦
羽生善治棋王○ 1991年9月、第7回天王戦
佐藤大五郎八段○ 1991年9月、第33期王位戦
内藤國雄九段○ 1991年10月、第50期順位戦A級
有吉道夫九段● 1991年11月、第50期順位戦A級
勝浦修九段● 1992年1月、第60期棋聖戦
石田和雄八段○ 1992年2月、第5期竜王戦ランキング戦1組
米長邦雄九段○ 1992年2月、第50期順位戦A級
丸田祐三九段○ 1992年2月、第8回天王戦
谷川浩司竜王○ 1992年3月、第50期順位戦A級
高橋道雄九段● 1992年3月、第50期順位戦A級プレーオフ
中原誠名人● 1992年4月、第8回天王戦

河口俊彦八段は、著書「大山康晴の晩節」で、「生涯で勝ちまくり、勝ち逃げの形で去った」と書いた。確かに66歳以降でこれだけの大物・名棋士に勝って逝ったのだから、オーバーな表現ではない。
ただ、中原名人との天王戦は、大山十五世名人があっさり指した感じだった。もう、燃え尽きていたのかもしれない。なおこの時の記録係は林葉直子女流四段だった。
1989年度以降の成績は、24勝22敗、14勝17敗、19勝17敗(+1不戦敗)、1勝4敗だった。最晩年まで年間勝率5割前後をキープ。大名人は最期まで強かった。
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