第5期叡王戦の延長第9局は9月21日に行われ、豊島将之竜王が永瀬拓矢叡王に勝ち、4勝3敗2持将棋1千日手で逆転奪取した。豊島新叡王は8月15日に名人位を失冠してから、わずか37日で二冠復帰となった。
さて気になるのは第6期である。名人戦・順位戦や新聞棋戦の場合、観戦記掲載の関係から、ストックの意味でも、番勝負中に次期予選が始まる。叡王戦主催のドワンゴはIT関連企業だからこれにあたらないが、今期の七番勝負はコロナ禍の遅れに加え、七番勝負も十番勝負になり、大きな遅れを生じた。例年通り4月の七番勝負開幕を目指すならば、当然次期予選が始まっていなければならない。しかしその公表はなく、私たち将棋ファンはやきもきしたのであった。
それを将棋連盟も配慮し、連盟は23日、HP上に「第6期は着々と準備が進んでいる」と発表した。私たちはこれで安心したのだが、「準備が進んでいる」って何だ? しかもトーナメント表の発表は、就位式のあとにその場を設けるという。
私は淡々と次期予選が始まると思っていたのに、ずいぶんもったいぶるではないか。これで来年4月の七番勝負開幕に間に合う? これは何か、体制の変更があるのだろうか。
改めて叡王戦は、2015年創設。当時は優勝者が「叡王位」を手にするものの、一般棋戦だった。特筆すべき事項として、時の叡王は電王トーナメントの優勝ソフトと電王戦三番勝負を行うことになった。これがイヤだからか、当時は叡王戦に出場しない棋士もいた。
だが2017年、当時名人の佐藤天彦叡王がソフトに2連敗し、電王戦も終了した。それに伴い叡王戦はモデルチェンジし、第3期からタイトル戦に昇格。序列は竜王、名人に次ぐ第3位となった。さすがにIT企業は金持ちだ。新聞の売り上げが斜陽の現在、新たなスポンサーの形として、ドワンゴの存在は神々しかった。
対局の模様は運営するニコニコ動画で行われていて、無料で観戦はできるが、視聴者多数につき、私はいつも締め出されていた。有料なら落ち着いて観られるのだが、私は「有料で対局を観戦しない」ポリシーがあるので、叡王戦とは縁遠かった。
そんな叡王戦が、タイトル戦3期にして、早くも暗雲が漂っている。巷では、新社長が将棋に関心がなく、叡王戦を切りたがっている。叡王戦開催が事業にプラスにならない。などの噂が流れたが、真相は定かでない。
ただ、タイトル戦序列第3位という大型棋戦にしたからには、長期の開催を行って然るべきと思う。第6期は行われるから最悪の事態ではないが、この感じでは、「序列第3位」は相当怪しい。
今後は
・現行のまま、七番勝負の開幕時期をズラし、固定する。
・序列が下位になる。
・一般棋戦に戻る。
・出場棋士を絞り、非公式戦になる。
・第6期で終了。
が考えられる。下に行くほどひどくなるが、私としては、2番目かなと思う。
ただ個人的には、タイトル8つは多いと思う。もちろん公式戦が多いに越したことはないが、それより対局料の単価を上げ、持ち時間を長くし、より質のよい棋譜を紡いでほしい、というのが私の願いである。
ともあれ、就位式のあとに注目である。
さて気になるのは第6期である。名人戦・順位戦や新聞棋戦の場合、観戦記掲載の関係から、ストックの意味でも、番勝負中に次期予選が始まる。叡王戦主催のドワンゴはIT関連企業だからこれにあたらないが、今期の七番勝負はコロナ禍の遅れに加え、七番勝負も十番勝負になり、大きな遅れを生じた。例年通り4月の七番勝負開幕を目指すならば、当然次期予選が始まっていなければならない。しかしその公表はなく、私たち将棋ファンはやきもきしたのであった。
それを将棋連盟も配慮し、連盟は23日、HP上に「第6期は着々と準備が進んでいる」と発表した。私たちはこれで安心したのだが、「準備が進んでいる」って何だ? しかもトーナメント表の発表は、就位式のあとにその場を設けるという。
私は淡々と次期予選が始まると思っていたのに、ずいぶんもったいぶるではないか。これで来年4月の七番勝負開幕に間に合う? これは何か、体制の変更があるのだろうか。
改めて叡王戦は、2015年創設。当時は優勝者が「叡王位」を手にするものの、一般棋戦だった。特筆すべき事項として、時の叡王は電王トーナメントの優勝ソフトと電王戦三番勝負を行うことになった。これがイヤだからか、当時は叡王戦に出場しない棋士もいた。
だが2017年、当時名人の佐藤天彦叡王がソフトに2連敗し、電王戦も終了した。それに伴い叡王戦はモデルチェンジし、第3期からタイトル戦に昇格。序列は竜王、名人に次ぐ第3位となった。さすがにIT企業は金持ちだ。新聞の売り上げが斜陽の現在、新たなスポンサーの形として、ドワンゴの存在は神々しかった。
対局の模様は運営するニコニコ動画で行われていて、無料で観戦はできるが、視聴者多数につき、私はいつも締め出されていた。有料なら落ち着いて観られるのだが、私は「有料で対局を観戦しない」ポリシーがあるので、叡王戦とは縁遠かった。
そんな叡王戦が、タイトル戦3期にして、早くも暗雲が漂っている。巷では、新社長が将棋に関心がなく、叡王戦を切りたがっている。叡王戦開催が事業にプラスにならない。などの噂が流れたが、真相は定かでない。
ただ、タイトル戦序列第3位という大型棋戦にしたからには、長期の開催を行って然るべきと思う。第6期は行われるから最悪の事態ではないが、この感じでは、「序列第3位」は相当怪しい。
今後は
・現行のまま、七番勝負の開幕時期をズラし、固定する。
・序列が下位になる。
・一般棋戦に戻る。
・出場棋士を絞り、非公式戦になる。
・第6期で終了。
が考えられる。下に行くほどひどくなるが、私としては、2番目かなと思う。
ただ個人的には、タイトル8つは多いと思う。もちろん公式戦が多いに越したことはないが、それより対局料の単価を上げ、持ち時間を長くし、より質のよい棋譜を紡いでほしい、というのが私の願いである。
ともあれ、就位式のあとに注目である。